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13514. 匿名 2024/05/07(火) 06:12:14
>>13157
⚠️己の趣味に全振りです
Genius そのにじゅうなな
実家への道中、兄に学会の興奮を伝える
「すごかったんだよ!どれも反応式がとても綺麗で、こんなスキームがあるのか!と目から鱗だったよ。みんなすごいなぁ」
「良かったな。ずいぶん勉強になったみたいで、貴重な経験ができたな」
「うん!」
「飛行機は大丈夫だったか?」
「うぅ。ちょっと怖かったけれど大丈夫だったよ」
実家で年末年始を過ごして、大学のある街に戻ってきた
「あけましておめでとう」
「あけましておめでとう」
「ガルコ…」
「残り三ヶ月を悔いのないようにしようね」
「うん!神社だけれど、キメ宮神社に行こうよ!参道のお餅が有名なんだって!」
「花より団子じゃんw良いよ。和風のおやつも良いよね」
「ガルコと甘いもの食べたいもん」
神社に着いたら、すごい人の数に圧倒される
ガルコとはぐれないように手を握る
神さまには『研究をし続けられますように』と『ガルコと離れても思いがつながり続けますように』とお願いした
「ガルコは何をお願いした?」
「たぶん一緒だよ」
「教えてー」
「こらこら」にこ
参道の茶屋でなんとか2人並んで座れる席を確保し、名物のお餅を頬張る
「美味しいー」
「美味しいね。新年からむいくんと甘味を味わえて幸せ」にこ
「ガルコ今年もよろしくね!向こうで美味しいスイーツ探してね。絶対遊びに行くから、一緒に食べようよ」
「こちらこそよろしく。研究以上の難題をたまわりました」
研究室が始まると、疾風怒濤の卒論の追い込みにかかる
さすがにバイトのシフトを減らし、研究室に泊まり込むことも多くなった
その甲斐あって、なんとか卒論は書き終えた
学内での発表にはガルコにもらったネクタイを締めた+21
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13524. 匿名 2024/05/07(火) 07:24:22
>>13514
ふたりのやりとりがかわいいくて😊ずっと読んでいたいおはなし✨+17
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13745. 匿名 2024/05/07(火) 19:02:30
>>13514
⚠️己の趣味に全振りです
Genius そのにじゅうはち
とうとう卒業式
入学式に買ってもらったスーツにガルコにもらったネクタイとチーフをあわせる
ガルコは白地の着物に薄緑色の袴を合わせている
美容室でヘアメイクと着付けをしてもらったらしく、いつもと雰囲気が違う
「卒業おめでとう」
「ガルコ!とっても綺麗だよ!綺麗!袴似合ってる!卒業おめでとう」
「ありがとう。むいくんも素敵だよ。ネクタイとチーフをつけてくれてありがとう」
もう最後だからと、一緒にキャンパス内を歩く
有名な先生の像が卒業式名物の飾り付けをされている
「あははっ。誰がしているのかわからないけれど、面白いね」
屈託なく笑うガルコ
この笑顔が1週間後には海の向こうへ行ってしまう
胸が痛んだ
顔を覗き込まれて「むいくん?」とガルコの心配そうな顔
「ごめん。一瞬感傷的になっちゃった」
「今日は笑顔で過ごそうよ。むいくんの晴れ舞台をしっかり見るからね」
「そんな晴れ舞台とか…。ガルコだって…」
卒業式後に研究室で教授に挨拶する
「6年間お世話になりました。おかげさまで無事に学位をいただけました。これからも研究の世界で頑張る所存ですので、よろしくお願いします」
「ガル山さんの頑張りは素晴らしいですね。みんなの刺激になっていますよ。首席が2名もこの研究室から選ばれたのはとても嬉しいです」
「明日からもよろしくお願いします」
「修士課程頑張りましょうね」
研究室のみんなで記念撮影をする
みんな良い笑顔だ
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