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4372. 匿名 2024/04/19(金) 23:33:16
>>1215
第三者目線
《約束の桜》🌫️ ⚠️
今日も朝から桜の手入れで忙しい。
梯子をかけて作業をしていると後ろから声をかけられた。
「こんにちは」
声が聞こえた方を見ると十代半ばと思われる一組の男女がいた。
「おぅこんにちは」
「植木屋さんですか?」
「そうだな。正確に言えば桜守だがな」
「…さくらもり?」
不思議そうな表情をした嬢ちゃんが呟いた。
「字の如く、桜を守る者だな。
桜は弱い木だからな。桜の木をこうして手をかけてやるんだ。そうすれば手をかけた分だけ綺麗に咲いてくれるんだ」
「わあ!そうなんですか!」
「桜はな、ちゃんと手入れをしてあげれば、100年だって200年だって毎年綺麗な花を咲かせてくれるんだ」
「とっても素敵!職人さんが手入れをしてくださっているから、綺麗な桜が見られるんですね」
それからその二人は、この場所を通るたび俺に挨拶をするようになった。桜が咲くと毎日のように二人並んで桜を見上げていた。二人とも本当に幸せそうな笑顔だった────
続
+23
-6
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4376. 匿名 2024/04/19(金) 23:40:18
>>4372
もう引きこまれてます!
続きも楽しみです💕
+12
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4540. 匿名 2024/04/20(土) 11:05:15
>>4372
続きを楽しみに待ってます。タイトルも雰囲気も素敵🌸+14
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4982. 匿名 2024/04/21(日) 00:24:07
>>4372
第三者目線
《約束の桜》🌫️ ⚠️
次の年になった。あの二人はまたここに来るだろうか。桜が咲く時期になったが、なぜかここに来る気配はしなかった。
桜が舞い散るころ、見覚えのある姿を見つけた。嬢ちゃん一人だけだ。桜を見上げ涙を流している。離れた場所にいるから俺には気付いていない。
坊やはどうしたんだろうか───
思い出してみれば、袴姿が多かったが黒い詰襟姿のときも何回も見かけた。何か特殊な仕事をしていたのかもしれない…。もしかして……命にかかわる仕事だった…?
だとしたらもう────………
そういえば去年の冬の始め頃、坊やが一人でここに来たことがあった。
「こんにちは」
「こんにちは。おっ今日は一人かい?」
「はい」
返事をしたあと、坊やは少し寂しそうな表情で桜の木を見上げた。葉も蕾もない桜の木を。
「……どうかしたのかい?」
「…もしかしたら…来年は僕ここに来ることはできないかもしれないので」
「…どうしたんだ?急にそんなこと言って」
「僕がここに来るときいつも一緒にいる女の子──。彼女は僕の大切な人なんです。来年もまた一緒に桜を見に行こうねって約束したんですけど、その約束は果たせないかもしれません」
坊やは話している間、穏やかな表情を崩さなかった。
「そんな寂しいこと言わないでくれよ。また来年も桜を見に来てくれ。二人で。
待ってるからな」
「──はい。また来ますね」
それが坊やを見た最後だった。あのときもう覚悟を決めていたんだな。子供なのにすごい覚悟だ。
嬢ちゃんはさっきと変わらず涙を流して桜を見上げている。俺はかける言葉が見つけられず、その場を後にした───
続
+20
-5
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15771. 匿名 2024/05/11(土) 00:35:01
>>13462
まとめの場をありがとうございます
むいくん推しです🌫️
表記のない物はすべてむいくんになります
【SS、長文】
>>5643『踊り子』🐍
>>1308『温泉街での任務』(全2話)
>>4372『約束の桜』(全3話)
>>7233『不思議な喫茶店』(全6話)
>>11507『イランイラン』🐚
>>12624『あなたのそばで』(全3話)
【お題回答】
>>2005 ミャクミャク 🐍
>>8586 プロジェクトX (かまぼこ)
>>10755 合コンに参加 🪓🌫️パパ
>>11605 カラオケ大会 💎🎴⚡🐗
>>1487 言われたいセリフ
>>1619 原作の推し
>>3712 超絶おぼっちゃま
>>5105 よく分からない推しのアレ
>>5339 地元じゃ負け知らず
>>7917 推しとラルク
読んでくれた方、プラス押してくれた方、コメントくれた方、私の拙い妄想に付き合っていただき、本当に嬉しかったです!ありがとうございます🙇
トピが稼働している時は楽しすぎて一ヶ月が本当にあっという間ですw
日曜日の夜からはいよいよ柱稽古が始まりますね🥰これからも鬼滅の刃を応援していきます!
part17でまたみなさんとお会いできますように❤️ありがとうございました🤗✨
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