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13033. 匿名 2024/05/06(月) 18:48:06
>>12787
鬼滅デート企画🎴&歌お題 10話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です
「うどん美味しかったです。お出汁も麺も最高でした!ご馳走さまです」
お腹が満たされ、少しのんびり出来た事で元気も気力も戻ってきた。
「おう、二人共また食べに来てくれよ。いつでも歓迎だからな」
「はい!ぜひまた来ます」
炭治郎が明るく応えてくれた。私も同じく心からそう思っていた。また来たい。けれど私にとってその「また」はいつ訪れるかわからない。
「豊さん。私このうどんの味、一生忘れませんから。本当にありがとうございます」と伝えると、照れくさそうに笑ったのだった。
「───さぁて、腹も一杯になった事だし。お二人さん、ちょっといいかな」
「うわっ!?」
再び後藤さんが背後に現れた。すると
「炭治郎。今回の任務の詳細何て書いてあった?」
「それは…ガル子さんを出迎えて、おもてなしをするようにと…」
「そう!おもてなし!ちなみに意味、わかってるか?」
「意味ですか?俺が聞いたのは、やりたい事や行きたい所があったらなるべく応えてあげるようにって」
「……これから俺が話す事、よーく聞いておけよ」
「何ですか?」
「今回のお前は、ガル子さんと一緒にデートを楽しむ、という任務を遂行してもらう」
「はい───って、ええっ!?あのっ、一体…どういう事ですか!?」
炭治郎がめちゃくちゃビックリした顔をしている。この驚き様、彼はデート企画の詳細を知らないまま寄越されたのかもしれない。
「ちょ、後藤さん!!」
「いいから黙って。時間制限は明日午前零時。ガル子さんはそこからまた帰らないといけないんだ」
私はタイムリミットの時間を初めて聞いた。明日の午前零時まで…あれ、結構長い?
「それから、ここからが重要だぞ。ガル子さんはお前に会いたくて───会いたくてわざわざ遠方から来てくれてるんだ!」
「ちょーーーーっと待って後藤さんっ!!いくら何でもそんなハッキリ言わないで下さい!!」
ああもう、穴があったら入りたい!確かに炭治郎に会いたかったけど何もそこを強調しなくても!炭治郎に告白してる気分になって、私は全身から汗が吹き出してきた。
「───俺に会うために、ですか?」
炭治郎が目を丸くする。
「そう、お前に会うため。そこをちゃんとわかってほしいんだ。その上で彼女の望みを叶えてあげてほしい。それが今回の任務なんだ、わかったな」
すると炭治郎は私に真剣な顔で向き直った。
「すみません!!全然知らなくて───」
「あ、謝らないで!むしろごめんなさい!いきなり会いたくて来た〜なんて言われても困りますよね。ハハッ」
「────俺、ちゃんとやります」
「えっ?」
「俺のためにせっかく来てくれたんですから、ちゃんと応えます。だから、俺が何をすればあなたが喜んでくれるのか、それを教えて下さい」
炭治郎の突然のあなた呼びと真剣な眼差しに、私はもう少しでぶっ倒れる所だった。
つづく
引き続きコメントとプラスまでありがとうございます✨
+24
-5
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13055. 匿名 2024/05/06(月) 19:09:03
>>13033
うわぁ、凄いキュンとする台詞だし凄い炭治郎っぽい💕+20
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13611. 匿名 2024/05/07(火) 13:00:31
>>13033
鬼滅デート企画🎴&歌お題 11話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出る予定※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です
「急かす訳じゃないけど行きましょう。浅草なら見所も多いし、きっと楽しいですよ」
後藤さんに促されるまま、私と炭治郎は再び浅草の賑やかな通りへと向かった。
「うわぁ、やっぱり通りは明るくて賑やかですね」
「そうですね、賑やかですね」
「……」
「……」
早速二人並んで歩き出すも「デート」を意識してしまってぎこちなくなる。炭治郎も豊さんのお店までは普通に話かけてくれたのに、やっぱりぎこちない。私がもっと〇〇しよう!〇〇行きたい!とか言った方がいいのかな。けど浅草は知らない土地だしどうしたら良いかわからない。炭治郎も滅多に来ないと言ってたし…
「なんか、すみません」
炭治郎が急に呟いた。
「ちゃんとやりますって自分から言ったし、考えてるんだけど、やっぱりその、デートって意識するとどんな風に振る舞えばいいのか正解がわからなくて…本当にすみません!」
「そんな、自然でいいんです!私は一緒にこうやって並んで、浅草を歩くだけで楽しいですから!」
「はいはい、後ろから後藤さんが通りますよー」
私達の間を後藤さんが遮った。
「炭治郎、左手出して。ガル子さんもほら右手」
「「?」」
「はい、手を繋いで。いや、だからほら、遠慮してる時間ねえの!デートと言えば手を繋ぐんだよ二人共!!」
「もう後藤さん!無理に繋がなくてもいいですって!」
私はデート企画だからと言って炭治郎の意に沿わない事はしたくなかった。嫌われたくない!
とそこで、急に手をぐっと掴まれる感覚に驚いた。
「えっ!?」
「手を繋ぎましょう」
炭治郎が私と手を繋いだのだ。大きくて、手の皮が少しだけ分厚くて硬い皮膚の感触。だけど温もりが私の手にダイレクトに伝わってくる。
「あの、鍛錬とかで正直、自分の手の感触は良くないかもしれないけど────」
すると炭治郎の表情が俯きがちになる。
「───俺と手を繋ぐのは嫌ですか?」
「………イヤジャナイデス」
こちらの意向を伺う炭治郎の表情が、甘さとあざとさが入り混じって凄まじい破壊力を持って私に襲いかかる。
君は凄い子だ────
「───ガル子さん、ガル子さん息してます?愈史郎さんからのお薬飲みましょうか」
後藤さんが私の目の前を手でひらひらさせた。
つづく
中々お話が進みませんが、読んで下さったりコメントやプラスまでいつもありがとうございます🙇トピ終了まで間に合わないかもしれないけど、書いてて楽しいのでまた更新させて下さい♡
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