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13945. 匿名 2024/05/07(火) 22:53:01
>>532書きたいところだけ書いてみた
⚠️🐚でお互いにまあ男女関係乱れがちでよろしくない
『飲み友の一線』
「「乾杯!」」
一杯目のビールをグイッと数口…
「っはー!うまっ!いやーしかし別れちゃったわあ」
「またかよ」
悪びれもせず男との別れを口にするこの女、ガル子とは旧知の仲だ
「聞いてよそれがさ〜冬彦さんだったのよ」
「誰だよ」
「冬彦さん知らないの?!」
突き出しを口に運びながら別れた男の話しを聞くのも何回目か、かく言う俺も同じで女と別れる度にこいつを呼び出し飲んでいる。つまり気のおけない飲み友ってわけだ。
「ねえ誰かいい男いない?職場イケメン天国なんでしょー」
「遊びなら紹介しねえ」
「ケチ…あ、ここ獺祭おいてるじゃん!飲もうよ」
この女はいつもこうだ。別れては男遊びをしてその中から次の男を見つける。ガル子曰く「相性は大事」らしい。俺も人のことは言えないのでそこに異論はない。
升に入ったコップに並々と注がれた酒が提供される。
「これどーやって飲むのが正解なんだろ」
枝豆を口に運びながらどーでもいい疑問を口にするガル子
「遊び相手にイケメンをお望みなら俺と遊んでみるか?」
からかい半分にそう言ってやると
「え〜、アリっちゃアリだけど無し。多分無理」
零れそうなコップの酒と格闘しながら動揺一つ見せずにそう答えやがった。俺はコップの酒を升に移し替えて口をつける。
「え、そうやって飲むのが正解?」
「正解なんてねえんだよ、旨い酒は好きなように飲むのが一番旨いだろ」
「確かにね〜、良いこと言うじゃん」
ガル子はなんとか零さずコップの酒を減らすことが出来たようで、煮物と日本酒の味を交互に愉しんでいるようだ。
それからは下らない話で盛り上がりつつ、お互いにそこそこの酒量を飲み干していた。
「さっき俺は無理っつったけど何でよ」
ガル子は自分の皿に取った唐揚げにレモンをかけている
「ん〜なんだろ、場数踏んできたからこその防衛本能?コイツはヤバいぞって」
熱々の唐揚げを小気味よい音をさせながら食べ進めていく
「俺別にヤバいプレイとかしねえけど?!」
「いやいやそうじゃなくて、一回でもヤったら抜け出せなくなりそうじゃん、はまりそうで怖いっていうかハマるのが嫌」
(は?)
それはもう愛の告白なんじゃねえの?他の男とは気安く身体を重ねるクセに、本気になるのが怖いから俺とは寝ない…だと?
と、同時にその男の胸に熱いものが込み上げてきた。
そうか、俺もこの女と寝るのが怖かったのだ。一度求めたら最後、この身を焼き尽くすまで燃え上がりそうな情熱が胸の奥で燻っていた──それに風を送り火を大きくしたのはお前だ。責任、取ってもらおうじゃねえか。
ガル子が唐揚げを食べきり、残り僅かな酒を流し込んだところで男は伝票を手に取った。
「次いく?」
「ん?ああ、次ね。行こうぜ」
無防備な女が会計で財布を取り出すのを制止する
「ここは俺が払うから、次行くとこでご馳走してもらうわ」
「おっけ」
さて、これからどうしてやろう
どうなっても最後には、とびきりの甘い毒で溶かして──極上の世界に連れてってやるよ+21
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