ガールズちゃんねる
  • 2442. 匿名 2023/10/09(月) 18:31:43 

    >>890
    【お題】

    「がる子(推し)は激怒した。」から始まるお話し📖

    +26

    -0

  • 4569. 匿名 2023/10/12(木) 21:26:06 

    >>942 羽織の🐚な使い方、>>1626 仮面舞踏会、>>2442 ガル子は激怒した

    デビュタント 1/2
    ⚠解釈 👹様、羽織ではなく公式ハロウィン画像のマント姿です。女厶ザ様、子ども厶ザ様います。1話は🐚無し。

    ガル子は激怒した。
    煌びやかなマスカレード会場で、圧倒的な存在感を放つ男…
    いくら顔を隠そうと私には分かる。あれは、彼だ!
    そしてその彼は、着物姿の女をエスコートしていた。悔しいことに、女の目元を覆うマスクはその美貌を全く隠せていない

    どうして…………?
    今夜は一人で参加すると言ってたのに!私に触れていいのはガル子だけだっていつも言ってたのに!

    私は、その女誰よと突撃したい気持ちを必死に抑えた。だってこの状況じゃ、私の方が誰よ案件だもの。
    ガル子、深呼吸よ。早とちりしちゃダメ。きっとあの女が落としたハンカチを拾ってあげただけ………という儚い望みは、二人の間に佇む彼そっくりな少年によって、あっさりと打ち砕かれた。
    ─🎭─🎭─🎭─
    荒々しい足取りで出口へ向かう私の前に、彼が立ちはだかった。
    「お嬢さん、私と踊っていただけますか」
    家では決して見せないちょっと気弱な笑顔で、彼が私の腕を取る。
    「ごめんなさい。もう帰らないといけないの」
    私はぷいっとそっぽを向いた。
    「そんなことを言わずに。どうか」
    「触らないで!子どもまでいるなんて…」
    腕を掴む力が強くなった。彼が私の耳元で囁く。
    “騒ぐな。きちんと説明してやるから”
    そんなに言うんなら仕方がない。踊ってあげる。だけど───
    「あら、申し訳ありません。ダンスは苦手なもので」
    私はくるくる回りながら、彼の足を思いっきり踏んづけた。
    「大人しくしろ。これでは話せないだろう」
    「やだ。言い訳なんて聞きたくない」
    私は彼の手を振りほどき、化粧室に向かった。
    ところが、通路脇の小部屋から突然現れた腕にあっさり拐われてしまった。

    薄暗い室内。ソファに突き飛ばされた私の上に覆いかぶさっているのは、彼の奥さん(仮)。
    逃げなきゃ…そう思うのに、動くことができない。まさに蛇に睨まれた蛙。
    「いい加減にしろ」
    女の艷やかな唇から、彼の声がした。ぽかんとする私の顔を、赤い瞳がじっと見つめる。
    「呆れたな。まだ気づかぬとは。躾け直す必要があるな」
    美しい顔がグニャリと歪み、彼の顔が現れた。

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  • 7858. 匿名 2023/10/18(水) 01:20:34 

    >>2442 ガル子は激怒した
    >>2514 第三者目線
    >>3355 ヤンデレ⚠️
    ※モブ鬼殺隊士(女)目線
    ※お相手は鬼なら大体当て嵌められそう?な感じで書いてるので、お好きな鬼さんを想定してお読み下さい

    1/2

    ガル子は激怒した。
    こんな風に激情を顕にする子だとは思わなかった。普段は柔らかな雰囲気を纏った淑やかな娘だった。今彼女は、丸い目を精一杯尖らせて唇を震わせている。

    ガル子は、鬼殺隊の隊士である私が任務中に保護した女性だ。鬼の棲処に囚われていたのを発見し、近隣の藤の家に連れ帰った。彼女は鬼の居ぬ間に鬼殺隊が現れた事にひどく困惑した様子で、私たちと共に来る事を拒んだ。それを半ば無理矢理避難させたような形だ。藤の家で落ち着いてから話をしようとすると、『もう大丈夫だから帰ります』と早々に去ろうとする。どうも様子がおかしかった。
    鬼と過ごしていたのなら、身近な人を殺されたり、知り合いでなくとも人が殺されたり喰われたりする様を見たのかもしれない。怖い思いをしたかもしれない。情緒不安定に見えたため、しばらく私たちが見守る事にして、去ろうとする彼女を留まらせた。
    そうして数日が経った頃───彼女は夜中に脱走を試みた。幸い月が明るい夜で、彼女の姿を見つけるのに苦労はしなかった。身体能力は至って普通の娘だ、鬼殺隊として鍛錬を積んでいる私ならば容易に追いつけた。気が付けてよかった。
    「待って!!」
    私が彼女の腕を掴むと、彼女は絶望したように顔を歪めた。一体なぜ。
    「こんな夜更けにどこに行くの。夜は危ないわ、あなたを捕らえてた鬼が探しに来るかもしれないし。あなたが元気になったら、私たちが責任持って家まで送るから」
    「……っ」
    私の言葉に、彼女は息を飲む。今までどんな言葉をかけても、『大丈夫なので』と困った顔をするばかりだった彼女が、今は明らかに不快そうな表情をしていた。
    「…私、別に心に傷を負ったり、病んだりしてるわけじゃありませんから」
    「…そう…そんな風に扱ったのが嫌だったなら、ごめんなさい。でも、放っておけないよ。また危ない目に遭うかもしれないのに」
    「………いいんです」
    「え?」
    「また鬼に捕まっても、いいんです。…戻りたいんです。鬼のところに」
    彼女の言葉に、私は耳を疑った。
    「な……何言ってるの。そんな、自暴自棄にならないで」
    彼女は自分の事をろくに話してはくれなかった。けれど、やはり鬼に家族を殺されでもしたのではないだろうか。だからやけになってしまっているのではないかと、私はそう考えた。しかし、
    「そうじゃないの。私…私は…
    鬼に無理矢理捕らえられていたわけじゃない。望んで一緒にいたんです」

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