ガールズちゃんねる
  • 15377. 匿名 2024/05/10(金) 14:52:48 

    >>532

    「ねえ、みんなGWはどこに行ったの?」
    「私はハワイに3泊4日キメハイアットホテルのスゥイートで過ごしたわ、でも滞在日数が短くて疲れちゃった」
    「私はモルディヴに、でももう何度も行ってるから飽きちゃった、私はヨーロッパが好きなんだけどナァ、パパがビーチリゾートが好きなのよね」

    ここはキメ習院女子高、華族学校と呼ばれているだけあり、お昼休みの会話も華やかだった
    そんな会話をなんと無く聞きながらガル子はポツンと1人でお弁当を食べていた
    「ガル子さん、ガル子さんはGW何処か遊びに行かれたの?」
    グループのリーダー格、モブ華に話しかけられガル子は答える
    「私は…近所公園の池の鯉やハトに餌をあげたり、図書館で動物図鑑を読んだりして過ごしていたわ」
    「へ、へーえ」
    クラスメイト達はキョトンとして目配せをする、そしてくるりと振り返りまた元のメンバーで話し始めた

    ああ、またおかしな空気にしてしまった、まあ仕方ないよね住む世界が違うんだし
    ガル子はおばあちゃんに作ってもらったお弁当の高野豆腐を口に運ぶ、ガル子の家は父親が小さい頃他界した為、貧しかった、苦労した母はガル子にはそんな思いをして欲しくないと無理をしてキメ習院女子高に入学させた
    そんな訳で学校でのガル子は特にハブられている訳でも無いが、なんと無く浮いていた、しかし元来おおらかな性格なので特に気にせず1人で過ごしていた

    そんなガル子が気になっている女の子がいた、モブ田モブ子さんだ、彼女は今日も窓際で1人本を読んでいた
    長くて黒い髪を一つにしばり分厚いメガネをかけていつも1人で本を読んでいる、正直ガル子より浮いている

    浮いている2人同士仲良くなれないかな…
    ガル子は気づくとモブ子を目で追っていた

    次の日のお昼休み、ガル子は思い切ってモブ子に声をかけてみる
    「ねぇ、もし良かったら一緒にお昼ご飯食べない?」
    モブ子のお昼はいつもあんぱんと牛乳だった、分厚いメガネで表情はよく見えないが驚いている様だ
    「何で私があなたと?」
    彼女は小さな声で答えた
    「モブ田さん風邪ひいているの?声が掠れてるね」
    モブ子はあんぱんと牛乳を持って席を立ち、教室を出て行ってしまった
    そのやり取りを見ていたモブ華が後ろから声をかける
    「あの人いつも1人でいるし、話しかけても全然口をきいてくれないの、なんだか変わってるのよね」
    「そうなんだ」ガル子はお弁当を持ってしょんぼりする
    「ガル子さん、こっちで一緒にご飯を食べましょうよ」
    モブ華の誘いにガル子はごめんなさい、と呟く
    「モブ子さん、もう一度誘って来る」
    目を丸くするモブ華を背にして、ガル子はお弁当を持って教室飛び出した

    両手でお弁当を持って小走りで廊下を走るとモブ子さんの背中が小さく見えてふっと消えた
    ─あそこは屋上に続く階段
    ガル子は走って追いかける、階段に着くと、屋上に出るドアがパタンと閉まる所だった

    「モーブ子さん…」ガル子はゆっくりとドアを開ける、暗い廊下の階段から正午の強い日の光を目にし、眩しくて目を細める
    誰もいない…ゆっくりと屋上に出て周りを見渡すがモブ子の姿は無かった

    すると後ろからガッと腕が首に巻き付く「オェッ!!」ガル子は思わず声が出る、苦しい!やめて!

    「なんの目的でついて来たの」
    後ろから声がする、低くて掠れた声…モブ子さん?!

    +26

    -3

  • 15386. 匿名 2024/05/10(金) 15:26:12 

    >>15377
    続き楽しみにしています~!
    予想当たるかな😍💓wltk

    +18

    -1

  • 15390. 匿名 2024/05/10(金) 15:42:00 

    >>15377
    「いっ、一緒にっオエッお弁当を食べようと…グエ〜ッ」
    「嘘をつかないで、何か目的があるんでしょ」
    首がしっ閉まって…死ぬ…死んじゃう
    「お前もこの学園側の人間なの?それとも別の組織のスパイ…?」
    ガル子はだんだん白目になり意識が遠のいて行く、キラキラと光る水面が見えた(この屋上…川なんてあったっけ…)わずかに残った意識の中モブ子さんの腕をガシりと掴んだ
    「いい加減にしてよー!!」
    ガル子はモブ子の体をぶんっと投げ飛ばしていた
    モブ子のメガネがカシャーンと落ちる
    「痛ったぁ」
    モブ子は頭を押さえる
    「いい加減にしてよ!三途の川を渡る所だったじゃない」
    「キミ何?凄い力…俺を投げ飛ばすなんてやっぱり只者じゃないよね」
    メガネの下には浅葱色の切れ長の瞳が隠れていた
    えっ、待って…モブ子さんスッゴイ美少女

    「何やってんだ」
    後ろから低い声がする、するとメガネのモブ子さんがいた
    「モブ子さん!」
    「お前だれ?」
    「良かった、ねえ、ここにモブ子さんの偽物がいるのよ、私の首をしめてコ⚪︎そうとして来たの!」
    本物のモブ子さんの腕にしがみつくと、彼女もまたメガネを取る、同じ瞳の美少女だった

    「ヒィッ!モブ子さんが2人?」
    「無一郎、お前何やってんだよ」
    「ゴメン兄さん、この人凄い力でさ…」

    「ねえ、どういう事なの?双子の男の子が交代で女の子のモブ子さんになりすましていたの?あなた達、まさか学園に潜入しているスパイ?!」
    ガル子はパニックになりながらも意外な勘の良さを発揮して全てを一瞬で理解した

    「まずいね、兄さん」
    「うんそうだな、事実を知られたからには…」
    2人は見つめ合い頷く
    「「消すしかないね」」

    ガル子は青くなり後退りする、モブ子改め無一郎が光の速さで近づき腕が再びガル子に伸びてぐいっと引き寄せられる
    「やめてぇー!コ○さないでぇ〜っ」
    そのまま建物の影に連れて行かれた
    「シッ!静かに」
    すると屋上のドアがギィッと開き教頭と校長が入って来た「先月集まった血液は…」「もっと優秀な娘の血を大量に…」
    話を聞いているとこの学園は闇の組織鬼舞辻グループと繋がっており、若い娘の血を毎月血液検査と称して集め高額で転売しているらしい
    しかし、欲を出して来た鬼舞辻グループがもっと大量の血を欲しがっているとの内容だった
    「鬼舞辻様は生贄の娘を欲していらっしゃる」「しかしそれはリスクが…」「報酬はいくらでも出すと仰ってくださっている」
    ガル子は無一郎に手で口を塞がれたまま震えた、衝撃の内容にふらりと立ちくらみがして無一郎の胸元にふらりと顔を埋める
    その時ガタン!と音を立ててしまう
    「誰かいるのか?」
    校長が振り返る、教頭がゆっくりと近づいて来た
    無一郎と有一郎はまずいぞ、と顔を見合わせる
    「…ミャーオ」
    ガル子は無一郎の胸元で猫の声真似をした、思いの外似ている

    +20

    -4

  • 15900. 匿名 2024/05/11(土) 08:57:40 

    >>13562
    まとめの追加をさせていただきます

    プラポチと🌾に回ると言いながら、むいくんの妄想をしていなかったのが気にな
    って…昨日アップしました

    🌫>>15377

    煉獄さんのお誕生日に急遽後藤さんも加えてもらってありがとうございます

    後藤さん煉獄さんのコラボアート(アートってほどの物でも無いですが)

    🔥🧈>>15542

    煉獄の兄貴🔥お誕生日おめでとうございました🎉

    出したお題「推しとあーみん」←まだまだ回答お待ちしてます、答えてくれた🥑と🍶嫁さんありがとう♡

    >>14855

    引き続きプラポチ🌾して行きます🏃‍♀️💨

    +19

    -3