ガールズちゃんねる
  • 14600. 匿名 2024/05/09(木) 06:14:53 

    >>14595
    ⚠️解釈違い⚠️何でも許せる方向け⚠️外国語の会話はガル子の中で意訳されたものです

    続・欧米岡君とガル子🌊㉓
    「星空の下の結婚式」

    「座るか」
    その言葉で私たちは草の上に座ってラジオをとめた。辺りの草木は月明かりに照らされ艶めいている。星屑が空一面に散らばる。こんなに沢山の星を見たことがなかった。良い夜だ。

    隣に座る冨岡は草に手を伸ばし、プチプチと音を立てて何かをしていた。
    心地良い風を感じながらしばらく星空を眺めていると、彼が言った

    「ここで結婚しよう」
    「え?」

    月明かりに照らされた彼の目は優しく笑っている

    「ここで…どうやって?」
    「手を出して」
    両手を差し出すと、左手を取った彼は花で作った指輪を私の薬指に嵌めた。そこに花が咲いたようだった
    「わぁ!」
    「俺のも嵌めてくれ」
    そう言って差し出された緑の草の指輪を彼の薬指に嵌めた

    互いの両手を握り合うと冨岡が言った

    「永遠の愛を誓うか?」
    「誓います」

    「あなたは、永遠の愛を誓いますか?」
    「誓います」

    そして、1度キスを交わした。煌めく星たち…見つめ合う私たち…

    その直後、彼が立ち上がった
    「よし、行くぞ」
    「えええ!!」
    「なんだ」
    「もう行くの?いや、余韻とか…」
    「それは別の時にゆっくり浸ればいい」

    そう言って笑う彼から差し伸べられた手を取り、私も立ち上がった

    続く
    (プラスやコメント、ありがとうございます。最終章が長くて🍊見え隠れ💦)

    連投失礼しました。

    +25

    -4

  • 14601. 匿名 2024/05/09(木) 06:16:51 

    >>14600
    星空の下2人きりでの゙誓い…✨いいよねー!

    +17

    -4

  • 14606. 匿名 2024/05/09(木) 06:22:24 

    >>14600
    🍊匂わせないで~😂いや冗談ですw
    ここまで丁寧に紡がれた物語ですので、納得のいく形になる事を祈ってます✨
    次のトピに持ち越しになってもどこまでも追いかけます~!

    +21

    -3

  • 16845. 匿名 2024/05/12(日) 02:10:01 

    >>14600
    ⚠️解釈違い⚠️何でも許せる方向け⚠️外国語の会話はガル子の中で意訳されたものです

    続・欧米岡君とガル子🌊㉔
    「ホーキーポーキーを食べた夜」

    再び出発した冨岡の背で自分の左手を伸ばすと薬指に花。それを見て、今までに感じたことの無い不思議な気持ちが生まれた。それがどういう感情なのかを考えたけど、すぐにやめた。目に映るこの大自然と、無数の星がその感情を表してくれているような美しさだったから。

    ラジオから数時間前と同じ曲が流れてきた。

    私「この曲、さっきもかかってた」
    「Enyaの"May It Be"、ロードオブ◯リング1作目の主題歌。映画のロケ地もここNZだったはずだ」
    私「ロードオブ◯リング」
    「うん。邦題は『指輪物語』」
    私「そっか。指輪物語の(ロケ)地で指輪を貰えて嬉しい」
    「どういう話か知ってるか?」
    私「王子様とお姫様と指輪のハッピー系?」
    「……………」
    (冥王サウロンが作った強力な魔力を持つ指輪を命懸けで破壊しに行く旅物語。)

    私「サボテンの名前……サボ岡ニュージーランド産キウイ太郎にしようかと思う」
    「…ガル子がそうしたいならそうすればいい」
    私「うん」

    1人の靴が2人分の重みを乗せて歩き続ける音が大地に響いた。そしてそれは1台の車のヘッドライトが現れて止まり、2人は車に乗り込んだ。ホストファーザー車で迎えに来てくれた。
    冨岡が私を探すと決めた時、ホストファーザーに電話して、ガル子が戻らない場合はこの方面で迷子になっているかもしれないと前もって連絡を入れてくれた。それで探しに来てくれたそうだ。

    ホストファミリー宅に帰り、心配をかけた事を謝りお礼を言って、4人でテーブルにて今日の事を話した。ガル子は奇抜な服装で大声でラジオと歌いながら歩いたから無事だったかもしれないが、安全面の理由から人気のない場所を一人で歩かないようにと助言があった。

    ホストマザーが「ホーキーポーキー」というNZ産アイスを出してくれた。アイボリー色の濃厚なアイスクリームにキャラメルのような粒が入った甘いアイスクリーム。これがとっても美味だった。

    それを食べながら彼ら2人の馴れ初めを話してくれた。話が進み
    ファーザー「その時、彼女のお父さん(後の義父)が怒って、棒を持って出て来たから僕は逃げ出したんだ。湖に飛び込んで後ろを見たら彼も飛び込んで来た。どこまでも追いかけて来て参ったね!」
    マザー「あの時は危なかったわね。あなたが向こう岸まで泳がなければ怪我をしていたかもしれないわ。父、とっても怒っていたから」
    ファーザー「それが今では世界一の親友さ!ハッハッハー」

    一体何があった。

    その後、2人は先に就寝。
    灯りの消えたリビングルームのソファで、私は冨岡と何を話すわけでもなくただ座っていた。今日の大冒険はきっと一生忘れることはないだろうと、彼と繋いだ右手を見て思った。

    冨岡、夕陽に照らされたトラクターに乗った君と、この指輪は心に沁みたよ

    続く

    +27

    -6