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1215. 匿名 2024/04/13(土) 22:24:31
>>482
【お題】
第三者目線のお話
モブでも無機物でも何でも🆗
長文、SS問いません
よろしくお願いします✨
+27
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1579. 匿名 2024/04/14(日) 17:48:59
お題MIX
>>532(書きたいところだけ)
>>1215(第三者目線)
【定期】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart13【妄想】
この続きです⛱(リンク貼れてるかな?)
⚠🍃解釈違い
皆さまごきげんよう。
ご無沙汰しております、わたくし日傘と申します。
私の主人は、まるで晴れた空のように笑う、可憐な娘さん。それに想い人もいて、以前街で偶然出会ってお茶をご一緒していました。そもそも、それも私が夏の強い風にさらわれたのがきっかけ。つまりは私のお陰なのですよ(ドヤ顔)。
主人の想い人は少々厳つ……いえ、精悍な雰囲気の青年で、とても優しい方のよう。
主人と青年は、時折二人で会うようになりました。逢引きには、勿論私も毎度お供しますとも。彼と会う時は、私を握る掌が熱くなるのです。……そう、それほどにその人のことが好きなのですね。
ある時、青年は私の下に強引に入り込みました。あらまぁ。もし私に口があれば、こんなところではしたないと叱ってやりたいところですが、仕方がありませんね。私が上手く隠して差し上げます。せっかく思いが通じ合ったんですもの。
主人と青年の頬は同じ色に染まり、かと思うと、主人はくすくす笑い出し、青年は、笑うなァと頭を掻き、今度は主人の肩に手を置いて。……ふぅ、私まで熱いのは、頭上の太陽のせいだけではないようですね。
しばらくして、主人は何日も何日も家を開け、私は一人きりで不安でした。主人がもう戻って来ないのではないかと。遠くの方で何度も大きな音がしていましたから。
それらが止み、何日も経ってから主人は帰って来ました。私にもただいまと言って抱き締めてくれました。
一人ぼっちにしてごめんね、ようやく、ようやく終わったのよ。
終わった、何が?しかしこの喜びよう。何か大きな悲願を叶えたのでしょう。この日以来、主人はこざっぱりと束ねた髪と黒装束を纏うことはなくなりました。
その数日後、待ち合わせ場所の桜並木にはやはりあの青年の姿。主人の歩幅に合わせて隣を歩く青年の、右手の指がいくつか消えていました。一体何があったというのでしょう。
しばらく歩いてから、青年は着物の懐から小さな箱を取り出し、主人に差し出しました。そして主人は一筋の涙を流したかと思うと、今までないほど晴れやかな顔で笑いました。
これ以上、貴女達に何もなくして欲しくない。
強い陽射しからだけでなく、辛いことからも守ってあげたい。
二人でたくさん笑って、幸せになりなさい。
私の寿命が尽きるまで、ほんの少し上から、貴女達を見守っていますからね。
(終わり)
+44
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2920. 匿名 2024/04/17(水) 03:33:24
>>1215 第三者目線🍃⚠️解釈違い
欲しいと思った相手はいつも『誰かのもの』だった。たまたま『誰かのもの』だったのか、『誰かのもの』だから欲しくなるのか。自分の事なのにもう分からなくなっていた。
「私って何かの病気なのかな……」
思わず呟いた私に、ガル子は「そんなわけないでしょ」と明るく笑ってみせた。たった一人の友達で、唯一無二の親友。大学に入って一年、人の彼氏ばかりを欲しがる私の周りからは次々と人が離れて行ったけれど、ただ一人私から離れなかったのが彼女だった。
そんな彼女に「気になっている人がいる」と打ち明けられた時はドキリとした。初めて“どうしよう”と思った。もしも彼女の好きな相手を欲しくなってしまったら―― 慌てて頭を振って考えを打ち消す。そんなことは決してあってはならない。
結論から言えば私は彼女の好きな相手を欲しがることはなかった。それは相手の男――不死川君がガル子にあまりにもベタ惚れだったからだろう。そもそも不死川君の猛アプローチでようやくガル子の中で彼が「大学の友人」から「気になる人」に昇格したところらしく、二人はまだ恋人同士ではなかった。
「ねえ、あんたたちってなんで付き合ってないの?」
「俺に聞くなよ」と笑う不死川君の隣で、ガル子が頬を染めて口を尖らせる。まるで幼い少女のようだと思った。私達は自然と三人で過ごす事が増えた。男友達なんて初めてだったから不思議な気分だったけれど、何故か居心地が良かった。私は不死川君が彼女に向ける愛情深い瞳を見るのが好きだった。
「不死川君はさ、ガル子のどこが好きなの?」
学食でたまたま二人になった時、何気なく口をついて出た言葉だった。
「全部」
あっさり言ってのけたその言葉に、私は瞳を瞬かせる。ゆっくりと顔を上げると彼は頬杖をついて窓の外を眺めていた。窓から西日が差し込んで不死川君の横顔を赤く照らしていた。
――あぁ、欲しい。この人が、心の底から。彼に出会って初めて沸き上がった感情だった。自制などとても効かなくて、そっと彼の服に手を伸ばす。
「……ね、私じゃダメかな」
それでもどうしても顔を見る事はできなくて、俯いたまま彼の言葉を待った。
「ダメだな」
短い言葉に激しい程の拒絶が見えて、私は彼に対して初めてたじろいだ。ぱっと服を掴んでいた手を離すと顔を背ける。顔が赤くなっているのが自分でも分かる。恥ずかしくてみっともなくて、消えていなくなってしまいたかった。
「アイツいつも言ってんだよなァ、お前の事。“一番大切な親友だ”って」
「やめてよ」と呟きながら乱暴に頭を振って目を閉じる。そんなの知ってる。あの子がどれほど私を大切に思ってくれているかなんて。私はそんな彼女を裏切ったんだ。
「“もっと自分を大切にしてほしい。もっと自分を愛してほしい。いつか心から愛してくれる人がきっと現れるから”って」
思わず自嘲するみたいな笑みが零れる。――何よそれ。同情?哀れみ?私の事可哀そうな女だって思ってるの?ゆっくりと首を振る。あの子がそんなことを思うなんてありえないって誰よりも知っているのは、私自身でしょう?自分の愚かさが許せなくて、涙でみるみる視界が滲んでいく。
「――ごめん!お待たせ」
明るい声にはっと顔を上げるとガル子がこちらに駆け寄ってくる所だった。涙で濡れた瞳を隠すように慌てて顔を背ける。自分でも不自然過ぎると思った。
「……不死川君、モブ美に何か言った?」
初めて聞く硬い声に思わず振り返ると、ガル子が不死川君を睨みつけていた。「ねえ」とテーブルに手をついて詰め寄る顔は真剣そのものだ。そんな彼女を見上げて不死川君がきょとんと目を瞬かせている。
「傷つけたら許さないわよ」
一瞬の沈黙が落ちたあと、思わず吹き出したのは私だった。不死川君もつられるみたいに笑う。ガル子だけが真剣な顔のままだった。彼女の赤くなった頬が愛おしいと思った。
「ほらな」と不死川君が囁く。「こういうとこに惚れてんだよなァ」
「……あのね、さっき自分を口説いてきた女相手に惚気ないでよね」
呆れ顔でそう呟いた私に、不死川君が可笑しそうに笑った。
おわり+32
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4372. 匿名 2024/04/19(金) 23:33:16
>>1215
第三者目線
《約束の桜》🌫️ ⚠️
今日も朝から桜の手入れで忙しい。
梯子をかけて作業をしていると後ろから声をかけられた。
「こんにちは」
声が聞こえた方を見ると十代半ばと思われる一組の男女がいた。
「おぅこんにちは」
「植木屋さんですか?」
「そうだな。正確に言えば桜守だがな」
「…さくらもり?」
不思議そうな表情をした嬢ちゃんが呟いた。
「字の如く、桜を守る者だな。
桜は弱い木だからな。桜の木をこうして手をかけてやるんだ。そうすれば手をかけた分だけ綺麗に咲いてくれるんだ」
「わあ!そうなんですか!」
「桜はな、ちゃんと手入れをしてあげれば、100年だって200年だって毎年綺麗な花を咲かせてくれるんだ」
「とっても素敵!職人さんが手入れをしてくださっているから、綺麗な桜が見られるんですね」
それからその二人は、この場所を通るたび俺に挨拶をするようになった。桜が咲くと毎日のように二人並んで桜を見上げていた。二人とも本当に幸せそうな笑顔だった────
続
+23
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5048. 匿名 2024/04/21(日) 07:04:09
>>4882 過保護な推し >>1215第三者目線 🍃⚠️解釈違い
「ガル山ガル子、いるかァ?」
カウンターに肘をついてこちらを睨む男を前に、私は顔を引きつらせる。
ドスのきいた低い声とナイフのような鋭い目つき。オフィスの受付にはおよそ似つかわしくない風貌の男だった。
少し離れた所にいる警備員さんがこちらの様子を窺っている。
それでもすぐに駆けつけてこないそのわけは、彼が身に着けている柴犬のアップリケのついたエプロンのせいだろう。凶悪な顔面の彼にはおよそ不釣り合いな可愛らしさが、さらにヤバさを引き立てている。
「オイ、こっちは急いでんだ」
彼がぐっとこちらに顔を寄せて来る。思わず心の中で「ひえぇぇぇ!」と叫んだ。
ガル山ガル子は営業一課に在籍する同期だ。もしかして営業先のヤバイ人とか?とにかく簡単に引き継ぐわけにはいかない。
「ど、どのようなご用件でしょう…?」
恐る恐る尋ねる私に、彼が青筋を立たせる。今にもビキビキと音が聞こえてきそうな見事な青筋に全身が粟立った。
「……実弥?」
突然彼の背後からガル子がひょっこりと顔を出して、私は思わずきょとんと目を瞬かせる。
「……え、知り合い?」
「うん、彼氏」
「…………は?」
か、彼氏!?この顔面凶悪柴犬エプロン男が!?
「え!?どうしたの?」
「どうしたのじゃねェ!」
大きな声にびくりと体を震わせる。ひぃ!もしかしてDV彼氏!?警備員さん!!と警備員さんに視線を送る。私と目が合うと、警備員さんがこくりと頷いた。警備員さんが彼らの方へ一歩踏み出したその時――
彼が彼女の前にずいっと差し出したのは、可愛らしい花柄のランチトートだった。
「弁当ォ、忘れてるぞ!」
「あぁっ、ごめん!」
「ったく、しょうがねェなァ……」
そこで初めて彼が表情を緩めた。やだ、笑った顔結構可愛い。いやいや、ていうかさっきまでとのギャップよ……。
「届けてくれてありがとう!実弥のお弁当食べないと午後から頑張れないもん」
「あたりめェだろォ、ホラ、お茶」
「わぁ!ありがとう!」
「お前のために考えた特製ブレンドだァ」
「そのためにハーブティーブレンド・アドバイザーの資格まで取ってくれたんだもんね」
いろいろと突っ込みたいところは満載だけど、とりあえず二人の仲が良さそうで安心する。
「じゃあなァ、頑張れよォ」
彼は最後にぽんと彼女の頭を撫でると、優しく微笑んで立ち去って行った。
ランチトートとサーモボトルを抱えて嬉しそうに笑う彼女の隣に立つと、その顔を覗き込む。
「優しい彼氏だね」
「うんっ」
でも、こんな真っ昼間にエプロン姿で駆けつけてくれるなんて――
「彼氏って何してる人?」
ガル子がふっと諦めたように笑って、自動ドアの向こうの彼の背中に視線を投げた。
「…………無職」
おしまい+39
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6879. 匿名 2024/04/24(水) 08:45:20
お題 >>630 >>1215 >>3202 >>3883
⚠️🌫もガル子も芸能人 ⚠️第三者目線
『真珠の耳飾りのガル子』①
大手芸能事務所のカフェはサンルームをイメージしているのか、壁と天井の全面がガラス張りで、陽光がたっぷりと降り注ぐデザインになっている。あちこちに植わっている種類が豊富なグリーンも、めいめい葉を広げたり蔓を伸ばしたりと日光浴を楽しんでいる様子で、どこかの空想世界にある森みたいに神秘的で自由な空間だ。
ガル子はこの『空中庭園』と名付けられたカフェと相性がいいようで、仕事や学校生活に疲れた時でも、ここに来るとたちまち元気になる。あたしも植物たちの良い香りを吸い込んで、リラックスタイムを楽しんでいた。
「あ、やっぱり来てたんだ」
ガル子が無一郎くんに話しかけられた時、彼女はマネージャーから渡された新しい仕事の資料を読んでいた。マネージャーは電話対応でちょうど席を外していたところだった。
「無一郎くん!久しぶり」
ガル子がたちまち明るい表情になる。
無一郎くんは、双子のお兄さんの有一郎くんと『むいゆう』の名で親しまれていて、芸能活動をしている。元々将棋のプロ棋士としてテレビ出演していたが、ビジュアル抜群の双子を業界の人間が放っておくなんてことはなく…モデルの仕事で写真集を出したり、バラエティやクイズ番組にも出演したりしてお茶の間を賑わせている。
「久しぶりだね、元気にしてた?」
「まぁまぁ元気。無一郎くんは相変わらず忙しそう。昨日もテレビで見たよ!」
「実はこの後も収録があるんだ」
「お疲れ様!大変だ…」
「まぁね。でも少し時間があったから。ここに来たらもしかしたら会えるかもしれないと思って」
ガル子が頬を赤らめる。あたしは、いい感じだなぁと思って制服姿のふたりを見守っている。
続く+24
-6
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6895. 匿名 2024/04/24(水) 09:53:03
>>529長文総本山、>>1215第三者目線に紐つけます
【タイトル】
御伽草子『遠眼鏡』
【あらすじ、人物】
大正軸🌊。洋館に幽閉されているガル子はいつも遠眼鏡で義勇さんの姿を眺めていた。そんな二人が出会ったら──。妄想主の願望が詰まった御伽噺の世界をあなたも覗いてみませんか?
【注意事項(あれば)】
⚠️最終話に続くコソコソ裏話に挿絵を付けています
一話目 >>742+25
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9338. 匿名 2024/04/29(月) 21:37:21
>>1215 第三者目線、>>9082 ナンパから助けてくれる推し ⛏
ナンパは結構得意だと思ってる。自分で言うのもなんだけど見た目も悪くないし、コミュ力だって申し分ない。断られてもめげないメンタルの強さもあるし。それに、話しかける相手の選び方にもコツがある。ある程度かわいくて自分の好みなのは前提として、大事なのは「優しそう・人が良さそう・押しに弱そう」な子を選ぶ事。かと言って、あまりに真面目な子だと断固拒否されそうだから、話を聞いてくれそうなユルさもあるといい。
それを念頭に、まさに条件に合いそうなゆるふわな雰囲気の女の子に狙いを定めた。駅前のベンチでスマホに目線を落としているその子に、俺は軽やかに声をかける。
「ねえねえ、何してんの?今時間ある?ちょっと話さない?」
…………………………
無視。こちらに目を向けもしない、まったくの無反応。相変わらず静かにスマホを見つめ、すいすいとスクロールしている様子。
ま、最初はそんなもんでしょ。気を取り直して話を続ける。
「今日暑いよね!こんなとこにいたら倒れちゃうよ~。涼しいとこ行かない?ホラ、そこのお店のドリンク美味しいんだよねぇ」
無視。
「あ、もちろん俺が奢るし!君カワイーからご馳走しちゃう!」
無視。
「ホントに可愛いよねぇ、そのワンピすごく似合ってる。あ、今日デート?誰か待ってんの?」
無視。
…この子のスルースキル、なかなか手強いかもしれない。俺は持ってる様々な引き出しから会話の糸口を引っ張り出そうとしたが、数分話しても目も合わせてもらえない。根気強く話しかけたらようやく小さく笑ってくれた…と思ったら、違う。やっぱりまだスマホ見てる。スマホ見て笑ってんだ。え?俺の存在認識されてる?見えてる?聞こえてる?
俺が自分の存在に疑問を抱き始めた頃、突然彼女の背後に邪悪な気配を感じた。ぶわっと鳥肌が立って、声が出なくなる。目線を上げれば、怨念に塗れたドス黒い視線を放つ男が彼女の背後に立っていた。
乱れた髪の隙間から刺すように俺を睨む、顔色の悪い痩せた男。このおぞましい気配…もしや怨霊!?いや、霊なんて儚げなもんじゃなさそうだぞ、実体あるだろ。普通に掴みかかってきそうな迫力だ。
急に喋らなくなった俺を不思議に思ったのか、彼女はついにスマホから目を離した。が、俺を見る事ことなく真っ先に後ろを振り返る。
「あ!やっと来た」
俺に対する無反応が嘘のように、花が綻ぶような笑顔をこの不審な男に向ける。すると、殺気すら感じられた男の顔も途端にふにゃりと柔らかくなって、
「悪かったなぁ、待たせちまって」
と、優しく話しかけるのだった。男がその手で彼女の頭をよしよしと撫でると、彼女も嬉しそうに目を細める。
「ところで…誰だ?こいつは」
男は再び俺を鋭い視線で突き刺して彼女に尋ねた。…もしかしてやばい状況?冷や汗を流して立ちつくす俺を、彼女はその時初めて視界に入れると、
「さあ?全然知らない人」
と言い放った。
「そんな事いいから、早く行こ!」
彼女が立ち上がると、男も俺に見せつけるように彼女の腰を引き寄せてそのまま去っていく。
何一つ相手にされなかった上に、何一つ言わずに負かされた。…どうやら話しかける相手を間違えたらしい。盛大に。
「なぁ、大丈夫だったのか?変な事言われてねえだろうなぁ」
「え?ピンクのアプリで遊んでたから聞いてなかったな!」+31
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