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4392. 匿名 2024/04/19(金) 23:55:22
>>4361
春を愛する人
第二話
大広間では彼トピの歴史を表すかのような人数が集まっていてそれぞれがグッズやアクスタやモチーフの小物で推しをアピールしている『みんな本当に鬼滅の刃が好きなんだな…』カバンのぬいぐるみを出せないまま部屋の隅の椅子に腰掛けると司会の男性がマイクで挨拶をするようだ『あれ?なんかみんなザワザワしてるような…』きゃ〜♡稔〜♡こっち向いて‼︎『もしかしてサイステ先輩⁉︎』大歓声の中でも冷静に話を始める「今日は彼トピ同窓会にご参加頂きありがとうございます 短い時間ではありますが皆様が楽しく過ごせますように」会場からは黄色い歓声が上がった
近くの人達の会話が聞こえてくる 私○○の帰宅してるんです ○○のキャラの生みの親です‼︎ 私は二次絵投稿してますよ○○のイラスト書きました‼︎ ○○って長文とかご存知でしょうか? えっ⁉︎ あの伝説の作品ですか⁉︎まさか作者様にお会いできるなんて感激です‼︎ 前のPartのトピ主でした‼︎ イベントや祭りのお題出す事が多いですね いつもご参加頂きありがとうございます!
(どのガル子さん達も自己紹介出来る作品を投稿出来て凄いな…最近は皆さんの投稿内容のレベルが上がってきてるから私はガヤにも参加出来ないで眺めてるだけなんだよね…)
そっと部屋を後にして廊下に出ると月明かりが池の水面に反射して眩く光っている キラキラと輝く景色はまるでさっきのガル子さん達のようだ 私は自分の不甲斐なさに泣けてきた(せっかくの機会だったのに誰とも話さずに終わるのかも…)ため息をつきながら廊下の角を曲がると1人の男性とぶつかって倒れそうになるが傷だらけの腕が私の身体を支えてくれた「ごめんなさい‼︎大丈夫ですかァ⁉︎」『大丈夫で…えっ⁉︎もしかして貴方って実弥⁉︎』自分の推しが目の前にいて私を抱きかかえてくれているなんて信じられなかった。+28
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4403. 匿名 2024/04/20(土) 00:06:26
>>4392
すご!!彼トピ同窓会ってキメダンも来てくれるんだ✨みんな出世したねぇ…
ガル子ちゃんが可愛くて好きです+24
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4439. 匿名 2024/04/20(土) 00:44:02
>>4392
春を愛する人
第三話
「みんなにバレるぞォ」そう言って私の唇にそっと人差し指を添える…色んな意味で息が止まるかと思った
『あっあの…今日はなんで同窓会に来られたのですか?』小声で話すと彼は私の耳元で「俺達の事をいつも妄想してくれているみんなってどんな人達なのかずっと気になってたんだ」と耳元で囁いた『…って言う事はつまりいつも彼トピの存在はご存知で…』「アプリ入れてるしたまに投稿してるよ」『えっ⁉︎』「だから静かになァ…ちょっと抜け出そうか?」夜桜の花びらみたいな色の髪が私の頬にそっと触れる『‼︎‼︎』「ちゃんと掴まれよ 柱の実力見せてやるからなァ」ひょいと抱き抱えられてから疾風のような速さで裏口に停めてある車の助手席に運んでくれた
「とりあえずどこかへ行ってゆっくり話そうぜェ」黒いヴェルファイアの車内には沢山のおもちゃや子供用の自転車まで載せてある「あっ弟達の荷物いっぱいあるけど気にしないで…今度公園で遊ぶ約束してるから忘れないように積んであるんだよ」ちょっと照れながら話す実弥にキュンとしつつ本題を切り出した『あの彼トピっていつから参加してるんですか?』「一時期ネットで彼トピが広まった時にお館様からファンの気持ちに寄り添える活躍ができるように皆でチェックする事って指示があったんだ」『私はPart4から参加しているんです』「じゃあお揃いだな あのトピ絵の冨岡のコラボイラストがめちゃくちゃカッコよくて羨ましかったなァ…俺も早くグラブルとコラボしたいぜェ」
しばらく走ると「お腹空いてない?ちょっと休もう」郊外にある24時間営業のファミレスに立ち寄る事になった スーツ姿で抹茶パフェを美味しそうに頬張る姿は目の保養だし本当にカッコいいと思い見つめていると実弥は今までの彼トピでの思い出を話始めてくれた。
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