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14598. 匿名 2024/05/09(木) 06:14:31
>>14178
素直になれない君たち🍃④
⚠️ヤマってなんだろう
「誰って……モブ山田ですよ。私の同期の。昨夜の任務にもいたじゃないですか」
「知らねェ」
「可哀想なモブ山田。ていうか風柱様の顔こわっ!」
「元からァ」
嫉妬か?嫉妬だな。どうせガル田に一番近い場所にいるのは自分だと思っていたんだろう。モブ山田はガル田の同期で想いも告げている。今のところモブ山田の方が一歩リードだ───
「…………それで?」
「え?それで??」
「返事はしたのかよ、そのモブに」
「モブ山田ですよ」
「モブはモブだろォ。で?どうなんだ」
いつになく落ち着いた真剣な声に射抜くような眼。ガル田はモブ山田に返事をしたのか、していないのか───
「返事はしましたよ」
「なんて」
「これからも良い同期でいましょうって」
「良い同期で……」
「良い同期で」
「良い同期…………なんっっっだよ!!くっだらねェ!!」
「あ!ひどい!モブ山田に謝ってください!」
こわばっていた顔が一気に綻ぶ。最悪の結果じゃなくてよかったな。この流れで自分の気持ちを伝えたらどうだ?───
「まぁ、振ってよかったんじゃねェ?鬼殺してるやつが色恋なんかしても、ろくなことにならねェ」
「そうなんですか?じゃあ、私の色恋もろくなことにならないですかね?」
「は?」
おや?ガル田が仕掛けてきたぞ?ついに素直になるようだ───
モブ山田だって頑張ったんだ。次に頑張るのはこの男しかいないだろう───
つづく🍃+19
-5
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14644. 匿名 2024/05/09(木) 07:47:23
>>14598
読んでます💚
頑張れ……頑張ってくれ風柱!!+20
-3
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14717. 匿名 2024/05/09(木) 12:31:25
>>14598
素直になれない君たち🍃⑤最終話
「おまえ好きなやついんの?」
「いますよ。風柱様だって好きな人いますよね?」
「いや、俺は……」
「いないんですか?」
「…………いねェよ」
まさかこの期に及んで好きな人がいないと言うなんて!それはないだろう!見てみろ!ガル田のショックそうな顔……ん?ガル田もしかして笑ってる?───
「なに笑ってんだァ」
「いや、だって風柱様が嘘をつくから」
「嘘ォ?」
「風柱様、私のこと好きですよね?」
「はァ!?んなわけっ……!」
どこまで素直じゃないんだ。もうバレバレなんだからさっさと認めれば良いものを。本当にじれったい。まったく仕方がない。不本意ではあるが素直になれないこの男に手を貸してやるか───
「実弥ハガル田ノコトガ好キー!」
「おい!爽籟!?」
「サッキモ寝テイルガル田ノコトヲ愛オシソウニ見テイタ」
「黙れこのクソ鴉!」
「素直ニナレナイ実弥ノ代ワリニ言ッテヤッテルンダ。感謝シロ」
「ほらやっぱり!風柱様、私のこと好きですよね!?」
「好キダロ、大好キダロ」
「~~~~~~~うっせェ!好きだわ!!クソがァ!!!」
やっと素直になれたな。本当に手のかかるやつだ。顔は真っ赤だけどな。次はガル田だ───
「ガル田ノ好キナヤツハ実弥ー!」
「ちょっと爽籟!私は別に風柱様のことなんてっ……!」
「あァ?どの口がそんなこと言ってんだ?」
「痛い痛い!顔つぶれる!」
「テメェも俺のこと好きだろォが」
「好きです!好きですから顔から手!離してください!!」
はぁ………いつまでもそうやってイチャイチャしていればいい。二人とも楽しそうだ。素直になればこんなに楽しそうに笑い合える───
これは俺の主と、その主の恋の相手であるガル田の気持ちが通じ合うまでのちょっとした話───
おわり🍃✨+27
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