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61. 匿名 2023/12/08(金) 21:04:18
現役アニメーターです。
現在と昔のアニメでは制作の流れが変わっているため、キャラの統一感は現代のほうがあると思われます。
70年代~ レイアウト→作監修正→原画→作監修正
アルプスの少女ハイジでレイアウトシステムというものが導入されました。
絵コンテを基に簡単な背景とキャラクターのおさまりだけを描いたものです。
宮崎さんや安彦さんはとても手が早いらしく1日で半パートくらいあげてたとか。
その後、多くの会社でもこのようなシステムが導入されます。
原画マンは作画監督が修正したものに合わせて原画を描きます。
(とはいえおおもとのレイアウトは多くても数枚程度しかないので作監修正も少ない)
そういった流れのため原画マンの個性が出やすい時代だったそうです。
(修正する場合もすべての原画を直す必要があるため作画監督の色が出やすいが、いまほどキャラ似せに厳しくない時代でもあったので、そのまま流すことも)
90年から00年代?~ レイアウト+ラフ原→作監修正→総作監修正→第二原画→作監修正
いつのころからか作品本数増加に伴い、レイアウト作業に動きをすべて書いたラフ原画とタイムシートというタイミングを指示する紙の記入も必須になりました。
そのため作画監督の仕事量が昔よりも多くなっています。
また絵柄をシリーズで統一するため総作画監督の修正も必須に(大体キャラクターデザインと兼ねてることが多いです)
作品によってはさらにアクション作監、エフェクト作監、料理作監、楽器作監などクオリティを上げるため作画監督の重要性が年々高まっていっております。
ちなみにテレビシリーズだと一本の作監料が30万円前後(3人いた場合は三分の一ずつ)なので、手が早い人は原画マンに徹したほうが稼げることも多いです。
長々と失礼しました+32
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65. 匿名 2023/12/08(金) 21:16:32
>>61
貴重で面白いお話ありがとうございます!+18
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69. 匿名 2023/12/08(金) 21:39:37
>>61
アニメーターさん✨
ありがとう🙏+16
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78. 匿名 2023/12/08(金) 22:07:46
>>61
お仕事大変かと思いますが、いちアニメファンとしてこれからも応援しています!+13
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