【2次元】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart16【妄想】

[11394. 匿名]

>>10897《ア･ポステリオリ》7
⚠️趣味全振り･何でも許せる方向け(※🏨の話してます)

年齢も、性別も、多分趣味も違うと思うけど。
そんな私と友達になろうなんて、どういう風の吹き回し​…？

「俺ももう恋愛とか懲り懲りって感じなんだけど、男友達には『早く新しい彼女作って忘れろ』って合コン連れて行かれたり、頼んでねぇのに『遠慮するなって』って女紹介されたりするし。女友達はちょっと一緒に飯食い行ったりしただけで、なんかこう…妙な雰囲気になったりすんだよ…」

「あぁ…ホテルに行きましょう的な？」

「そーそー。新しい出会いも求めてねぇし、ワンナイトとかして遊ぶ元気もねぇし…。こっちにその気ねぇこと波風立てねぇようにやんわり伝えんの、めちゃくちゃ疲れんだわ…」

海を眺めながら、ぽつりぽつりと話す宇髄さんの横顔。潮風に靡く前髪の隙間から見える目が、ため息と共に伏せられた。

「でも、一人でいるとどうも気持ち塞ぐ時あったりすんじゃん？そういう時に一緒に飯食ったり、出掛けたり、ぼうっとしたりする“友達”が欲しくってさ。お前も彼氏とか恋愛とかはもういいやって感じなら、俺らちょうど良くね？」

​────わかる気がする。

同性だと変に気を遣ってしまうことがあるし、かと言って異性だと、それはそれで新たな感情が生まれたり、生まれるように駆け引きしたり、逆に生まれないように牽制したり。

そういうのは、もう面倒臭い。
そして何より、傷付きたくない。

つづく

[11399. 匿名]

>>11394《ア･ポステリオリ》8
⚠️趣味全振り･何でも許せる方向け

「お前さっきニンニク大量に食ってたから『あ、コイツ俺とどうこうなろうって気が全くねぇんだな』って思ったら、今すっげぇ気持ちが楽。
『誘われたらどうやって断ろっかなー』とか考えながら遊んだりとか、妙な雰囲気にならねぇように無駄にはしゃいだりとかしなくてよくて、ただ、もう純粋に今流れてる空気だけ感じとけばいいからさ」

男女問わず、人と関わる全ての時間を、そうやって過ごしているんだとしたら。
きっと、すごく神経を消耗するだろう。

「…ニンニク食べてなかったら？」
「そうだなぁ…まぁでも俺の隣で爆睡してたしな」
「…疲れたんですよ、宇髄さん運ぶの」

笑った宇髄さんが、立ち上がる。

「お前の背中、派手に寝心地良かったわ！」
「……！！起きてたんですか！？」
「いや、寝てたけど。なんとなく覚えてるだけ。……よし！帰るぞ！」
「はぁー！？」

来た道を戻り始めた宇髄さんを、慌てて立ち上がって追いかける。何なのもう…。勝手にラーメン食べに連れ出して、海に連れて行かれて。それでいきなり帰る、って。

でも。

追いついた宇髄さんの横顔を見るとそんな気持ちも消えて、釣られて私も笑ってしまった。
こうやって「帰るぞ！」の一言で何も気にせず帰れることが、宇髄さんにとっては、とても嬉しいことなのかもしれない。

「いいですよ、私も“友達”欲しかったから」



バイクにこうやって二人乗りをしたのは、初めてだったのに。

どこか懐かしくて。
少し寂しくて。
でも、安心できて。

そんな気持ちになってしまったのは、服越しに伝わる体温が、過去の記憶を呼び起こしてしまったからかもしれない。
誰かとこうやって触れ合って笑い合って、心の奥底から解されていくことが、とても心地良いものだということを。

この宇髄さんの背中から伝わる体温が、じわりじわりと私を苦しめることになるなんて。

この時は思いもしなかった。

つづく

[11423. 匿名]

>>11394
す、好きな展開来ましたわ…🥹💕
楽しみにしてます