ガールズちゃんねる
  • 558. 匿名 2024/04/12(金) 21:28:42 

    >>482
    お題「季節外れ」⛄️🍁🌻

    季節先取り夏のお話でも、過ぎた冬や秋のお話でも。あたためていたお話や、今出しておきたい季節外れな時期のお話があればぜひ紐付けてください!

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  • 2522. 匿名 2024/04/16(火) 13:33:42 

    >>558>>1379💎⚠️1/2
    ※人を選ぶかも💦

    "いい加減諦めろよ!"
    そう何度も口にしてきた先生の顔は、いつも呆れたような笑顔だった。

    ───着いた。
    汗をハンカチで抑え、前髪を櫛で整えた。今年の夏も、とても暑い。

    職員室で"来校者 本校卒業生"と書かれた名札を受け取り、首にぶら下げる。コンビニで買ったお菓子が入ったビニール袋を片手に、美術室の戸を開けた。

    「先生!こんにちは!」
    「お前、また来たのかよ。」
    高校を卒業して、もうすぐニ年半。私は先生がいる美術室に、未だに遊びに来ている。高校時代から毎日のように先生に告白し続け、気づけばハタチも通り過ぎた。

    先生と会わなくなれば、諦めることが出来るかもしれない。環境が変われば、もっと他に好きな人が出来るかもしれない。そんな風に思ったこともあったけど、違った。全然気持ちは変わらなくて、むしろ強くなっていった。

    絵を描いてる手を止め、先生がソファにドカッと座った。隣に腰掛け、目の前のテーブルにお菓子を広げる。

    「最近はどうだ?派手にやってるか?」
    「うん、頑張ってるよ!」
    私は今、福祉系の専門学校に通っている。介護士をしている母親の影響で通いたいと思うようになった。

    実習は大変だ。要領の悪い私は、何をするにも時間がかかってしまう。でも、なりたい。挫折しそうになった時期もあったけど、なんとかここまで来ることができたのだから。

    「クマできてんじゃねぇか。」
    両頬に軽く手を添えられ、目の下に親指が触れてきた。先生の瞳が近付いてきて、私はすぐに顔が熱くなった。悪戯っぽい笑顔を向けられると、先生は言った。

    「無理はすんなよ、ちゃんと寝ろ。」
    「...だ、大丈夫だよ。」
    いつまで、先生とこうやって話せるのかな。先生が他の学校に行っちゃったら、もう無理だよね。私が、ただの卒業生だから。

    つづく

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  • 7355. 匿名 2024/04/25(木) 08:44:10 

    >>7332 セカオワ
    >>558 季節外れ

    🎶こんな真っ白な世界の中にいたら
    自分だけちょっと汚れてるみたい
    静寂の音が煩くて
    今夜はきっと眠れ内

    セカオワ『silent』

    +38

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  • 10099. 匿名 2024/05/01(水) 12:43:23 

    >>558 お題 季節外れ
    >>9556 お題 part16供養

    来年に持ち越すほどでも無くて削除寸前だったけど、 >>10020 お題『連絡先断られた』を発見して踏みとどまりました。新緑眩しい季節にこんなの落としてごめんだよ…🥺

    ⚠️季節外れ⚠️供養⚠️解釈違い💎

    3月14日。毎年恒例のことだが、放課後の職員室はずっと騒がしい。女子生徒が入れ替わり立ち替わり現れては、人気の教師たちに『お返し』を催促するのだ。

    「お返し貰いにきたー!」
    「おう、遅かったな。これで最後だわ」
    そしてまた女子生徒が宇髄先生の元にやってきた。

    「今年はお返し何個用意したの?」
    「57個」
    「すっご!モテモテじゃん!先生今までの人生でモテなかったことあるの?」
    「あるよ」
    「うっそぉ?フラれたとか?」

    女子生徒の声のトーンが一段上がる。年頃の子にとっては堪らない話題だ。

    「…連絡先聞いたのにはぐらかされたり。チョコ催促したんだけど貰えなかったり」
    「だっさ!」
    「俺の真剣さが伝わらなかったんだなぁ。すげー後悔したわ。お前も想いを伝える時は真剣に行けよ」
    「…ちょ、ちょっと!?ウズセン、今日語るじゃん!そういう話もっとききたい!」
    「これ以上は秘密。はい、もう下校時刻!早く帰れよ」

    ええ〜と残念そうな声とピシャリとドアが閉められる音。遠ざかる女生徒の笑い声と足音。賑やかなひと時が終わり、人も疎な職員室が放課後の落ち着きを取り戻す。


    「…ねぇセンセ。さっきから気配消してるつもりかもしれないけど」

    ──すぐ隣の席で肩を窄めて小さくなっていた私に、彼が静かに呟く。

    「聞いてたでしょ?今の話」
    「…………ハイ」

    両手で顔を隠したまま、小さく頷く。頭の中は混乱してるし、自分が今どんな顔をしているかもわからない。多分顔は赤い。

    確かに。連絡先を聞かれたことがあった。その時は職場の男の人との距離の測り方がわからなくて、何となく有耶無耶にしてしまった。
    バレンタインの時、確かに宇髄先生からチョコを催促された。でもそれも「俺にくれないの?」っていう軽い雑談のノリだったはず。
    …そういえば当日も紙袋いっぱいのチョコを抱えた宇髄先生が不満そうに「先生からのが欲しい」と言っていたような…?でもでも、それだってとても本気とは思えなくて!

    (つづく)

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