-
1916. 匿名 2024/04/15(月) 09:32:45
>>1844
心の隙間お埋めします
第九話
4日目は後藤さんではない運転手さんが駅に迎えに来てくれていた 赤と黄色の髪色が特徴のイケオジって雰囲気で落ち着いたトーンで自己紹介された「初めまして 私は煉獄槇寿郎と申します よろしくお願い致します 後藤とは交代制で運転手をしております」『ガル山ガル子です 運転手さんのお仕事も大変ですよね』「ワークバランスを重視してもらえるおかげで助かっていますよ」『羨ましいな…うちの会社とは大違い…』そんな会話をしているうちにホテルに到着した
ドアを開けると先程の運転手さんと同じ髪色の男性2人が立っていて「ガル子さんおかえりなさい‼︎」ハツラツとした挨拶に『ただいま戻りました!』こちらも元気に返事をする 「俺の名は煉獄杏寿郎‼︎そして弟の千寿郎です‼︎今日は父が運転手をしているとお聞きしています」『そっくりですね』「はい‼︎」「ガル子さん今日は一緒にお花見をしませんか?」2人に手を引かれて部屋に入るとそこには大きな桜の木が‼︎『どうなっているんですか⁉︎朝には無かったのに…』「産屋敷グループの最新の映像技術でバーチャルですが限りなく本物に近い映像を部屋中に投影していますよ」近くで見ても違いが分からない精巧さ…流石天下の大企業恐るべし…
「お料理とお酒と甘味もご用意しております どうぞお召し上がりください」千寿郎くんは手際よく料理を盛り付けて私に運んでくれた『年度始めだからいつも桜を見る時間なんて無かったから嬉しいです…お料理も甘味も美味しくて幸せ♡』桜色のワインでほろ酔いな気分になって思わず愚痴が溢れ出す『もう…仕事行きたくないかも…』すると急に杏寿郎さんは真顔になり私の両手を握りながら「俺に永久就職すれば良い‼︎」と言って抱きしめる「これからガル子さんは姉上になるのですね!」『へぇ⁉︎それって⁉︎』まさかのプロポーズに驚いていると「父上に報告しなくては‼︎」「兄上‼︎まずはガル子さんとの交際からですよ!」酔いが回ってきてそこから先は覚えていないけど翌朝は枕元に綺麗な桜の花びらと共に杏寿郎さんの連絡先が達筆な文字で書かれていた手紙が置いてあったのだった。+26
-9
-
1942. 匿名 2024/04/15(月) 11:13:30
>>1916
永久就職します!+15
-2
-
1993. 匿名 2024/04/15(月) 12:55:14
>>1916
姉上になりたい!!+16
-5
-
2168. 匿名 2024/04/15(月) 19:17:30
>>1916
心の隙間お埋めします
第十話
いよいよ5日目…あと少しでこんな楽しい生活が終わってしまうなんて切ないなぁ…「もしかして昨夜は息子達がご迷惑をおかけしましたか?」今日も槇寿郎さんが運転手だが昨日より元気の無い私に気付いて声をかけてくれた『仕事が忙しくて疲れてただけなので大丈夫ですよ 昨夜は息子さん達と過ごせて楽しかったです』「男所帯なんで女性の気持ちに寄り添えたか心配だったんですよ まぁもう少し若ければ俺も花婿に立候補したかったんですけどね…」『えっ⁉︎それってどういう…』「ははっ冗談です…到着しますよ お疲れ様でした」ちょっと切ない笑顔に胸が熱くなる
ホテルの部屋のドアを開けると一面が水で覆われている『あれっ⁉︎シャワー出しっぱなしだった⁉︎』と慌てた私に「おかえりなさいガル子さん これは照明の演出なので安心してくださいね 俺は村田です よろしく」サラサラの髪が特徴の男性だ「おかえり…女なら決して無理しない事だ…」オレンジ色の髪の男性は錆兎と言った「…おかえり…ガル子さん」吸い込まれそうな青い瞳の持ち主は義勇さん「みんな同期なんだよ ではお嬢様こちらへどうぞ」執事の服装をした3人はリビングの真ん中にある座り心地の良さそうなマッサージチェアへエスコートしてくれた「今からヘッドスパとハンドマッサージとフットケアを同時に行いますね」白い手袋を口で外す仕草の3人の姿を見てすでに墓入りして半分ゾンビのような私だったが水の流れる音に癒されながら行われる極上のリラックスタイムでようやく人間に戻った気がする…
肌以外のケアは疎かだったから今日は文字通り頭から爪先まで綺麗にしてもらえて本当に良かった『すごくリフレッシュ出来ました ありがとうございます』「良い笑顔だね♡めっちゃ可愛い♡」髪を椿油でケアしながらバックハグする村田さん「無理するんじゃないぞ…辛かったらいつでも俺が駆け付ける」手を恋人繋ぎする錆兎さん「…綺麗だ…」足の甲にそっとキスする義勇さん 3人の王子様はみんな違ってみんな良い♡+22
-8
削除すべき不適切なコメントとして通報しますか?
いいえ
通報する