ガールズちゃんねる
  • 6746. 匿名 2024/04/23(火) 23:17:26 

    >>6733己の趣味全振り
    ⚠解釈違い⚠💎※見切り発車※長文です
    ※何でも許せる方向け※話が進む中で🐚予定
    2話


    職場を出た後、すぐ近くの定食屋さんで早めの夕食をとる。
    「ねえ、Barってまさか夜遅くからじゃないよね?」
    「まさか。でも早く行かないとカウンター席取られちゃうから食べたらすぐ行こ。近くで彼を見ながらお酒飲みたいし」
    「そんなにイケメンなの?」 
    「うん!見たらビックリするよ。サラリーマンのうちらの彼氏とは全く違うタイプ」
    「じゃあ浮き世離れしてて遊び人って感じとか?」
    「それはわかんないけど、顔だけ見てもすっごいモテるはずだから。彼目当てに行く本気のお客多いかもね」
    「ふーん」
    顔が良くてモテるバーテンダー。聞くだけで苦手意識が生まれる。同時に、そんなお店に通ってモブ美は大丈夫なのか、そっちが心配になる。
    でも同僚の目的は本当に目の保養らしい。自分の彼氏そっちのけでハマってる訳ではないと知り、少し安心した。

    食事の後早速店へと向かうと、着いた先は静かな佇まいのBarだった。一見すると何のお店かわからない。
    「へえ、いつの間に出来たんだ」
    「最近からみたいだけど、雰囲気いいでしょ?」
    「まだわかんないよー」
    「とにかくイケメン拝みに行くよ!ほら」
    モブ美に促され、階段をゆっくり地下へ降りていく。さらに重厚な扉を開け、モブ美が先に店内に入った。
    「お、いらっしゃい。まだ開けたばかりだから好きな席に座ってよ」と男性の声がする。モブ美の背後からカウンターを覗いた時、私は自分の目を疑った。
    「えっ」
    「お前───」
    私は自分の顔が強張るのがわかった。
    同時に彼も驚いた表情でこちらを見つめる。

    そこにいたのは私の元カレだった。


    つづく

    +34

    -9

  • 6751. 匿名 2024/04/23(火) 23:19:58 

    >>6746
    既に好きな設定です👍👍👍

    +18

    -2

  • 6755. 匿名 2024/04/23(火) 23:21:22 

    >>6746
    ドキドキ…♡

    +20

    -2

  • 6807. 匿名 2024/04/24(水) 00:08:54 

    >>6746
    続き楽しみにしています☺️

    +18

    -4

  • 6869. 匿名 2024/04/24(水) 08:21:49 

    >>6746
    💎元カレ⁈これはとても捗るシチュですね💕続き楽しみにしてます!

    +22

    -6

  • 7568. 匿名 2024/04/25(木) 22:00:46 

    >>6746趣味全振り 3話目
    ⚠解釈違い⚠💎※見切り発車※長文です
    ※何でも許せる方向け※話が進む中で🐚予定


    「えー!もしかして二人共知り合い!?」
    モブ美がビックリしたように私達を交互に眺めた。
    「いや、あのね…」
    私は元カレの話をモブ美にした事がない。思い出すのも嫌になるくらい手痛い別れだったからだ。
    (──どうしよう、なんて説明すれば…)
    困惑した私を見て、元カレが先に口を開いた。
    「俺達大学時代の同級生なんだ。しかも会うの数年ぶりだからさ。元気だったか?」 
    明るい笑顔で話しかけてくる元カレ。
    「─────元気よ」
    私は一言を返すのがやっとだった。動揺を抑えなきゃと拳を強く握りしめた。
    「そうか、良かったよ。卒業してから会ってなかったし。どうしてんのかな~と思ってた」
    白々しい態度に腹が立った。かなりモテていた彼は、大学卒業後も私の他に何人かと同時進行で付き合っていた。嫉妬でケンカもしたし泣いたことも数えられない。結局「重てえんだよ、もう」と冷たく言われ、一方的に別れを告げられた。さらに音信不通。
    「まぁ二人共座ってよ。再会を祝って、俺が奢るからさ」
    モブ美が喜んでカウンター席に座る。本音を言えば今すぐ帰りたい。でも険悪な態度を取るのも大人げない気がした。あれから数年経ち、今は私を大切にしてくれる彼氏もいる。
    (───そうよ、もう終わった話なんだから)
    とりあえずモブ美もいるのだ。世間話だけして帰ればいい。そしたら今後、二度とお店に近寄らなければいい。そう思い直し、私も座った。

    元カレは平然とした顔で手際よくお酒を作っている。動揺する素振りは微塵もみられない。
    (何なのよ、その落ち着き!!)
    別れた後いつの間にかバーテンダーになって、さらにお店を構える程になっていたなんて正直驚きだった。
    (自分はもうあの時とは違う。堂々としなきゃ)
    私は背すじを伸ばし、気合いを入れた。

    つづく

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    -8