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483. 匿名 2023/10/10(火) 14:08:12
欧米には日本人の知らない2つの世界がある
結局、欧州は完全にエリートと一般ジョブワーカーの2つの世界に分かれ
ており、米国はそこまできれいに分かれてはいませんが、それに類する
社会となっているというのが、私の概観です。
エリートと一般ジョブワーカーとの間には大きな格差があるから、欧州
の場合、社会全体が格差を是正するような再分配の制度をきっちり敷いて
いる。でもそれによって、この階級分化がより強固に維持されている感が
あります。米国は、欧州のような職業資格での分断が起きないので、階級
分化は「公的なもの」とは言えません。だからこそなかなか再分配政策が
進まないのではないか、などと考えています。
この2つの世界の存在が、日本人にはあまり理解できないところで、人事
や雇用、キャリアを語る上で大きな誤解を生んでいます。そこで、問題です。
Q2.欧州ではワークライフバランス(WLB)が充実し、休み放題と聞きます。
グローバルエリートたちも短時間労働なのですか?
例えば「フランスなどでは午睡の時間があって、家に帰ってランチを食べた後、寝るような優雅な生活をしている」という話がまことしやかにささやかれます。
一方で「欧米のエリートは若くから精力的に働く。日本人の大卒若手のような雑巾掛けはなく、海外赴任やハードプロジェクトなどをバリバリこなしている」という話も、同じように日本では語られます。
どちらも間違っていませんが、指している対象が異なりますよね。そういうことを知らない日本人、しかも国内には2つに分かれた世界がない日本人は、誤解をしてしまうのです。あたかも欧米では、グローバルエリートまでもが午睡をしていると…(ちなみに「家に帰る」理由も「外で昼食を取ると高いから」です)。
ここまでいかなくとも、「2つの世界をごっちゃにした」似たような誤解は多々起こります。
「欧米ではエリートでもWLB充実」とか「欧米なら育休を
取って休んでも昇進が遅れることがない」なども、2つの世界の錯綜です。
向こうのエリートは夜討ち朝駆けの生活をしている。それは欧米企業の日本法人で「出世コース」にいる人を見れば分かるでしょう(ただし無駄な
仕事はしていませんが)。フランスなどではエリート層にあたるカードルでも、男性がフルに育休を採るケースがあると言います。が、彼らは「家庭を選んだ人」と呼ばれ、昇進トラックからは外れていく。
女性実業家で有名なマリッサ・メイヤーはヤフーのCEO時代にこういう趣旨
の発言をしています。出世したいと思うなら、育休は2カ月以上取るな。
つまり、WLB充実な生き方とはすなわち「籠の鳥労働者」の世界の話なのです。+0
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491. 匿名 2023/10/10(火) 14:09:49
>>483
女性はほとんどジョブワーカーとしてるの働き方望んでるだろうからそれで良くない?+5
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497. 匿名 2023/10/10(火) 14:13:04
>>483
その欧米のエリート層ってファンドとかで働いてて普通に1億くらい貰ってる層だよね。
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残業が多く休みが取りにくい日本に比べ、欧米はワークライフバランスに優れ、女性も働きやすい。それというのもジョブ型雇用だから――。まことしやかに伝わるこんな話は大間違い。欧州企業にはジョブ型労働者とエリート層の2つの世界が存在し、働き方は全く異なる。