ガールズちゃんねる
  • 14049. 匿名 2024/05/08(水) 03:53:02 

    >>14024
    鬼滅デート企画🎴&歌お題 15話目
    ⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です

    (ここが藤の花の家…)
    炭治郎や数人の隠達と一緒に、浅草郊外のとある家に到着した。藤の花の家紋が入った大きな布が軒先に降ろされている。鬼が現れたからだろう、深夜なのにわずかに物々しい雰囲気だった。すると中から現れたこの家の主人のような男性が炭治郎に頭を下げる。
    「俺は大丈夫です。ガル子を先にお願いできますか」
    炭治郎が言うと、私は女性の隠とご主人の奥さんに付き添われ、温かなお湯が沸くお風呂に連れて行かれた。

    「お着替えはこちらをどうぞ」
    と渡されたのを広げてみる。それは浴衣ではなく、炭治郎達が蝶屋敷で着ていたパジャマと同じものだった。
    「えーーー!!これ着てみたかったんです♡ちゃんと私のリクエストに応えてくれてる!ありがとうございます!」
    私はワクワクを抑えながらお風呂を頂戴した。
    令和とそんなに変わらないが、当然シャンプーやリンスはない。仕方が無いので石鹸で洗うとあちこち滲みて痛い。気が付かないうちに小キズや打撲跡があるんだろう。
    私は湯船に浸かりながら、さっき自分の身に起きた事を思い返して身震いした。
    (炭治郎が助けてくれなかったら死んじゃってたかも、私…)
    炭治郎が水の呼吸の技を出した時、刀から水飛沫が勢いよく散って凄まじいスピードで鬼を斬ったのを見た。
    あの時の炭治郎の顔、そして「離れないで」と言った声、鬼の頸を斬った後の安心させるような眼差し。
    目をギュッと閉じて、今自分に湧き上がってくる感情を抑えようとする。けれどそれはとてつもない嵐のように、自分では既にコントロールが出来ない程に吹き荒れている。

    (どうしよう、炭治郎に完全に恋しちゃった、かも)

    それを認めると、私は顔が熱くなった。同時に、彼の顔を思い浮かべるだけで今までとは全く違う胸の高鳴り。

    デート企画に当選した時は、憧れの人に会える喜びとか楽しさとか、そればかりだったのに。

    切なくて苦しい。好きだよ、炭治郎…


    つづく

    いつも読んで下さりありがとうございます!
    また更新します🙇

    +24

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  • 14052. 匿名 2024/05/08(水) 05:07:30 

    >>14049
    読んでます
    炭治郎大好きだから読みながらガル子ちゃんの気持ちに完全にシンクロしてます
    胸がギュッとなるよ

    +26

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  • 14093. 匿名 2024/05/08(水) 08:30:04 

    >>14049
    鬼滅デート企画🎴&歌お題 16話目
    ⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です

    「おう、ガル子さんお疲れ」
    「後藤さん!もう事後処理は終わったんですか?」
    「終わった終わった。もうお館様に報告も済んでる。ちなみに心配してたよ、二人の事」
    「心配?どうやってお館様に報告するんですか」
    「企業秘密です」
    「そればっかり」
    すると後藤さんは姿勢を立て直し、真面目な顔をした。
    「ガル子さん、今日は怖い思いをさせてしまって申し訳ありませんでした」
    と深々と頭を下げた。
    「後藤さんが謝るのは違います!私が勝手に迷子になってしまったのが悪いんです!炭治郎までケガさせてしまって…本当に申し訳ありません」
    炭治郎の頬の傷を思うといくら謝っても足りないくらいだ。
    「水の呼吸見れました?凄かったでしょう。炭治郎をはじめ、鬼殺隊はいつも最前線で命を張って、ああやって戦ってるんです」
    「────まさか、私が水の呼吸を見たいとか言ったから鬼が来てしまったんですか?」声が震えた。
    「それは違います。鬼がいたのは偶然だ。そもそも、デート企画に呼吸を見せるオプションなんかありません。呼吸は鬼と戦うための技であってエンタメじゃない。そのためにあんな怖い思いをするのはリスクが高すぎます」
    私は「呼吸が見たい」と騒いでいた自分を恥じた。

    「さて、話題変えましょうか」
    「え?」
    「今炭治郎は風呂に入ってるみたいだし、ちょっと聞いておこうかな。デート企画どうですか、ぶっちゃけ。あ、怖い思いをしたのは差し引いて」
    「……楽しいです。本当に夢みたい。これってまさか、実は魘夢ちゃんが幸せな夢を見せてくれてて、目覚めたら食べられちゃうとか無いですよね?」
    「ねえよ、多分な」
    「私、後藤さんがいなかったらこんなに思いきり炭治郎とデート出来なかったです、絶対。色々と、あんなに楽しいきっかけをくれて本当にありがとうございます」
    「俺も過去に企画に参加してたからわかるけど、みんな一生懸命、好きな推しのために色んな思いを込めて応募してくれるんだよ。その真剣な思いを目の当たりにするとさ、俺も真剣に応えなきゃって思うんだ。もちろん俺だけじゃなくて、企画に参加した鬼滅男子全員に言える事だけどな」
    後藤さんが優しい、穏やかな表情で話すのを私はじっと聞いていた。

    「あ、後藤さんお疲れさまです!」
    お風呂上がりの炭治郎が顔を出した。前髪がやや下りていて雰囲気が違う。いつもとのギャップに、私は急激に顔が火照るのを感じた。さらにあのパジャマ姿だ。意識してしまってマトモに見れない。
    「よし、炭治郎が戻って来たしトランプしようぜ!」
    「な、何でトランプなんですか!?」
    「知らないの?今、浅草で流行してる遊びなんだ。炭治郎、俺がやり方教えるからな」
    「わかりました」
    3人でテーブルを囲みいきなりのトランプ大会。後藤さんが気遣ってくれているのがわかる。

    ありがとう後藤さん。
    そしてデート企画に参加する全ての鬼滅男子と、それを全力で楽しむ女の子達に感謝!!

    つづく

    いつも読んで下さりコメントやプラスもありがとうございます!連投すみません!合間合間の交流にホワホワしながら続き書いてます🤭

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