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6936. 匿名 2024/04/24(水) 12:41:56
>>6935 続き
⚠️🌫もガル子も芸能人 ⚠️第三者目線
『真珠の耳飾りのガル子』④《終》
「ねぇ、無一郎くんはさ。こんなに忙しいのに私と一緒にカフェに行く時間なんてあるの?」
「時間はあるものじゃなくてつくるものだよ。いくらでもつくる、君のためなら──」
──あら、なんてかっこいいの。あたしは関心して、また惚れ惚れとしてしまう。
他にもガル子に言い寄ってくる男の子はたくさんいるけれど、ミュージシャン?は浮ついてて胡散臭いし、子役上がりの役者は甘やかされていて自己中心的な印象。同級生の男の子達はまだまだ幼くて可愛いって感じ。だから、あたしは無一郎くんを一番気に入ってるの。──思慮深くて誠実そうなんだもの。この人にだったら安心してガル子のことを任せられるわ。
その時、遠くから声が聞こえた。
「無一郎!そろそろいかねぇと収録の時間に間に合わなくなるぞ」
マネージャーと一緒に現れたのは双子の兄の有一郎くんだった。──二人そろうと圧巻なのよねぇ。
「あ、もうこんな時間か。じゃあまたね」
無一郎くんは手をひらひらさせると、行ってしまった。
「またね!」
ガル子も手をひらひらさせる。
そして、名残惜しそうにしばらくの間無一郎くんが消えていったほうを見ていた。
迷ってるふりしてたけど、あなたは絶対に無一郎くんとカフェに行くわ。──それも彼が提案した通りのメンバーで。
彼の余韻にうっとりしているあたしとガル子のことを、左耳の真珠のイヤリングが呆れたような表情で見ている。(あなただってガル子の可愛いモデル仲間が近くに来ると、鼻の下伸ばしてるくせに!)
──そう。あたしは、ガル子の右耳の真珠のイヤリングなの。
遠い昔、海の底で眠っていた頃のことはもう全然覚えていないんだけど、あたしには装身具として生まれた瞬間からずっと〝つがい〟がいる。
でも人間ていうのは生きていく中で、つがいとなる相手を見つけるみたいね。あたしにとっては、変わった風習だと思うわ。だけど、ひとりよりもふたりでいたほうがきっと楽しいわよね。おしゃべりもできるし。
だからあたしは、こんな風に思ってるの。
──ガル子。無一郎くんがいつかあなたのつがいになってくれるといいわね、って。
おしまい+30
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6955. 匿名 2024/04/24(水) 13:39:36
>>6936
わぁぁぁ⚪✨耳飾りちゃん可愛いなと思って読んでいたんだけど、そういうことなのですね…!
ラストの部分、素敵な終わり方。とっても好きです💕+18
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6965. 匿名 2024/04/24(水) 13:55:41
>>6936
斬新な視点ですっごく楽しめたー!
おせっかいおばさんのような耳飾りちゃん、いいキャラクターしてるよね🤭
もっと二人の様子をウォッチングして報告してほしい😂+19
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6970. 匿名 2024/04/24(水) 14:42:01
>>6936
素敵なお話だあ✨+17
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7099. 匿名 2024/04/24(水) 20:40:11
>>6936
お話が始まった時から気になっていて今やっと読めました〜!こんなにカッコいい無一郎くんに思われているガル子ちゃん羨ましいなぁ…♡と読み進め、イヤリング目線!なんて可愛いの!からの、み、耳っ、耳っ、耳打ちぃいいぃい!!!となり、もうイヤリングでもいい!イヤリングになりたい!と生まれて初めてイヤリングになりたいと熱望したけど、最後にはやっぱりこんなに可愛いイヤリングに守られているガル子ちゃん良いなぁ✨となりました。可愛いお話ありがとう+18
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