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12231. 匿名 2024/05/05(日) 13:33:19
>>12206
鬼滅デート企画🎴&歌お題 6話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です
「もう一つ聞きたいんだけど、炭治郎はその、今日はどうしてここに?」
私は彼が『鬼滅デート企画』を知ってるのか確認したかった。
「それは…鎹鴉からの任務を受けて、この駅で女性を出迎えるようにと言われました」
鎹鴉!すごい…って言うかお館様の根回し、それが凄い。徹底している。令和も大正も関係ないこの企画、ヤバくないですか?
「でも、何でそれが私ってわかったの?」
「大まかな特徴は通達がありました。だから最初は構内で待ってたんですけど中々降りてこないなって思って。それで列車内を探していたら寝込んでたガル子さ…いや、ガル子を見つけて、それで…」
「ごめんなさい…」
私は顔から火が出そうだった。
「いや、いいんです!かなり遠方から来られるって聞いてたんで。さすがに疲れてるだろうなって思って…」
気遣い、優しさ、全てが完璧だ。
初めて会ってからまだそんなに経過していないのに、炭治郎が纏う空気はきれいで、澄んでいるのかわかる。私は心から感動した。
「そんな、もう大丈夫です!疲れてないです本当に」
「それで、出迎えた後は俺がおもてなしをするようにって言われてます。大切なお客様だからと」
「あの、あの…“おもてなし”って具体的には…」
「ガル子が行きたい所や、やってみたいことを聞いて、出来る限り応えてあげてほしいって」
その言葉を聞いて胸がドキドキした。炭治郎に聞こえそうなくらい高鳴っている。
本当に大正デートが出来るんですか、私!!
時空を超えた『鬼滅デート企画』凄すぎるよ!!
私の心臓が持ちそうにないんですけど!!
一緒に駅を出るとまだそれなりに人通りがあった。着物姿や洋服を着る人が入り混じっている。自分の格好が浮いてないか心配だったけれど、デートだからと気に入ってるワンピースにカーディガンを羽織ってきた。誰も物珍しそうにする人はいない。良かった。
それに時間は真夜中という訳でもなさそうだ。
「どこか行きたい所はありますか?」
柔らかな声が私の耳に届く。賑やかな駅前なのに炭治郎の声だけが特別なものに思えた。
「えっと、まずは、一緒にご飯を食べに行きたいです。お店は、その、うどん屋さんの豊さんのお店!」
「わかりました。食べに行きましょう!」
炭治郎がリクエストに笑顔で答えてくれた。
少しずつ緊張が解けていく。
楽しもう。せっかくのデート企画だ。
私は改めて気合いを入れた。
つづく
※前回からコメント、プラスありがとうございます!!励みになります✨過去の当選者のガル子さん達に改めて感謝です!!読み返して楽しかった〜♡また更新します🙇
+25
-3
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12232. 匿名 2024/05/05(日) 13:46:05
>>12231
大正デートが始まってよかったねえガル子ちゃん!
お館様の手回しの良さがさすが
遠いところの意味が、炭治郎の想定とガル子ちゃんで違うのが切ない+22
-3
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12233. 匿名 2024/05/05(日) 13:51:53
>>12231
ドキドキしてきた!目一杯デート楽しんでもらいたいな😊+19
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12609. 匿名 2024/05/05(日) 23:37:23
>>12231
お話が進んでる〜!リアルな炭治郎にワクワクが止まらないっ💕+20
-2
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12759. 匿名 2024/05/06(月) 11:15:29
>>12231
鬼滅デート企画🎴&歌お題 7話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出るかも※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文※地理的距離など無視のツッコミ処満載です。すみません💦
「豊さんのお店はここから徒歩で行くと結構距離があるんです。だから人力車に乗って行きませんか?ちょうど向こうに待ってる車がありますから、俺呼んできます!」
炭治郎はすいませーん!と人力車のお兄さんに呼びかけた。何やら話をしてこちらへとやって来る。その人力車は、遊郭編で天元様とかまぼこ三人組が乗ってた車とまったく同じだ。風情があってめちゃくちゃ素敵!
「手をこっちに」
彼は私の手を自然に取って座らせた。ほんの一瞬だったのに掴まれた手の感触が残っている。もう一生手を洗いたくない!!
「よっと」
炭治郎が私の隣に座った。目が合ってニッコリ笑ってくれる。またもや距離が近い!!私は彼がする事にいちいち興奮してドキドキが止まらない。
「それじゃあお願いします」
炭治郎が再び声をかけると、人力車は私達を乗せて動き出した。
夜の浅草は人の流れが多くまるでお祭りのようだった。飲食店、叩き売り、見世物屋…それに色鮮やかなのぼり旗があちこちに飾られていて、人波で溢れかえっている。確かこの辺りは無惨様とすれ違った所だったはず。画面越しに見た景色そのままだ。その雰囲気に圧倒されてしまう。
「浅草、初めてですか」
「は、はい!初めてです!夜なのに明るくて、ひ、昼間みたいで…スゴイデスネ…」
私は緊張して声が震えた。隣にいる炭治郎から話しかけられても気の利いた会話が出来ない。
「あの、実は俺、豊さんのお店は知ってるけど浅草はよく知らないんです。滅多に来る事がなくて。だからうまく案内出来るかわからないんですけど…」
炭治郎はちょっと申し訳なさそうな顔をして私を見た。
「いえ、そんな…」
「あ!あれが吾妻座と凌雲閣です。あれが見えたらもうすぐ豊さんのお店に着きますよ」
炭治郎が指差した建物を私は絵葉書で見た事があった。令和ではもはや見られない美しい建造物。やっぱり私は今、大正時代にいるんだと強く実感する。
人力車がひっそりとした路地に入ると、静かな灯りの屋台が見えてきた。あれが豊さんのお店!炭治郎と一緒に「あの」かけうどんを食べられる日が来るなんて信じらんない!!
到着すると「気を付けて」と炭治郎は再び私の手を取って車から降ろしてくれた。何でこんなに自然に紳士な態度を取れるんですか?もうホントに何もかもカッコ良すぎるんですけど?!
つづく
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