ガールズちゃんねる
  • 14543. 匿名 2024/05/09(木) 00:13:48 

    >>13490
    ⚠️解釈違い
    彼女の友達 4

    「遅くなってごめーん!」
    噂をすればなんとやら。ガル子が遅れて店に現れた。
    タイミング良すぎないか?
    「モブ原くん久しぶりー元気だった?村田っちも3日ぶりー!」
    テンション高めで俺達とハイタッチを交わす。
    ゴールデンウィークの夜に男友達と飲み会なんてあの彼氏がよく許したな。
    彼氏に止められてやっぱり行けなくなったって連絡来るかと思ったのに。
    ガル子は俺の隣に座ると店員を呼んでいつものレモンサワーを注文。
    それから俺達はお互いの近況報告をし合ったり、どうでもいいバカ話や冗談に腹がよじれるほど笑って楽しい時間を過ごした。
    あっという間に時間は過ぎて気付けば時計は22時を過ぎていた。
    いい感じで酔いも回って気分が良くなってきた頃
    「俺そろそろ電車の時間だから帰るわ。明日バイトで早いんだ」
    そう言ってモブ原は帰り支度を始めた。
    「俺は帰るけど二人はゆっくりしてっていいよ。今日は俺の奢り」
    そう言いながらモブ原は会計票を手に取る。
    「マジで?いいの?ありがとう!」
    「モブ原くんご馳走様ー!また飲み会しようねー」
    「ああ。またLINEするよ。じゃあなー」
    「うん。またねー!」
    …ガル原が帰ってガル子と二人きりになってしまった。
    アイツがおかしなこと言い出すからなんだか変に意識してしまう。
    「いらっしゃいませー!2名様ご案内いたします」
    その時店内に入ってきたカップルに俺は目が釘付けになった。
    「あれ…ガル子の彼氏だよな?」
    その瞬間隣にいたガル子の表情がサッと変わった。
    隣にいる女性の腰に手を回して耳元で何か会話してる。
    まるで恋人同士みたいな雰囲気。
    こちらには全く気付いてない。
    そのまま二人は店内奥の個室へと消えていった。
    「なんだよあれ」
    心の底から怒りが湧き上がってくる。
    「いいの」
    ガル子が伏し目がちにぽつりと呟く。
    「何言ってんだよ!いいわけないだろ!あれはどう見たって浮気…俺ちょっとアイツと話してくる」
    「やめて!お願いだから」
    ガル子は声のトーンを強め、席を立とうとした俺を制止した。

    続く

    +21

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  • 14554. 匿名 2024/05/09(木) 00:33:47 

    >>14543
    えぇーー!なんだよ!(村田っちと同じセリフになってしまった)続きが気になる村田っち🌺✨

    +20

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  • 14570. 匿名 2024/05/09(木) 01:24:32 

    >>14543
    読んでます
    うわわーどうなっちゃうの?🌺💦

    +15

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  • 14572. 匿名 2024/05/09(木) 01:28:49 

    >>14543
    ⚠️解釈違い
    彼女の友達 5

    「おい!ガル子待てって!」
    店を出ると早足で歩き出したガル子を追いかけ思わず強く腕を掴んだ。
    「村田っち痛いってば!離して!」
    「ご、ごめん…」
    ガル子は俺が掴んだ腕を大きく振り払った。
    俺はそのまま無言で歩くガル子の横に並んだ。
    聞きたいことは山ほどあるけど何も聞いて欲しくなさそうな雰囲気だ。
    ガル子の横顔をチラ見しながら俺はガル子にかける言葉を必死で探していた。
    それにしてもガル子の彼氏…アイツ一体どういうつもりなんだ?
    つい最近まであんなにラブラブだったのに。
    くっそーガル子のこと大事にしてくれるいい奴かもだなんて思った自分が悔しい。
    とんだクズ野郎じゃねーか。
    ガル子もだけど俺も見る目ないわ。
    「…私知ってたんだ」
    「え?」
    「他に彼女がいるかもしれないってこと」
    ガル子がぽつりぽつりと話し出す。
    「バカだよねーバカすぎて笑っちゃう。なんで私の恋愛っていつも上手くいかないんだろう?今度もまたダメになっちゃいそう」
    そう言ってガル子は寂しそうに笑顔を浮かべる。
    「きっと私恋愛向きじゃないんだよね」
    「…」
    俺なんも言えねー
    ガル子のダメンズ好きは昔から。
    自分のことよく分かってるじゃん。
    「あーあ。村田っちみたいなのが彼氏だったらこんなことで悩まないんだろうな」
    ガル子の言葉になぜか大きく心臓がドクンと波打つのを感じた。
    暗い夜道を歩きながら踏切にさしかかる。
    周りは薄暗い街灯と自販機の明かりだけ。
    「だったらなんでもっとガル子のこと大事にしてくれる奴と付き合わないんだよ?」
    俺は思わず足を止めた。
    俺の質問には答えず歩き続けるガル子。
    警報音と共に遮断機が下り始める。
    踏切の向こうのガル子はこっちを振り向くことなく手を振って
    俺の心臓の音は警報音にかき消されていく。
    遠ざかるガル子の後ろ姿。
    「だったら俺を好きになればいいのに」
    ぼそっと呟いたその言葉はガル子の耳に届くことはなかった。

    続く

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