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13645. 匿名 2024/05/07(火) 15:01:23
>>13611
鬼滅デート企画🎴&歌お題 12話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です
炭治郎と手を繋いで歩く浅草の夜の街並み。
私のテンションはもはや最高潮に達していた。
後藤さんには本当に感謝しかない!後藤さんがいなかったらせっかくのデート企画を思いきって楽しめなかったかもしれない。
しばらく歩くと、お祭りの縁日のような催し物や屋台、露店が立ち並んでいる。金魚すくい、射的、リンゴ飴、おみくじ…色々あって楽しそうだ。
「炭治郎、ちょっと遊んでみよう!」
「はい!」
射的のお兄さんが炭治郎におもちゃの鉄砲を渡す。
「射的やったことある?」
「俺はあまり。こういうのやった事なくて」
「そっか。射的って言ったらやっぱり、玄弥くんってイメージだなぁ」
「……玄弥を知ってるんですか?」
「ガル子さん、ちょっといいですか」
「わっ!?」
後藤さんが私を呼び出し、炭治郎に聞こえないようにヒソヒソ話で語りかける。
「令和で知られてるような鬼滅の話題はここでは控えて下さい。下手してデートが強制終了になったらどうするんですか」
「え、でもルール上は、私の本名を言わない事とここのものは持ち帰らない、という話ですよね」
「それでも、令和とここの大正は時空が同じじゃないから色々制限がかかるんです。下手に炭治郎に鬼滅の話題を出して時空が歪んで強制終了になったら───」
後藤さんの声が急に低くなった。
「──なったら?」私も息を呑んだ。
「………とにかく企業秘密です。でもそれで、炭治郎に何かあったらどうします?」
「鬼滅の話題は一切出しません。ごめんなさい」
「よろしい。さあ、炭治郎の所へ戻りましょう」
「ハイ…」
「大丈夫、でしたか?」
炭治郎が心配そうな顔をした。
「大丈夫!さぁ射的してみようかな!鉄砲貸して?結構上手いんだよ私」
勢いで射的を見様見真似でするも玉は景品をかすめて当たりもしない。炭治郎が隣で可笑しそうに笑っている。…こんな表情初めて見た。
「俺もやってみたい」
そう言って目をキラキラさせた。銃を構える姿がすごく新鮮。玉は見事に百発百中でお兄さんが目をむいて驚く中、景品はもらわず逃げるように後にした。
「すっごく驚いてたね!」
「初めてだったけど楽しかった。またやりたいな」
二人で笑いながら再び賑わう街の中を進んでいく。
私と炭治郎は自然に手を繋いでいた。
つづく
+20
-4
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13658. 匿名 2024/05/07(火) 15:26:41
>>13645
炭治郎が射的するの見たい😍+19
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13667. 匿名 2024/05/07(火) 15:36:53
>>13645
ちょいちょい現実に引き戻してくれる後藤さんの存在が、リアルに鬼滅の主人公とデートしてるみたい
炭治郎とのデートずっと読んでたい+19
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13677. 匿名 2024/05/07(火) 15:49:40
>>13645
何かこのお話で炭治郎に堕ちてしまいそうなあたい
いいなぁ、手がゴツゴツして男の手!って感じなんだろうなぁ😍
後藤さんグッドジョブ!(あとあたいにも薬頂戴💊)+21
-4
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13770. 匿名 2024/05/07(火) 20:01:54
>>13645
今日1話から読んで今追いつきました!面白い〜!そしてすごく読みやすい👀情景が浮かぶようで、自然体の炭治郎が格好良くて後藤さんも優しくて。引き込まれてしまって+押し忘れて戻って押してました💦私も射的炭治郎見てみたい😌+21
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13930. 匿名 2024/05/07(火) 22:33:55
>>13645
鬼滅デート企画🎴&歌お題 13話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です
射的の他に金魚すくいもやってみた。
私が苦戦する中、炭治郎が金魚を素早い動きで次々すくうのを見て周りは大騒ぎだった。
お椀の中で元気よく泳ぐ金魚を二人で眺めていると、小さな子供が羨ましそうに見ているのに気付いた。炭治郎はしゃがんで、金魚を数匹子供が持つお椀に入れた後に優しく頭を撫であげている。その眼差しが穏やかで優しくて、私は不意に泣きそうになってしまった。残った金魚を水桶に放した時、少しだけ陰を帯びたように見えた。胸がギュッと締め付けられる。
炭治郎が心から笑える瞬間を、私は少しでも生み出す事が出来ないだろうか…
一通り遊んだ後、ひと休みしようと小さな噴水の出る池の側までやってきた。
「例えばだけど、みんなで縁日行ったりしないの?」
「うーん、皆任務で忙しいから中々」
「そうなんだ」
「だから今日はとても楽しかった。ガル子さ…ガル子のおかげで」
「呼び捨てって難しいよね。私も炭治郎って呼び捨てするの、すごい照れちゃう」
「明日の午前零時には帰るんですよね?」
「うん、そうみたい。後藤さんが言ってたから」
「これからまたどこか行きますか?」
「うん、でも何か喉渇いてない?実はさっきラムネ売ってるお店近くで見つけたの。色々付き合ってくれたお礼に買って来る!」
「あっ、俺が行きます!」
炭治郎が追いかけて来たが、私は「いいから待ってて」と強引に座らせた。後藤さんも今は近くに控えてはいないようだ。私は3人分ラムネを買おうと再び人通りへと向かった。
(し、しまったあぁあ!!)
お金を払おうとした段階で気付く。財布の中身は令和のお札だ。今まで炭治郎と食べたり遊んだりした分は「おもてなしの一部」として私は出しておらずお金の事がすっかり抜けていた。はぁ〜、と深いため息をつく。
(2人に何か、お礼をしたかったのにな…)
意気消沈し通りを戻ろうとしてハッとする。
(───あれ、私、どこから来たっけ?)
周りを見渡すと似たような建物、路地が多い。ラムネを買おうと人の流れをかき分ける事に意識がいって、完全に方向を見失ってしまった。
(ヤバイ!こんな所で迷子になったら…!)
不安と緊張感でオロオロする。私は人の好さそうな女性に声をかけた。
「すみません、噴水の出る池の近くはどこに行けばいいですか?」
「噴水が出る池?あちこちにあるからねえ。向こう側の路地を抜けた所かしら」
「ありがとうございます!」
私は人波を渡り路地へ入った。元の路地とは雰囲気が違うが行くだけ行ってみようと思った。
人通りから離れ、さらに路地を曲がると闇が段々濃くなってゆく。私は不安と緊張に包まれながらさらに奥へと足を踏み入れる。
つづく
※まとめの中マイペースに連投すみません!コメントやプラス、読んで下さりいつもありがとうございます!!
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