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201. 匿名 2015/09/25(金) 11:39:01
うちの父が癌でなくなった時の主治医は、抗がん剤に積極的でなかったんだけど、
「余生を楽しく過ごす応援をしたいから」と言ってましたね
「例えば、釣りが大好きな人だったら釣りに行けるように全力で医療サポートしたい
もっと野球を続けたい人には、また野球ができるように痛みのコントロールや薬の調整、
残りの人生をどう生きるかカウンセリングを続けて
最後まで人間らしい人生を笑って過ごせるよう、家族全員をサポートしたい」
と言っていました
「抗がん剤は延命できる場合もあれば、人によっては逆に縮めてしまうこともある
そして多くの場合、釣りや野球をする体力どころか、意欲そのものを失ってしまうから」と・・
うちの父は余命宣告から数ヶ月で逝ってしまいましたが、
その間にいっしょに何本も映画を見に行ったり、孫と出掛けたり猫と遊んだり・・
懐かしい故郷にも父を連れていき、ご先祖さまのお墓参りしたり思い出の場所をまわりました
最初は沈みきっていた父も、途中からはなにか落ち着いてきたようで
「これからは(実家に)母さんだけになるから、寂しくないように」なんて言って
ピンクのかわいい雑貨を買ってきて家のあちこちに飾ってましたね
それと母の為に電球の買い置きや、家の門をペンキで塗り直したり電気のコードを新しく
替えておいたり・・・なんだかせっせとやっていました
最後は急に調子が悪くなって一週間ちょっとだけ入院して
静かに旅立ちましたが、ビックリしたのは看護婦さんにことづけを
頼んでいたようで後から伝えられました
母には「世話になったな、ありがとう、幸せになれ」
私には長所と短所の指摘で「ここをもっとこうすれば良くなるぞ!」みたいなアドバイス(笑)
家に帰ると、引き出しの中や父のサイフのレシートまでキッチリ整理してあって
それと私と妹の小さい頃のテープが編集してあって、
それぞれの名前が書いて置いてありました
あれから5年ですが、今でもすごく寂しいですね
でも父の場合はあの最後の日々は良かったんだと思います・・
(長文でごめんなさい!)+396
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