ガールズちゃんねる
  • 13611. 匿名 2024/05/07(火) 13:00:31 

    >>13033
    鬼滅デート企画🎴&歌お題 11話目
    ⚠解釈違い⚠※色々キャラが出る予定※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です


    「急かす訳じゃないけど行きましょう。浅草なら見所も多いし、きっと楽しいですよ」

    後藤さんに促されるまま、私と炭治郎は再び浅草の賑やかな通りへと向かった。
    「うわぁ、やっぱり通りは明るくて賑やかですね」
    「そうですね、賑やかですね」
    「……」
    「……」
    早速二人並んで歩き出すも「デート」を意識してしまってぎこちなくなる。炭治郎も豊さんのお店までは普通に話かけてくれたのに、やっぱりぎこちない。私がもっと〇〇しよう!〇〇行きたい!とか言った方がいいのかな。けど浅草は知らない土地だしどうしたら良いかわからない。炭治郎も滅多に来ないと言ってたし…
    「なんか、すみません」
    炭治郎が急に呟いた。
    「ちゃんとやりますって自分から言ったし、考えてるんだけど、やっぱりその、デートって意識するとどんな風に振る舞えばいいのか正解がわからなくて…本当にすみません!」 
    「そんな、自然でいいんです!私は一緒にこうやって並んで、浅草を歩くだけで楽しいですから!」

    「はいはい、後ろから後藤さんが通りますよー」
    私達の間を後藤さんが遮った。
    「炭治郎、左手出して。ガル子さんもほら右手」
    「「?」」
    「はい、手を繋いで。いや、だからほら、遠慮してる時間ねえの!デートと言えば手を繋ぐんだよ二人共!!」
    「もう後藤さん!無理に繋がなくてもいいですって!」
    私はデート企画だからと言って炭治郎の意に沿わない事はしたくなかった。嫌われたくない!
    とそこで、急に手をぐっと掴まれる感覚に驚いた。
    「えっ!?」
    「手を繋ぎましょう」
    炭治郎が私と手を繋いだのだ。大きくて、手の皮が少しだけ分厚くて硬い皮膚の感触。だけど温もりが私の手にダイレクトに伝わってくる。
    「あの、鍛錬とかで正直、自分の手の感触は良くないかもしれないけど────」 
    すると炭治郎の表情が俯きがちになる。
    「───俺と手を繋ぐのは嫌ですか?」
    「………イヤジャナイデス」
    こちらの意向を伺う炭治郎の表情が、甘さとあざとさが入り混じって凄まじい破壊力を持って私に襲いかかる。

    君は凄い子だ────

    「───ガル子さん、ガル子さん息してます?愈史郎さんからのお薬飲みましょうか」
    後藤さんが私の目の前を手でひらひらさせた。


    つづく

    中々お話が進みませんが、読んで下さったりコメントやプラスまでいつもありがとうございます🙇トピ終了まで間に合わないかもしれないけど、書いてて楽しいのでまた更新させて下さい♡

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  • 13614. 匿名 2024/05/07(火) 13:05:36 

    >>13611
    読んでます
    二人ともピュアピュアでドキドキする

    +20

    -6

  • 13615. 匿名 2024/05/07(火) 13:07:56 

    >>13611
    今ちょっと覗こうと思っただけなのに感想書かずにはいられないじゃないか!
    炭治郎の優しさや何事も真摯に向き合うところ、無自覚なあざとさやカッコ良さが伝わって来て読んでいてめちゃくちゃときめきます!!
    そしてサポートする後藤さんの大人な兄貴らしさ…デートって手を繋ぐって知ってる後藤さんに甘苦い思いが止まらない

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  • 13618. 匿名 2024/05/07(火) 13:11:19 

    >>13611
    読んでます
    後藤さんがいちいち良い仕事するから目が離せないのよ😍

    +22

    -4

  • 13645. 匿名 2024/05/07(火) 15:01:23 

    >>13611
    鬼滅デート企画🎴&歌お題 12話目
    ⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です

    炭治郎と手を繋いで歩く浅草の夜の街並み。
    私のテンションはもはや最高潮に達していた。
    後藤さんには本当に感謝しかない!後藤さんがいなかったらせっかくのデート企画を思いきって楽しめなかったかもしれない。
    しばらく歩くと、お祭りの縁日のような催し物や屋台、露店が立ち並んでいる。金魚すくい、射的、リンゴ飴、おみくじ…色々あって楽しそうだ。
    「炭治郎、ちょっと遊んでみよう!」
    「はい!」
    射的のお兄さんが炭治郎におもちゃの鉄砲を渡す。
    「射的やったことある?」
    「俺はあまり。こういうのやった事なくて」
    「そっか。射的って言ったらやっぱり、玄弥くんってイメージだなぁ」
    「……玄弥を知ってるんですか?」

    「ガル子さん、ちょっといいですか」
    「わっ!?」
    後藤さんが私を呼び出し、炭治郎に聞こえないようにヒソヒソ話で語りかける。
    「令和で知られてるような鬼滅の話題はここでは控えて下さい。下手してデートが強制終了になったらどうするんですか」
    「え、でもルール上は、私の本名を言わない事とここのものは持ち帰らない、という話ですよね」
    「それでも、令和とここの大正は時空が同じじゃないから色々制限がかかるんです。下手に炭治郎に鬼滅の話題を出して時空が歪んで強制終了になったら───」
    後藤さんの声が急に低くなった。
    「──なったら?」私も息を呑んだ。
    「………とにかく企業秘密です。でもそれで、炭治郎に何かあったらどうします?」
    「鬼滅の話題は一切出しません。ごめんなさい」
    「よろしい。さあ、炭治郎の所へ戻りましょう」
    「ハイ…」

    「大丈夫、でしたか?」
    炭治郎が心配そうな顔をした。
    「大丈夫!さぁ射的してみようかな!鉄砲貸して?結構上手いんだよ私」
    勢いで射的を見様見真似でするも玉は景品をかすめて当たりもしない。炭治郎が隣で可笑しそうに笑っている。…こんな表情初めて見た。
    「俺もやってみたい」
    そう言って目をキラキラさせた。銃を構える姿がすごく新鮮。玉は見事に百発百中でお兄さんが目をむいて驚く中、景品はもらわず逃げるように後にした。
    「すっごく驚いてたね!」
    「初めてだったけど楽しかった。またやりたいな」

    二人で笑いながら再び賑わう街の中を進んでいく。
    私と炭治郎は自然に手を繋いでいた。

    つづく

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