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95. 匿名 2015/10/13(火) 01:25:41
花の色は 移りにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
小野小町の有名な詠。
【訳】
花の色は色褪せてしまった、春の長雨を虚しく見ている間に。
私の美貌も色褪せてしまった、恋や世の中のことをむなしく物想いにふけっている間に。
花の色=桜の色と自分の容姿をかけている
ながめ=長雨とながめる(物想いにふける)という意味をかけている
ふる=雨が降る、歳を経る(ふる)とかけている
詠の美しさもですが、この短い詠の中にこれだけの技巧的な表現が使われていると知った時の感動たるや。+16
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