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10949. 匿名 2024/05/02(木) 22:55:39
>>9612
4月になったら④
⚠️先生×元生徒⚠️なんでも許せる方
⚠️もう5月です
「ちょっと待ってください。それって…」
GWに何も予定がないという彼女を別荘に行かないかと誘う。
「もちろん泊まりだ」
交際開始から数日で泊まりがけのデートは早いだろうか。戸惑っている彼女が可愛らしい。
「俺たちは教師同士で何の問題もないはずだが?」
教師同士だから問題ないという彼女の口説き文句を引用させてもらう。
「こ、心の準備というものが…!」
案の定、夜のことを気にしているのだろう
「部屋は複数あるから安心するといい」
「へ?」
「俺がただ君と一緒に過ごしたいだけだ。寝るのは別々で構わない。付き合って数日で手を出す気など更々ない」
彼女の表情が幾分か和らぐ
「ダメだろうか?」
─*─*─*─*─*─*─*─
5月の避暑地の朝はまだまだ寒い。
都会とは違う澄んだ空気の中を俺のカーディガンを着た愛おしい人と歩く贅沢な時間。折った袖から伸びる手が遠慮がちに俺の服をつまんでいる。
別荘に戻ったらコーヒーを淹れよう。温かいスープと先程買った焼きたてのパンで朝食だ。
「ひゃっ」
どうやら朝露が木から落ちてきたようだ。ハンカチで彼女の丸い額をそっと拭う。
「あの…」
気がつけば俺はハンカチを持ったまま親指で彼女の頬を撫でていた。
真っ赤な顔をもっと変化させてみたくなる。
ひょうひょうとして大人びているようで、大胆な面がある。一方で色恋には少し疎い。
そんな彼女は顔を近づけた俺の意図を理解したようで覚悟したように目を閉じた。
続く+32
-9
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10981. 匿名 2024/05/03(金) 00:06:03
>>10949
彼のカーディガン着せてもらって自然の中で朝のお散歩…素敵(◍´꒳`◍)
手を繋いでない初々しさもいいわぁ♡+20
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12030. 匿名 2024/05/04(土) 23:01:07
>>10949
4月になったら⑤
⚠️先生×元生徒⚠️なんでも許せる方
⚠️もう5月です
キス、しちゃった…
キスくらいならあるかも?とうっすら思っていたけれど、そういうことはいつするものかだなんて知らなくて。
あるとしたら寝る前とかなのだろうと勝手に思っていた。昨晩は移動の疲れからかあっさりと各々部屋で寝てしまったし…
まさか、朝に外でなんて…
木々のざわめき、鳥のさえずりがやけに耳に残っている。思い出すだけでも身体が熱くなる。
一方でコーヒーミルを回す煉獄先生はいつもの煉獄先生だ。
熱い瞳で私を見つめてキスしてきた煉獄先生とは違う。
なんか、余裕だな。経験値が違うのだろうけど。経験値…モヤモヤしちゃう。
「ん?どうした?」
「ここってよく来るんですか?」
「夏には必ず家族で来て過ごしている。年にもよるが冬にはスキーをしに来たりな。社会に出てからは一人になりたい時にたまに来ている」
元カノとかとも来たのかな…
「教師になってまた君に会えると思っていたのに、君がいなくなっていて落ち込んだGWもここに来た」
え?
「今だから白状するが、君がいなくて寂しかった。どうこうなるつもりもなかったが、君の成長を見届けられたらと思っていたからな」
穏やかで優しい瞳に見つめられると、さっきのモヤモヤなんてどうでもよくなってしまう
続く+27
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