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11763. 匿名 2024/05/04(土) 15:16:55
>>11755
鬼滅デート企画🎴&歌お題 4話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です
閉館後の人がいない施設内はまるで異空間だ。もしかして貸し切り?炭治郎が来たらイルミネーションが一気にブワァーーって明るくなって、あの笑顔で出迎えられたら…あ、ヤバイ、ドキドキしてきた!それでデート、デートって何するんだっけ?あぁどうしよう、私でいいのかな?せっかくのデート企画なのに!逃げたい、帰りたい!でも炭治郎には会ってみたい!!
「……大丈夫ですか?何か、パニック状態になってます?」
冷や汗ダラダラで無口な私に、後藤さんが優しく声を掛けてくれた。
「すみません…もう、ダメです私」
「いや、緊張しますよね。リラックスして〜なんて軽々しく言えないですよ。まあでもそう言う時は、相手に全てを任せて流れに乗ればいいんです」
「は、はい…」
「せっかくのデートですから。ね?」
後藤さんの優しい言葉に私は涙腺が緩みそうになる。
「さあ、着きましたよ。足元気を付けて下さい」
私はゆっくりとアトラクションへと近付いた。この場所だけが明るくて周囲は薄闇に包まれている。
「それじゃあ早速乗ってもらって。お好きな席でいいですよ」
「え、乗り込むんですか?」
促されるまま私はアトラクションに乗った。ベルトを締め、安全装置でしっかり体を固定する。しばらくするとお館様が声を掛けてきた。
「準備はいいかな?(ゆらぎ)」
「はい、あの、これって…」
「このアトラクションで大正時代に行ってもらおうと思ってね。我々産屋敷グループが開発したタイムスリップマシンなんだ。あなたは一般人として初めての被験者になる」
「えええーーー!?ちょっと待って下さ…」
「安全性は保証されているからね。けれどまだ開発の段階だから予想もしない事が起こる可能性もある。数時間前に話したルールは覚えているかな?」
「覚えてます、でも…」
「あなたは現代から過去へと遡る事になる。もしもルールを破ってしまったら、大正時代の歴史が変わる事になるかもしれない。そこで暮らす人や、今回の相手である炭治郎にも影響を及ぼしかねないんだ」
私は生唾をゴクリと飲み込んだ。もしかして私は、とんでもない事に巻き込まれてしまったのでは…
「あの、やっぱり私…!」
だめだ、身体が動かない。逃げられない…!
「時空を超える瞬間は少し違和感を感じるかもしれないから、和らげるためにもこれを付けて」
VRゴーグルのようなものを身に着けさせられた。耳元でクラシック音楽が流れてるけどこれで緊張と恐怖が収まるワケがないよ!!待って!!
「さぁ出発だ。楽しんでおいで」
ガタン、と身体が大きく揺れ出して次第にスピードが速くなる。ちょ、本当に大正時代に行くの?!冒険家でも何でもないタダの一般人なのに?人体実験じゃん!私は炭治郎に会いたかっただけなのにーーー!!
世界中に聞こえるほどの大声で叫び、私はその後気を失ってしまった。
つづく
コメントやプラスまで本当にありがとうございます!!
緩やかな流れの中連投すみません!!鬼滅デート企画のお話みんな大好きでお話の中で組み入れさせて頂きました。ご不快に思われたら申し訳ないです。
ここまで読んで下さりありがとうございます✨また更新します🙇
+31
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11770. 匿名 2024/05/04(土) 15:44:04
>>11763
デート企画キター💕
過去に書いた者です🙆♀️引用されていて嬉しい!ありがとう
楽しく読んでますよ〜+23
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11778. 匿名 2024/05/04(土) 16:11:58
>>11763
わたしもデート企画書いたガル子の1人です!取り入れてもらえて嬉しい☺️
リアルと妄想が混じり合って凄い臨場感でドキドキしながら読んでます!
いってらっしゃい!デート楽しんで👋+21
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11801. 匿名 2024/05/04(土) 17:13:00
>>11763
ぬおお!先が気になります(՞ o̴̶̷̤ ̫o̴̶̷̤ ՞)
なんか私までドキドキしてきました…!
楽しみに読ませていただきますね🖤💚+18
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11885. 匿名 2024/05/04(土) 20:06:21
>>11763
私も過去にデート企画書いた者のひとりです☺️
このシリーズ大好きですし、炭治郎の読めて嬉しいです🎵続きも楽しみにしていますね🥰✨
+14
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11988. 匿名 2024/05/04(土) 22:12:31
>>11763
今読みました。過去の当選者です🤗
炭治郎との大正デート、ワクワクします!素敵なデートの一部始終、お供させてくださいね✨+21
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12206. 匿名 2024/05/05(日) 12:15:33
>>11763
鬼滅デート企画🎴&歌お題 5話目
⚠解釈違い⚠※色々キャラが出ます※色んな設定詰め込み過ぎ※何でも許せる方向け※長文です
(───何か、誰かが揺さぶってる…)
何だか眩しい。目を開けたいのに瞼が重い。しばらくすると声がした。すごく優しい声。一体誰が話してるんだろう…私は目をゆっくりと見開いた。
「大丈夫ですか?どこか具合悪いですか?」
「─────?!!?」
私は勢いよく身体を起こした。
そこには、心配そうに私を覗き込む、あの、あの…本物の炭治郎が────パタリ
「あっ、また眠ったらダメですよ!これは回送列車なんで出ないといけないんです!」
慌てた彼が私の身体を支え、座席に寄り掛からせてくれた……って、炭治郎が今!私に触れてるんですけど!?墓ァァァア🪦!!
「アノ、チョットマッテ…」
すると彼は私の目線に合わせるようにしゃがんだ。自分を心配そうに見つめる彼の顔。思わず息を飲んだ。吸い込まれそうなほどきれいな瞳!私はカーッと全身が熱くなるのを感じた。
「顔が赤いですよ?もしかして熱があるんじゃ」
「いえ、ないです熱なんて!ごめんなさい!」
私は思わず頭を下げて謝った。
「なら良かったです。ゆっくりでいいので立てますか?」
「……は、はい」
揺れる耳飾りに市松模様の羽織、日輪刀を腰に携える出で立ち。私よりも上背があって、体格はテレビを通して見るより肩幅もある。隊服で隠れていても筋肉質で胸厚なのが見てわかるくらいだ。そして男らしくて凛々しい顔つき。これが、これが主人公の炭治郎!!あぁもう、本当にリアルでカッコいいんですけど!?
「降りましょう。この列車は検査で車両基地に戻るみたいなんで」
私は辺りを見回した。私が乗ったのはUSJのアトラクションだったはずなのにこれはどう見ても普通の列車だ。VRゴーグルも見当たらない。さらに列車から降りると、レトロな雰囲気の駅構内。
(あれ、なんか、この景色どこかで見たような気がする…)
私は思わず振り返って列車を見た。私が降りたのは無限列車編の、あの大きな蒸気機関車だった。
(えっ、何コレ!!本当に大正時代に来たの!?)
「あ、そうだ。俺、竈門炭治郎って言います。よろしくお願いします!」
ペコリと頭を下げる彼。
「えっ、あ、私は…」
思わず自分の名前を言いそうになって止める。そうだ。ルールで本名を名乗っちゃいけないのだ。
「私はガル子、と言います」
「ガル子さん、ですね」
炭治郎がニッコリと微笑んだ。
「あの、呼び捨てで大丈夫です」
「なら俺も、炭治郎って呼んで下さい」
「───いいんですか?」
「はい!」
テレビを見てる時は普通に炭治郎って言っちゃうのに、本人を目の前にすると呼び捨てにするのは申し訳ないような恥ずかしいような…
「た、炭治郎に、ちょっと聞きたい事があるんですけど。今の年号を聞いてもいいですか?」
「年号ですか?大正です」
彼がきっぱりと答えた。お芝居とも思えない。USJのアトラクションの一環じゃない。
私はどうやら本当に、令和の時代から大正時代にタイムスリップしてきたようだ。
つづく
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