ガールズちゃんねる
  • 11794. 匿名 2024/05/04(土) 16:54:13 

    >>10886
    ⚠️解釈違い⚠️高専ロボコン
    ⚠️色々許せる方のみ読んでください
    ⚠️キメツ高専のガル子と伊黒さん
    ⚠️自分を追い込むために見切り発車! その4

    「いや、容量計算ミスであるなら学校でのテスト段階で溶断なりオーバーヒートなり起こしているだろう」
    静かな口調で伊黒が続ける。
    「フロアで見ている時には気が付かなかったがこの部分に折れたような跡がある」
    アームに沿わせた電線の一部を伊黒の細い指が指し示した、みれば確かにそのような傷が見て取れる。
    その傷をみながらメンバーそれぞれが考えを口にする。
    「これは稼働したときに挟み込んだか?」
    「バラして移動するときに付けた傷かも」
    「この部分の電線が破断して接触不良の可能性が一番高いな」
    その可能性にうんうんと皆が頷いた。
    「今この場で詳しく調べるのは無理があるな、あとは学校に帰ってから分解して調べよう」
    リーダーであるモブ木がそう結びマシンの電源をOFFにした。
    「他の学校の試合は続いているんだ、どんなマシンなのかどんな動きをするのか見に行こう」
    メンバーは試合の続きは見るためにスタンドへと向かいだした、なのにガル子はマシンを見つめたままその場を動かない、そのことに気が付いた伊黒と数人が声を掛ける。
    「がる谷?」
    「あ、うん、先に行ってて」
    その言葉を聞いて全員がスタンドへ向かったはずだったが伊黒がその場に残っていた。
    「え?伊黒くん?」
    「…まだ自分のせいだと思っているな?」
    マシンを挟んだ向こう側に伊黒のオッドアイが見える。
    「自分一人のせい、と思うのもなかなか慢心しているぞ」
    「えっ?」
    「このマシンは全員で作り上げたものだ、容量計算にしても強度にしても一人だけのチェックで作ったものじゃない」
    「それは…そうだけど…これ、もしかしてテストのしすぎで電線が疲労骨折したようなものじゃない?それならセンサーを付けられないってわかったときにもっと耐久性のある電線に変更しておくべきだったって、そこは私の失敗だよね…」
    「『失敗という言葉を使わない』のじゃないのか?」
    「…え…」
    「おおすみ、たんせい、しんせい、でんぱ、たいよう、きょっこう、じきけん、はくちょう、ひのとり、てんま、おおぞら、さきがけ、すいせい、ぎんが、あけぼの、ひてん、ようこう、あすか、はるか、のぞみ、はやぶさ、すざく、れいめい、あかり、ひので、かぐや、あかつき、イカロス…」
    何かの呪文なのかと思える伊黒の言葉にガル子の瞳はどんどん大きく開かれていく。

    +23

    -5

  • 11795. 匿名 2024/05/04(土) 16:55:50 

    >>11794
    ⚠️解釈違い⚠️高専ロボコン
    ⚠️色々許せる方のみ読んでください
    ⚠️キメツ高専のガル子と伊黒さん
    ⚠️自分を追い込むために見切り発車! その5

    「伊黒くん…それ…」
    「がる谷はいずれ“相模原”に行きたいのだったな」
    それはキメツ高専内でロボコンへ参加するメンバーの選考会の事であった。
    高専へ入学したものにとってロボコンは憧れ、いや、そのために入学したといっても過言ではない、ゆえにロボコン参加メンバーの選考会は熾烈なものとなっている。
    学校内での成績はもちろん志望動機を希望者全員の前で発表するのも恒例となっていた。
    「子供の頃からロボコンはずっと見てました。そのためにキメツ高専に来ました、予選突破はもちろん優勝するつもりです!そして卒業後は“相模原”に行きます!」
    前半はともかく最後の一言は一般の人には意味不明であろう、“相模原”に行く、はJ〇XAに行く、という意味である。
    高専に進学した者にとっては通じる言いかたかもしれないがそれにしても端折りすぎである。
    「覚えてたんだぁ~」
    恥ずかしさのあまりガル子はその場にしゃがみこんでしまった。
    「あの時は緊張のあまりロボコンへの意気込みを言うはずが何故か卒業後の目標を言っちゃっただけなんだよ~」
    「まぁその勢いでロボコンメンバーに選出された…訳ではないとは思うがな」
    伊黒がクスリと笑いながら近づく。
    「その“相模原”を目指すものが“失敗”を口にするのはどうかと思う」
    はっとした顔でガル子が伊黒を見上げた。
    「確かに俺たち最終学年の者にとってこの大会は最後の大会となってしまうがメンバーには下の学年の者もいる。その後輩たちにとってこれは成功のための1つの材料だろう?いや、そうしなければいけないだろう」
    ゆっくりとガル子は立ち上がる。
    「…学校に帰ったらちゃんと原因を調べて“次の糧”にしなくちゃね」
    「そうだ、継承することもロボコンの一つだろう。そして他のチームのマシンを見ることもだ」
    いこう、と伊黒のオッドアイが優しく促していた。

    つづく

    はぁぁ、やっぱりガタガタの文章になってしまってます。うまくまとめられなくて読みづらいものを書いてすみません。
    自己満足フルMAXですが絶対に今トピ内で終わらせます!

    +25

    -4