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14612. 匿名 2024/05/09(木) 06:39:47
>>14394
⚠️己の趣味に全振りです
Genius そのさんじゅうよん
「おはようむいくん」
ガルコが起こしてくれる朝
「目が覚めたらガルコがいるのって、とっても嬉しいね」
「わたしもむいくんを起こせて嬉しい。今日はお出かけしようか」
「どこに連れて行ってくれる?」
「クラムチャウダーを食べに行こうよ。まだまだ寒いからあったまろうね」
「うん!」
すぐに支度をしてブランチにクラムチャウダーを食べに行く
「あったまるね。ミルクベースで美味しい」
「ふぅふぅ。おいしい」
「良かった。せっかく来てくれたから、美味しいものを食べてもらいたいもの」
「ガルコと食べたら何でも美味しいよ」
「照れちゃうよー」
ガルコのほっぺが赤くなる
やっぱり可愛い
「今日は午後ラボに行かなきゃいけないの。ごめんね。私の部屋でのんびりしてる?大学の図書館でも行く?」
「せっかくだから図書館に行くよ」
図書館の入り口前で別れて、ラボに行くガルコを見送る
やっぱり忙しいんだな
1週間の滞在中、ガルコが終日空いている日はなく、ラボと街歩きのmixの日々を過ごした
「ガルコ、1週間ありがとう。ラボが忙しいのに時間を作ってくれてありがとう」
「むいくんのためだもん。この1週間とても嬉しかったし、楽しかったよ」
「それなら良いんだけれど。ガルコに無理をさせちゃってると思ったから」
「優しい彼氏がわざわざ日本から来てくれたのよ。嬉しい気持ちは、なにものにも勝るよ」
「ガルコを好きになって良かった」
「こちらこそ」
空港では笑顔で見送ってくれるガルコ
「また来るよ」
「待ってる」
日本に帰ってきたら、博士課程が始まる
あと3年
ガルコに追いつけるだろうか
追いついてみせる
+20
-3
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14614. 匿名 2024/05/09(木) 06:44:03
>>14612
かわいいふたり、ずっと読んでるよ🥰むいくんの決意にギュンときてる💞+17
-3
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14710. 匿名 2024/05/09(木) 12:07:00
>>14612
⚠️己の趣味に全振りです
Genius そのさんじゅうご
ガルコと過ごした1週間を胸に博士課程をスタートする
この研究室での4年目の生活が始まる
新たに配属された学部4年生たちに実験の仕方を教える
ガルコの目に学部4年の僕はどう映っていたのだろう
ガルコとのメールのやりとりやオンライン通話の習慣は続いている
これがあるから頑張れる、と思っていたのは僕だけだったようだ
「忙しいから」とガルコからのメールの頻度が減り、オンライン通話も時間が短くなってきた
本当に忙しいんだろうと言葉通りに受け取ってしまった僕はなんと馬鹿なんだろう
とうとうガルコからメールが届かなくなり、オンライン通話もしなくなった
なんのためにコンビニスイーツを買ってきたのか
ガルコに見てもらいたかっただけなのに
ひとりで食べるスイーツの味気なさ
ラボのサイトからガルコの名前が消えた
ガルコ、どうしたんだよ?
どこに行ったんだよ?
国内だったら探しに行けるのに
ネガティブな気持ちに心が押しつぶされそうになる
冷たい水で顔を洗った
ガルコが帰省土産でくれた藍染の手拭いで顔を拭く
藍色の地に白い点が多数散らされている
南国でともに見た星空を思い出す
ガルコはいまどこで星空を見ているのか
ガルコと過ごした日々が過去のものとなり、2年が経った
とうとう学生でいられる最後の年になった
あのときのガルコと同じ年
+22
-4
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