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15153. 匿名 2024/05/10(金) 00:41:49
>>14982
⚠️今トピでのラスト投稿になると思いますので趣味全開で書いていきます⚠️時々他作品のセリフやら入ってます(終了予定未定連載)
そして>>14921の朝に戻る。
「アンタもいつまでバカみたいに正体隠してるつもりなのよいい加減にしなさいよ!見てるとこっちまで情緒おかしくなって来ちゃうわよおっ!」
「ごめんなさい…」
バカの大バーゲンとお説教が終わったところで気を取り直して朝ご飯の続きを、と思ったところで部屋の扉がものすごい勢いで開き、そこに息を切らせた元カレがスマホを握りしめて立っていた──
突然のご来訪に驚きすぎてスペースキャットな私と「思ったより早かったわね」とご飯を食べ続けるガル美ママ…なんなのよ、お邪魔しますくらい言いなさいよ……ドア壊れておしゃかになってたらどーすんの、これがホントのヘヴンズドア…なんちゃって。
ササーっと食事を終えたガル美ねえさんは「鍋洗って返してよね、I'll be backしないからごゆっくり〜」と言ってドア付近で頭を抱えてしゃがんでる宇髄さんのよこを通り抜けて丁寧にドアを閉めて去っていった。宇髄さんはピクリとも動かない…
とりあえず、匍匐前進して下から覗き込んで話しかけてみるか。
「あの…あさごはん、食べますか…?」
ガバっと顔を上げた宇髄さんにビビり散らかして思わず正座した。宇髄さんが私のタオルドライしたままの与謝野晶子もびっくりな乱れた前髪を、そっと持ち上げる…あ待って今すっぴんですイヤですイヤです!見ないでくださいぃ…私は慌てて両手で顔を隠した+25
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15154. 匿名 2024/05/10(金) 00:46:31
>>15153
⚠️今トピでのラスト投稿になると思いますので趣味全開で書いていきます⚠️時々他作品のセリフやら入ってます(終了確定)
「なんで隠すんだよ」
「…すっぴんなので、見られたくないです」
「じゃそのままで良いから聞いて。只野さん、俺さ、只野さんの事好きなんだけど」
「ふぁ…?」
「ちょっと情けない話しなんだけどさ…俺な、この街から出ていった元カノが忘れられなくて、ここに居たらいつか会えんじゃねえかって…二人でいつも買い物してたスーパーとか、ふらっと散歩に出かけてた場所とか面影さがして歩いたりさ、ガル美さんの店もそうだな。自分でも凄え未練たらしいと思うわ」
「ふぉ…」
「ん、でさ、その店で只野さんに出会ったわけよ。それから何でだろうな、妙に気になって店に通って只野さん観察してたらさ、似てたんだよな、元カノに」
「ふぇ?!」
「美味そうに飯食ってるのとか、座ってる姿勢やちょっとした仕草やクセも全部。双子って言われても、いや本人だろってくらい」
「………」
「隣に座った時に微かに香った香水も同じなんだよな……部屋のインテリアの趣味も、このシャンプーの香りも、指の形も全部がお前がガル奈だって教えてくれた。隠したいならせめて香水と飲む酒くらい変えろよ…」
「だって…好きなんだもん。この香水、誕生日にくれたやつ。シャンプーも一緒に選んだお気に入りだし。お酒も、初めて一緒にあの店で飲んだ最初の一杯…忘れられなかったんだもん」
顔を覆っていた手は手首を優しく握られて顔から離され、彼の手の中に収まる。
「大きな手も、優しいその瞳も…好きになりすぎて苦しかったんだよ……」
「俺がガキ過ぎたせいで傷つけたよな…分かってやれなくて、ごめん」
「私もワガママで見栄っ張りな子供だった…ごめんなさい」
その日の夜、ガル美さんの店に行ってご迷惑おかけしましたと二人で頭を下げた。
「で?大円団ってわけね、ほんっと人騒がせよね〜。再出発記念に一杯だけ奢ってあげるわ」といいながら私たちの前に置かれたお酒は、オリンピックとキール
カクテル言葉は──
「待ち焦がれた再会」「最高のめぐり逢い
おしまい+24
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