-
12110. 匿名 2024/05/05(日) 08:35:43
>>11544
お題:推しとBUMP OF CHICKEN
タイトル『あの時、君に。』💎第六話
⚠️話数未定(今Partで完結予定) ⚠️解釈違い⚠️BUMP好きをまろび出した話
会えた...!!会えた...!!
宇髄に会えた!!会えちゃった!!
「久しぶり!やっぱガル山だよな??」
「うん...!そう...!ガル山...!」
「マジで凄ェ久々!元気だった??」
「うん...!うん...!元気だった...!」
「おいw受け答えがポンコツだぞw」
「だ、だって...!ビックリして...!」
「まぁ確かに、十年振りだもんな!」
白い歯を見せてニカッて笑う宇髄が、あの頃と同じなんだけどグッと大人っぽくなっている。カッコいいって言葉じゃ足りない。元々足りなかったけど、もっとだ。もう表現できない。
「宇髄、すっごい背高い...!」
「198センチ!流石に止まったわw」
「えっ...!?そ、そんなあるの...!?」
「そんなあるのよソレが。派手だろ?」
「派手だろ?」が懐かし過ぎて泣きそう。
元々高かったけど、こんなに伸びてるなんて思わなかった。しかも、なんだか凄く鍛えてそうな感じがする。ビッグシルエットのシャツでもわかる、身体の厚みというか。襟から覗く鎖骨と胸元につい目が行ってしまって、ついでに喉仏もちゃっかり見た。首筋にかかるぐらいだった髪も、肩につく長さになっている。変わらずにピョンと跳ねてる毛先が可愛い。
宇髄が私のことを覚えててくれた。
名前を呼んで声まで掛けてくれた。
「元気だった?」って聞いてくれた。
感無量の域でトートバッグの持ち手を握り締めていたら、宇髄が言ってくれた。
「なぁ!メシ行かね??」
咄嗟に反応できなかったのは、宇髄の言葉が勝手に脳内でリフレインし出したから。立て続けに嬉しいことが起きて、ちょっとショートしかけた。
「あっ......!あっ......!」
「おいw何カオナシしてんだよw」
宇髄が吹き出して、私の肩をペシペシ叩いてくる。余計に顔が火照って熱い。
「いや、えぇと...!その...!」
挙動不審になって瞬きを繰り返す。すると、宇髄が屈んで目線を合わせてきた。
「だからメーシ!てか飲み行く??」
「...い、行く!!の、飲みたい!!」
今日は最高の日としか言えない。
宇髄は爽やかに笑った後、クシャリと崩すように私の髪を撫でた。
「...変わんねぇな、そういうとこ。」
「......な、何が?」
「んー?やめとくわ、言ったらチャラいって思われそうだから。」
...ソ、ソッチこそ変わんないよ!!
なんていうか!!そういうとこ!!
何も言い返せず口をパクパクさせる私に、宇髄はやたら優しい笑顔を向けてきた。気がする。
つづく💿ヨンデクダサリアリガトウゴザイマス+29
-11
-
12113. 匿名 2024/05/05(日) 08:44:30
>>12110
興奮が伝わってくる!ひょえ~楽しい!💗
がんばれがんばれ!!+18
-4
-
12145. 匿名 2024/05/05(日) 10:13:58
>>12110
ガル山ちゃん可愛すぎてガル山家の墓入りしそう…🤤
10年ぶりで更に男前になってる宇髄さんの破壊力よ+19
-5
-
12146. 匿名 2024/05/05(日) 10:16:16
>>12110
あーかっこいい…+17
-2
-
12512. 匿名 2024/05/05(日) 22:29:54
>>12110
会えた喜びが溢れ出しちゃってるガル子ちゃんがかわいすぎる♡+20
-0
-
12642. 匿名 2024/05/06(月) 02:28:45
>>12110
お題:推しとBUMP OF CHICKEN
タイトル『あの時、君に。』💎第七話
⚠️話数未定(今Partで完結予定) ⚠️解釈違い⚠️BUMP好きをまろび出した話
嗚呼...宇髄が目の前で飲んでる。
嗚呼...宇髄が私に笑いかけてる。
西口を出てすぐにある居酒屋"藤の花"。
ガヤガヤと賑わう店内の声がただの音になって聞こえてくる、個室のこじんまりとした掘り炬燵席。引き戸の扉があって、店員さんが出入りする時以外は閉めてくれる。距離の近さも相まって、よりふたりきりって感じがした。
お酒は強くないけど好き。緊張もあってちょくちょく飲んでいたら、あっという間にほろ酔いになった。でもその方がテンパらずに済むからむしろ丁度良くて、私は宇髄とたくさん話すことができた。会えなかった時間の答え合わせをするみたいに、本当にたくさん。
「えっ!?先生になったの!?」
「そ、意外だろ?皆言うわw」
「全然意外じゃないよ!凄い納得!」
「え...なんで?」
「だって宇髄、中学の頃から皆のこといつもフォローしてたじゃん!困ってる子いたら絶対助けてあげてたし!私なんか気づかないこともあってさ、周りよく見てるんだなぁって何回も思ったよ!」
ちょっと喋り過ぎたかもしれないと感じたのは、宇髄がジョッキに口を付けたままこちらをジッと見ているから。恥ずかしくなって視線を下に向けたら、宇髄がテーブルに頬杖をつくのがわかった。こちらを見つめてくる瞳が、なんだか物凄く柔らかい。気がする。
「...どーも、嬉しいこと言ってくれて。」
「いえ、その...。どういたしまして...。」
な、なんだろうこの空気...。
もしかして、なんかいい雰囲気だったりする...?
ドギマギする私を他所に。
予想外な言葉を宇髄は掛けてきた。
「なぁ、ガル山...今もBUMP好き?」
思わず「へ?」と声が出た。
宇髄とBUMPといったら、あの出来事しか思い出せない。あの甘酸っぱくてちょっと苦い、一方的に大事な記憶。だからなんで宇髄の口から突然BUMPが出てきたのか、ちょっと本気でわからなかった。
「う、うん...。好きだよ...?」
「だよな。」って呟いた宇髄が、私の返答を待っていたかのように口角を上げている。
「...俺もさ、今めっちゃ聴いてんの。」
オレモサ、イマメッチャキイテンノ?
「......えっ!?!?う、嘘っ!?!?」
「ライヴも行くしマジでガチファン。」
「えっ、ちょっ...ま、待ってなんで??」
思いも寄らない展開に、驚きと喜びがごちゃ混ぜになった。私が知らない間に、まさか宇髄がBUMPにハマっていたなんて。
「地味ーに長くなるんだけど。」
そう前置きして、宇髄は話し出した。
つづく💿ヨンデクダサリアリガトウゴザイマス+27
-9
削除すべき不適切なコメントとして通報しますか?
いいえ
通報する