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3897. 匿名 2024/04/18(木) 23:08:36
>>552 お花見 全3話
⚠️解釈違い ⚠️😚あり
毎年恒例の同期みんなで集まるお花見。
毎年恒例なんだけど、今年は一つ、いつもと違うことがある。
それはついこの間、“煉獄くんの同期”から“煉獄くんの彼女”に昇格したということだ。
それは、今までと違うたった一つのことなんだけど、私にとってはとても大きなたった一つ。
二人きりではないけれど、恋人同士になって初めての桜の季節だ。
「天気良すぎるくらいに天気良いね」モブ美が言うと
「あったかい通り越してもはや暑いよね」モブ江が答える。
私含む女性陣3人はみんなレジャーシートの上に座って日傘を差す。日傘を持つのと逆の手でお酒を飲んだりスナックを摘んだりしていた。
「にしても煉獄くん遅くない?珍しいじゃん、遅刻なんて。どうしたの?」
モブ美がニヤニヤしながら私をつつく。
「分かんない。なんか、忘れ物とか言ってたけど…」
噂をすれば、というやつで、「すまない!遅くなった!」と煉獄くんがやって来た。手に何やら大きなものを持っている。
「何それ?それが忘れ物?」「うむ!」
煉獄くんは手荷物を芝生に下ろすと、ジーッとファスナーを開けた。そしててきぱきと中身を取り出してそれを組み立てていく…
「わあ!テントじゃん〜!」
「煉獄くんさすが〜!」
日傘を揺らして私たちは大喜びした。
「まさかだけど、ガル子と煉獄くん専用のテント、じゃないよね?」
モブ美がちらりと煉獄くんを見る。
「まさか、テントの中で二人きりなんて、煉獄くんがまさかそんなエロ親父みたいなことするわけないでしょ」
モブ江が大袈裟に手を振りながら言う。
いや、どんな例えなの。と同期みんなが思いながら全員の視線が一斉に煉獄くんに集まった。
「もちろん、女性陣の為に準備した!3人で使ってくれ!」
煉獄くんはこれ以上ないくらい爽やかな笑顔で答えた。
日差しの遮られたテントの中は快適で、結構蒸し蒸しするんじゃないかなと心配していたけれど、上手く風の通り道が作られているお陰でそうでもなかった。
まあ、肝心の桜は見えなくなっちゃったけれど。…それに煉獄くんの姿も。
「なにむくれちゃってるの」
モブ美が私の頬をつつく。
「良いのよ〜、ガル子は無理してこっちいないで、煉獄くんのところ行っても♡まあこのテント煉獄くんのだけど」
モブ江が言う。
「違う違う。桜が見えないな、って残念になってただけ!」
口では否定したけれど、本音はやっぱり煉獄くんと一緒に桜を見たかった。
青空を背景に薄桃色の花を見上げたり、道を埋め尽くす桜の絨毯の上を歩いたり、舞い散る花弁の中来年も一緒に桜を見ようと約束したり、そんなことがしたかった。
そんな時、絶好の機会が訪れた。
お酒とおつまみの追加に、煉獄くんが買い出しに行くと言い出したのだ。
続く+29
-3
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3899. 匿名 2024/04/18(木) 23:13:34
>>3897 お花見 全3話
⚠️解釈違い ⚠️😚あり
「煉獄くん、私も一緒に買い出し行くよ」
同期のみんなも気遣って、二人で行ってきてくれない?という雰囲気だった。なのに。
「いや!俺一人で十分だ!ガル子はみんなと桜を楽しんでいると良い!」なーんて、煉獄くんは言ったのだ。
さすがにむくれた。なによ、一緒に桜が見たいって、煉獄くんと二人きりになりたいって思ってるのは私だけってこと?
「同期で集まってるところ悪いけどさ、付き合い始めってもっとこう、ラブラブなもんじゃないの?」
テントの中で私はモブ美とモブ江に愚痴っていた。私のその声はテントの外の男性陣にも筒抜けだった。
その時、私たちのケータイが一斉にピコンと着信音を鳴らす。みんなケータイを確認してみると煉獄くんが同期のグループラインにメッセージを送っていた。
『近くのコンビニは酒もツマミもほとんど売り切れていた。
少し先のコンビニまで行ってくるので30分以上かかる。
バドミントンやサッカーなど、遊びながら気長に待っててくれ!』
「はあ〜〜?そんなに時間かかるならさ、私も連れてってくれたらよかったじゃん?!」
大声を出す私をみんなは宥めながら、煉獄くんの言うように遊びながら待とうと誘ってきた。
「私はいいよ。ここで待ってる。荷物番も必要だし、私はここにいるからみんな行ってきなよ」
私はどうぞ、と手を動かしてみんなに遊びに行くよう促した。
荷物番が必要なのはそうだし、それにここにいた方が煉獄くんが帰ってきた時に一番に会えるから。
運が良ければ二人きりにもなれると思った。
みんなは「じゃあ行ってくるね」と、芝生の生い茂る広場の方へと向かった。
荷物番をするために私はテントから出て、再びレジャーシートの上で日傘を差した。
頭上高くから桜の花びらが風に揺らされ次々と舞い降りる。
風に煽られひらひらと、陽の光を受けて時折キラキラと。
この同期と出会ったのもこの花が見事に咲き誇る同じ季節だったなあ。
せっかくの同期の集まりなのに、私は少々ハイになってたかもしれない。
みんなに気を遣わせてしまった。
公私混同は良くないと煉獄くんは教えてくれてたのかもしれない(今日のは仕事じゃないけど)
私はちょっと冷静になって反省もした。そんなところに、なぜか随分と早く煉獄くんが戻ってきた。
続く+28
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14254. 匿名 2024/05/08(水) 19:00:17
>>13462
まとめの場をありがとうございます。
いつもは割と🔥さん妄想が多いのですが、今回は🐍強火だったかもです…
【SS・長文】
>>1905 🔥 オジサン構文 >>4038 >>9765
>>2818 🐍 声の役割(全4話)
>>5150 🐍 おいしいコーヒーが飲みたくて🇦🇹(全10話)
>>10543 🐍 blumengarten(1話)
>>11472 🔥 供養🙏(全2話)雰囲気🐚
【お題 🔥さん】
>>1868 クローバー
>>3897 お花見(全3話)
>>7289 チッス
>>10118 眼鏡を忘れた推し
【お題 🐍さん】
>>8751 音楽と推し
>>8769 モブ「ガル山さんかわいくなったよな」
>>9121 怖い話・ババアなガル子・タイムリープ
>>9225 パジャマシティ→⚠️二次絵 >>13471
>>10271 訛ってしまった推し
>>11614 耳打ち
【一言・歌とか】
>>5378 個人的彼トピあるある
>>9459 🐍 推しと宇多田ヒカル
>>9475 🔥 推しと宇多田ヒカル
>>9723 最推し以外のキメダンの好きなところ
>>11079 推しとマシンガンズ(まさか彼トピでONIGUNSOW歌う日が来るなんて…しかも誤字った🫠)
以下、長くなってしまいました。。
オジサン構文は続ける予定はなかったのですが、たまたま2話を思いついたので続いてしまいました。以前、悪い?頓珍漢寿郎🥺🍎というのを書いたときに特定のガル子とのハッピーエンドまで辿り着けなかったので、今回はハッピーエンドまで持ち込みたいなと思い完結編まで書けて良かったです。
おいしいコーヒーが飲みたくて🇦🇹は伊黒さん×海外のお話を書いてみたいと以前から思っていて、遅延する列車で出会いたい、カフェシーンで終わりたい、伊黒さんとドイツ語圏の相性が割と良さそう(異論認めます🙇♀️)などの理由からオーストリアで妄想しました。SSのblumengartenは、このウィーンの二人の帰国後、というつもりで書きました。
同担さんと一緒に旅行できたのは良い思い出です☺️🇫🇷merci♡
ウィーンの長文はドイツ語でタイトルを付けたかったのですが良いのを思い付かず、ずっと『伊黒さんとウィーンで出会う話』という仮題で長文を考えていたので愛着が湧いてしまい⚠️の方でずっと残してました。続編でblumengarten(ドイツ語でフラワーガーデン)とタイトルを付けて無事に願望を昇華できました🌧️
そのblumengartenでは傘に隠れてチッスしたり、お花見お題ではテントの中でチッスしたりと、趣味が爆発したようなお話ばかりでしたが、プラスやコメントありがとうございました🙇♀️
なんか今回は言葉足らず、説明足らずのお話もあり後悔・反省…ですが、今Partはゆっくりとみなさんのお話読めたり、コメントできたりしてすごく楽しかったです🥳これからまとめにもゆっくりコメントしていきたい✊
また、今回はキス祭りイベントで中の人にも挑戦してみまして…力足らずかもですが、伝書鳩の役割を少しでも果たせていたら嬉しいな🕊️
長くなりましたが、読んでいただき、プラスやコメント本当にありがとうございました。
過去Partではリフレイン、銀河鉄道の夜のような夜など。Part15は↓+47
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