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10903. 匿名 2024/05/02(木) 21:47:06
>>10841
すみません!切れました💦
⚠己の趣味に全振り
⚠諸々解釈違い多々有り
⚠何でも許せる方向け
⚠🐚表現有り
「おなじ星」🌫 第9話
「…なぜ?」
「治療中の屋敷で隠の人に聞いていたのよ
貴方のことは…
何だか境遇が私と…似てるなあって
勝手に親近感を持っていたわ
あの夜双子座を見上げていた貴方を見て思わず声をかけてしまったの
双子の片方を亡くした孤独が
痛いほど私にはわかったから──」
ああ…そうだったのか
ずっと…記憶がなく君のことも忘れていることを知りながら
それでも笑顔でずっと俺に優しくしてくれていたなんて──
「もう…帰ってきてくれないのかと思った…」
胸元ががる羽の吐息と涙で熱い
「まさか…!
でも…遅くなってごめん…
ずっと…思い出せなくてごめん…
俺のこと…許してくれる?」
がる羽の耳元でひたすら詫びて
無一郎はがる羽の頬を手のひらに包むと
たまらなくなり優しく唇を重ねた
「こんなの…ずるい…」
唇を離すとがる羽は頬を染めながらむくれた
「許すなんてまだ言ってないのに…」
そんなことを言いながらあふれる涙を指で拭っている
そんながる羽が可愛くて思わず無一郎は吹き出した
「…大好きだよ、がる羽」
「……私も…」
再び重ねられた唇は優しく甘く
二人の隙間を埋めるように溶けていった
つづく
+33
-9
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10938. 匿名 2024/05/02(木) 22:23:42
>>10903
やっと追いつきました。甘くて切ない…でもこの瞬間を迎えられて良かったよ🥹+19
-3
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10941. 匿名 2024/05/02(木) 22:29:16
>>10903
この流れの中での連投失礼します💦
⚠己の趣味に全振り
⚠解釈違い多々有り
⚠何でも許せる方向け
「おなじ星」🌫 第10話
ねえ、無一郎
私はあの夜、双子座流星群を見るために
こっそり夜中に家を抜け出したの
姉さんは眠いからと一緒に来てはくれなかった
それが二人の運命の分かれ道になるなんて──
次々と夜空に流れる星を数えていたら
叫び声が聞こえて急いで家に戻ると
私は声を失ってその場に崩れ落ちた
部屋は目茶苦茶で血まみれで
父さんも母さんも姉さんも──
そして何かに刀を振るう人を見た
浅葱色の長い髪の後ろ姿…
「いやああーーー!!」
その後の記憶はなかった
気付くとベッドの上だった
家族は鬼に殺されて
その鬼を斬ったのはあの浅葱色の長い髪の隊士だったのだと
後から聞いてわかった
だから私は貴方を知っていたのよ
あの夜空を見上げる姿は少し儚げで
一瞬女の子かと思ったわ
「あの星…なんて言うんだっけ…」
でも発せられる声は男の子だった
私は思わず話しかけていた
「あれは双子座よ」
だって私もいつもあの星を見上げて
ため息をついていたから──
互いに双子の片方を亡くした孤独は痛いほどわかったから
つづく
+31
-8
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