【2次元】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart16【妄想】

[15765. 匿名]

>>15743🎂誕生日⑧ 最終話
⚠️🐚🔥　⚠️解釈違い

「おはよう、いい朝だな」
　隣で煉獄さんが私の顔を覗き込んでいる。寝ぼけた頭はこの状況をすぐに理解できない。
「あれから君を起こさなかったが大丈夫か。何か予定があったら申し訳ない」
「ううん、何もないよ。ごめんね、迷惑じゃなかった？」
「迷惑なものか。君と同じ朝を迎えられて幸せだ」
「うん、私も……。ねぇ、いびきとかうるさくなかったかな」
「ん？　そっちの迷惑か！　うむ、全く問題はない。許容範囲だ」
「もう！　そのセリフどっかで聞いたから！」
　煉獄さんの肩を押して今度は私が彼を見下ろした。
「まったく、膨れっ面さえ愛おしいとはどうしてくれる」
　そんなことを言って私の髪を耳に掛ける煉獄さんにドキドキした。
「ね、今日はこれから何する？　とりあえず朝ごはんでも食べに行く？」
「そうだな。だがその前に……」
　再び彼の下になって口付けを落とされる。
「まずは君で腹ごしらえだ」
「え？　待って、そんなの無理……！」
「分かっている。少し味わうだけだ」
　煉獄さんは私の胸元に印を残して満足そうな顔をして見せた。

　全身に愛撫を施されているうちに、覚えたての甘い痛みをもう一度確かめたいと思えてくる。勇気を出して耳打ちすると「無理するな」と、まともに取り合ってもらえない。そんな煉獄さんに安心している自分に気付いて、やっぱりまだ少し怖いと実感する。私はそのまま身を任せた。

「──すまん、がる子。つらかったら決して無理はしないと、俺に約束できるか」
　その言葉の意図を汲み取った瞬間は少し動揺したけれど、すぐに覚悟はできた。
「……うん、約束する。ちゃんと言うね」
「いい子だ」
　煉獄さんは私に口付けながらベッドサイドのテーブルに腕を伸ばした。

──結局、私たちが本当の空腹を満たすために外に出たのは、すっかり日が高くなってからのことだった。見慣れた景色がいつもより鮮やかに映るのは、街路樹の瑞々しい若葉のせいだけじゃない。

「煉獄さんはいい季節に生まれたんだね」
　しみじみとしている私に「君は来月だったな」と、5月の風に朱の毛先を揺らしながら微笑む。
「うん。きっと雨だけどね」
「誕生日とその翌日は予定を空けておいてほしい。君を連れて行きたい所があるんだ」
「えっ、どこ？」
「まだ君と行ったことがない所、とだけ言っておこう。雨だとしても決して君を退屈させたりはしないぞ」
　煉獄さんはやけに得意げだ。
「えー、どこだろう。すごく楽しみ！　自分の誕生日が待ち遠しくなるなんて初めてかも！」
「俺も昨日の誕生日を指折り数えて待っていたよ」
　煉獄さんはそう言うと、不意に足を止めて私を見つめた。
「忘れ難い日になった。俺のためにありがとう」
「……やだ、そんなふうに改まって言われると照れちゃうよ。ねえ、もうお腹ぺこぺこ！　早く行こ！」
　煉獄さんの手を引きながら溢れそうな涙をごまかした。

　まだ始まったばかりの私たちだけど、ずっとこのまま一緒にいられるような気がしてる。きっと煉獄さんはそんな人────。
　これからも毎年5月10日は巡ってくる。そのたびに、愛する彼の頬へ"おめでとう"のキスを贈りたい。

おわり

[15829. 匿名]

>>15765
🐚
昨日の朝お話に気づいて感想をかけずに待っていました。続きが読めて本当に嬉しいし、何よりキスまでは早いのにガル子が大切で手を出せなくて、いつもの調子を崩してしまう🔥さんが本当にツボで読み終わった今も胸がドキドキしています。最後の幸せな二人も🐚の表現も何もかもが好きで本当に読めて嬉しい☺️【2回目】

推しの誕生日に素敵な話が読めて良い週末になりそうです。
ありがとうございました🌟また貴女のお話読ませてください

[15831. 匿名]

>>15765
🐚

見逃してた！いかん時間がない
終始ドキドキするのに幸せ💖🍀お誕生日の翌日の朝だわ…書いてくれてありがとう！！