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1076. 匿名 2024/04/13(土) 20:41:17
>>1019
心の隙間お埋めします
第二話
高級車の横にはスーツ姿の男性が立っている『…あの…ガル山と申しますが…』「ガル山ガル子様ですね 初めまして 運転手の後藤と申します」跪いて挨拶をされて面食らっていると白い手袋をはめた手をスッと私に差し出して「お手をお借り致します」と手の甲にそっと口付けを交わす『⁉︎⁉︎』驚いている私に優しく微笑みながら『どうぞこちらへ』と後部座席のドアを開けて私が乗り込むと『それでは参りますね』ゆっくりと車は走り出す 車内では様々な種類の飲み物や桐の箱入りの高級カステラが用意されていたので朝食をまだ食べていなかった事をようやく思い出した『わぁ♡このカステラ美味しい♡』「こちらは当社オリジナルの商品です 実は私が発案して社長にプレゼンしたんです」『えっ‼︎すごいですね‼︎』「”大切な誰かに喜んでもらいたい”が社訓なので社員一同誰かの笑顔の為に毎日頑張っているんですよ」ハンドルを握りながら誇らしそうな声で話す後藤さんの耳は赤くなっていた
「到着します お疲れ様でした」駐車場の窓から見える建物は50階立ての巨大なビルで産屋敷グループの看板が見える『テレビで見るより大きいですね!』「オフィスやホテル、各種テナントや病院まで入っていますので新入社員は毎年迷子が続出します…そういう俺もですけどね」振り向いて照れ笑いする後藤さん姿にキュンとしてしまう
入り口付近から大柄な男性が私達の車の近くに歩いてきた ドアを開けてくれ手を添えながら降ろしてもらう「恭梧さん ガル山さんをよろしくお願い致します」「おう!お姫様の事は任せとけ!」(えっ‼︎お姫様って私の事⁉︎)『運転して頂きありがとうございました』と御礼を伝えると深くお辞儀をしてくれた後藤さんは再び車に乗り込んで走って行った。+25
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1121. 匿名 2024/04/13(土) 21:06:49
>>1076
後藤さんに産屋敷ビルにまさかのキョウゴまで出て来た🤣
私もこの便利屋さん利用したい!+20
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1197. 匿名 2024/04/13(土) 22:08:25
>>1076
心の隙間お埋めします
第三話
「社長専属のボディガードの不死川恭梧と申します」横に並ぶと半端ない威圧感にMAXレベルで警戒しつつもビルの中を案内してもらう
「ここのフロアがオフィスであっちがテナント…って大丈夫ですか?元気が無いみたいですけど」『色々あってちょっとびっくりしてまして…(まさか貴方にビビっているなんて言えない…)』「…ちょっとここで待っててもらえますか?」(ヤバい…怒らせちゃったかな…)しばらくすると手に何か袋を持った恭梧さんが戻ってきた「これやるよ」ぶっきらぼうに渡された包の中にはピンクのブーケを持った小さなウサギのぬいぐるみが‼︎驚いて顔を見ると「女は花と可愛い物で出来てるんだろ?」そんな強面なのになんてセリフ言うの〜⁉︎「やっと笑顔見せてくれたな♡お姫様♡」と微笑んだ(その笑顔反則です‼︎)
墓に入りそうなギリギリでようやく最上階の社長室に辿り着く『ありがとうございました』と告げると急に壁ドンされて「今度この屋上から見る夜景を一緒に見ようぜ さっきのプレゼント袋に俺の名刺入ってるから絶対に連絡しろよ♡」と耳元で囁かれて腰が抜けそうになる
社長室に案内されソファに座りながらこんな刺激的な休日があっただろうか?そんな事をぼんやり考えていると「待たせてしまってすまなかったね」ゆらぎボイスに反応して振り返るとそこには産屋敷社長が肩にあの鴉を乗せて立っていたのだ。
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