ガールズちゃんねる
  • 2468. 匿名 2024/04/16(火) 08:44:30 

    >>2329

    心の隙間お埋めします
    第十二話(最終話)
    どんなに抗っても朝は訪れる…1週間分の荷物をスーツケースに納めてチェックアウトの為にフロントに向かうと悲鳴嶼さんが対応してくれた『お世話になりました』「この後社長からガル子様にご挨拶したいとの事ですがお時間よろしいでしょうか?ちなみに今日は私が運転しますね」『はい 予定は無いので大丈夫です』玄関にはアメリカ大統領専用車であるビーストと呼ばれる車両が停まっている

    『…失礼致します』「ガル子さん今回の便利屋業務は実際に利用されていかがでしたか?」車内では産屋敷社長が和やかな笑顔で私に問いかける『本当に夢のような贅沢な時間でした…みんな素敵で私の為に色々な癒しを提供してもらって感謝しています…いっそ目覚めなければ良いのにって…明日から私には何も無いんです…昨晩勤めている会社が倒産したと連絡があって…仕事も…それに社宅だったから住む場所もこれから探さないといけなくて…』色々な感情で涙が溢れる すると社長は私の手をそっと握り「ガル子さんが良ければ我が社に入ってくれませんか?」『えっ⁉︎』「心の隙間を埋める癒しがコンセプトのプロジェクトを発足するので今回の経験を元にリーダーとして活躍してもらいたいと思っているんだよ…どうかな?」『もちろんです‼︎私でお役に立てるのならよろしくお願い致します‼︎』「良かった…ではこれはご挨拶の品です」そう言いながら真っ赤な薔薇の抱えきれない程の大きさの花束をプレゼントしてもらった

    「社長 そろそろ到着します」「行冥ありがとう…ガル子さん一緒にお散歩しましょう」車のドアが開くとそこはヘリポートで産屋敷グループと機体に書かれたヘリが停まっていて悲鳴嶼さんは操縦席に乗りサングラスをかける「桜前線を追いかける空中散歩です」社長に手を引かれて乗り込むと都会のビル群があっと言う間に小さくなっていく「ようこそ我が産屋敷グループへ…ガル子さんの未来に乾杯」2つのシャンパングラスの沢山の気泡はこれからの私のワクワク感を表すように輝きながら次々と生まれていたのだった。

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  • 2476. 匿名 2024/04/16(火) 09:14:49 

    >>2468
    ずっとラグジュアリーだったけど、最後はもっとラグジュアリー🌹✨

    +21

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  • 2477. 匿名 2024/04/16(火) 09:15:16 

    >>2468
    ここで働かせてくださああい!!!(任務先から悶絶しながら書き込み)
    勤務日も勤務日じゃない日も永遠に働くぞ…!
    毎日楽しみにしていました!また読みに来ます~~

    +22

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  • 2489. 匿名 2024/04/16(火) 10:09:37 

    >>2468
    夢のような素敵なお話をどうもありがとうございました♡推しがでてきたときは、嬉しくて思わずコメントしちゃいました!また繰り返し読ませていただきたいと思います♪

    +19

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  • 2564. 匿名 2024/04/16(火) 16:44:44 

    >>2468
    (自己レス)

    心の隙間お埋めします
    番外編
    ストライプ柄のシャツを着た男性は「こちらが先日海外出張で買い付けしたお茶になります どうぞお召し上がりくださいませ」とティーカップを差し出した「これは美味しいお茶だ きっと人気が出るはずだよ…それと小芭内…今回は君がガル子さんへの癒しの企画内容について皆へオンラインでのアドバイスをしてくれたおかげで成功を収めることが出来たんだ 社員一同感謝しているよ この度は本当にありがとう」産屋敷社長は深くお辞儀をした「お顔を上げてくださいませ!礼など必要御座いません…当然の事をしたまでです」「ありがとう 君はすごいね…これからも敏腕バイヤーとしてガル子さんの側で力になってあげて欲しい」「もちろんです!では失礼致します」一礼して社長室を後にする

    ガル子さんは先月入社手続きをして正式に社員として加わり新しいプロジェクト立ち上げの為に奔走している すでにメンバーとも打ち解けてスムーズに仕事をこなして毎日充実して楽しそうだ 俺の鏑丸も可愛がってくれて飼い主の方が癒されている間にペットを預かるサービスを提案してくれたのは嬉しかったし、全国にある産屋敷ホテルでも同じサービスが出来るように手配してくれたり、ライバル企業の鬼舞辻グループと業務提携まで取り付けたのは恐れ入った…『どちらにも素敵な社員さんが沢山のいらっしゃるんのでせっかくなら“大切な誰かに喜んでもらいたい”ですから』嬉しそうに働く彼女はとても魅力的だ

    「本音を言うと海外出張中じゃなければ俺も参加してガル子さんを癒したかったな…美味しいアフタヌーンティーを用意したり、コーヒー派ならバリスタの資格を活かして3Dラテアート作ったり…あっ鏑丸 この事は内密にしてくれよ…男同士の約束だぞ」

    暖冬から一気に初夏のような暑い日々が続いているから今度ガル子さんにオリジナルのスムージーを作ってあげたいな…季節の変わり目は体調管理に気をつけないと だって彼女の存在は我々社員達の癒しの源なのだから…。

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