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1871. 匿名 2023/11/09(木) 07:20:58
「責任」果たせぬ国連安保理 米中ロ対立が影響 イスラエル・ハマス衝突(時事通信)
11/9(木) 7:07
【ニューヨーク時事】イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突開始から1カ月が過ぎたが、世界の平和と安全に「主要な責任」を負う国連安全保障理事会は、その役割を果たせずにいる。
拒否権を持つ常任理事国の米国、中国、ロシアの利害が対立しているためだ。パレスチナ自治区ガザの人道状況が悪化する中、安保理は深刻な機能不全を露呈している。
安保理はハマスの奇襲攻撃翌日の10月8日に緊急会合を開いて以降、継続的に対応を協議。その間、「即時停戦」を求めるロシア案など計4本の決議案を採決にかけたが、賛成票の不足や米中ロの拒否権の応酬によって、いずれも否決された。
イスラエルと事実上の同盟関係にある米国はかねて、イスラエルに不都合な決議案には拒否権を行使し、葬り去ってきた。イスラエルがハマスの壊滅に向けて軍事作戦を続ける中、10月18日には戦闘の「一時停止」を要請するブラジル案について拒否権を発動、廃案に追い込んだ。
こうした米国の動きを逆手に取り、国際社会での影響力をそごうとしているのが中ロだ。米国への不満を強めるアラブ諸国に同調し、パレスチナ擁護の姿勢を強調。「停戦」を盛り込まない米国案に拒否権を行使した上で「ウクライナに関する会合であれほど雄弁に語っていた民間人への思いやりはどこへいったのか」(ロシア)などと指摘し、米国こそが「二重基準だ」(中国)と主張している。
溝の深い大国に代わり、非常任理事国10カ国が現在、5本目の決議案の取りまとめを目指して交渉を主導し、今月6日も非公開で議論した。しかし、「現場で何が達成可能かについて隔たりが残っている」(アラブ首長国連邦=UAE)状態で、採択に至るかは依然不透明だ。ある安保理筋は「現場の状況も刻一刻と変わり、非常に厳しい」と語り、難航していることを認めた。+3
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【ニューヨーク時事】イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突開始から1カ月が過ぎたが、世界の平和と安全に「主要な責任」を負う国連安全保障理事会は、その役割を果たせずにいる。 拒否権を持つ常任理事国