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8704. 匿名 2023/10/19(木) 20:43:10
>>8681
高嶺の彼岸花
第五話
ガル子を見送ってから夢心地な気分でバイクの駐車場に戻るとツーリング仲間に会った 太郎くんさっきの美人知り合いなの? 「モブ山さんお久しぶりです。同じクラスの子なんです」 いやぁみんなですごい美人だね〜って話してたら太郎くんと話してるからびっくりしちゃって 「たまたま出会ったから声かけられただけなんで」冷静なフリをしながらもガル子の手の柔らかさを思い出していて心の中ではガッツポーズをしていた
帰宅してから部屋に戻りレーシングスーツをハンガーにかけている時も俺に微笑みかけてくれたガル子の事ばかり考えていた 週末に親と出掛けているって事はもしかしてまだ彼氏いないのかも…そしたら俺にもチャンスあるじゃん‼︎「早く月曜日になって会いたいな…ちょっと話してうまくいけば連絡先交換しちゃって…あ〜楽しみ過ぎる!」初めて学校に行くのを待ちわびていたのだ
そして月曜日いつもより早く登校するとちょうど日直のガル子が朝の準備をしていたので自分から挨拶する「ガル山さん‼︎おはよう‼︎」『あっ‼︎謝花くんおはよう♡この前はあんな離れた場所で会うなんてびっくりしたね』「どこかへ出掛けていたのかな?」『うちの両親と紅葉を見に温泉に行ってきたんだよ♡おかげで肌スベスベになったの〜ほら触ってみて♡』と華奢な腕を差し出してきたので恐る恐る触ると本当に滑らかな肌だった「本当だね 楽しかった?」『うん‼︎謝花くんとも会えたし楽しい週末だったよ♡今週も頑張ろうね♡』(えっ…それってどういう意味⁉︎)戸惑っている俺はチャイムの音が鳴るまでしばらく放心状態で記憶がなかった。
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8817. 匿名 2023/10/19(木) 22:22:26
>>8704
高嶺の彼岸花
第六話
それから俺達は学校でも話すようになった 毎日が薔薇色の日々でとても楽しかったし俺みたいな男でもこんなにリア充な日々を過ごせるなんて…バイクの魔法ってやつかな?ガル山さん…いや2人っきりの時はガル子ちゃんって呼んでみようかな?俺のバイクの後ろに乗せてどこか素敵なカフェとか出掛けたいな…あっヘルメット買わなきゃ!それと何が必要かな〜うわ〜めっちゃ楽しみ‼︎バイト頑張って稼ぐぞ〜‼︎
しばらくバイクに乗らずにバイト三昧だったので今日は久しぶりの休みだ またガル子に会えるかもと思い道の駅までツーリングに行く事にした 秋の日差しは穏やかでレーシングスーツを着てバイクに乗っていると汗をかく時もある 身体にあたる風は少しずつ冷たくなってきてそろそろ冬の気配かな?
信号待ちの間にはガル子とのデートプランを考える癖がついた クリスマスには有名な巨大ツリーのイルミネーションを見に連れて行ってあげたいし、やっぱり寒くなるから防寒素材のグローブもお揃いで用意して…ちょっと遠い場所なら泊まり…いや…流石に高校生同士ではダメだろうし…卒業式が終わったら大丈夫⁉︎なんて考えながらヘルメットの中でニヤニヤしてしまう
道の駅に無事に着いたが少し暑かったのでこの季節限定のアイスを食べていると『あっ謝花くん♡』と声がするので振り返るとガル子が立っていた 今日はニット素材のワンピースで一段と可愛かった「ガル山さん…あの…も…もし良ければ俺と一緒にアイスを…‼︎」そう言いかけて俺は絶句した。
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