【二次元】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart14【妄想】

[18862. 匿名]

🍃柱🐚⚠️解釈違い

お前はむかつく奴だった。
傷を作れば眉を吊り上げてきぃきぃ言うし、誰かと喧嘩をすりゃ怒り狂って飯を抜いてきやがる。
俺の世話係だっていう名目でこの屋敷に来たんじゃねェのかよ。
「お帰りなさいませ」と出迎えるその顔の真ん中あたりでやたらときらきらしてる目ん玉とは不釣り合いな仏頂面にもむかついていた。

けれど、見ちまったんだよなァ。

その日は任務に出て直ぐに屋敷に帰ることになったんだ。たまたまだ。たまたま、警備区域が変わったばかりで配置転換が上手くいってなくてなァ、それで任務続きだった俺が休息のために突然非番になったんだ。
あいつに、茶漬けかなんかを作らせるかァなんて考えながら屋敷に帰った。
そしたら、屋敷の隅っこの方から小さな歌声が聞こえてくるんだ。
それはちょいと調子外れで、それでいてどこか懐かしい子守唄のようだった。
引き寄せられるみたいにそっちに行くと、見たこともねェ優しい顔をしたお前が、大切に大切に俺の隊服を繕っていた。
－－いいね、あんたは。ずっと風柱様を守ってられる。いい？簡単に破れるんじゃないわよ。
そう言って、隊服に念を込めるように微笑みかけるお前は吃驚する程綺麗だった。
うっかり漏らした吐息に気付いてこっちを見あげたお前はさぁっと頬を花みたいな朱色に染めやがって、まんまとそれに落ちた俺。
相変わらず口は悪ィが、それでもその日を境に、俺を怒ったり諌めたりする全部の行動は、俺を想うが故の事だと知ると、その全てが鬱陶しくてそして愛しいものになった。

お前が整えてくれた安らかで清潔な褥の中でお前を抱く時、俺の名を呼ぶ時。
俺は腹の奥底から力が漲り、お前を護りたいという感情で一杯になる。
潤んだ目から零れる雫を拭った俺に、近頃良く見せてくれるようになった微笑みをくれるお前は、もう完全に俺の帰る場所だ。
重なり合ったまま何度も口付けをねだるお前に与えられるだけくれてやる。
柔い肌が俺を包み、微睡んでいく俺の耳元でいつかの子守唄が聞こえる。
滑らかな膨らみに顔を埋めると、優しい石鹸の匂いがする。
－－帰っておいでね、待ってるよ。
ああ勿論だ。俺は必ずお前の元に帰り着く。
－－怪我するんじゃないよ、お世話になる人にはちゃんと挨拶するんだよ。それから、お風呂はこまめに入ること。水風呂じゃなくてお湯に浸かるの、分かった？それと、隊服、もう破らないでね。そろそろ直しきれなくなってきちゃってるからね。約束よ？破ったら怒るから。
……またしばらくお前の鬱陶しいきぃきぃ声が聞けなくなると思うとせいせいするけど、二、三日も経ちゃ、ちょいと物足りない気分になるのは胸の中にしまっておく。
もう少しだけ、お前とこうしてひとつになって溶け合う時間に溺れたい。
朝日が昇り明日が来るまで、今夜はずっとお前を離したくはない。


終わり

[18866. 匿名]

>>18862
🐚感想
なんて言えばいいかわかりません
とにかく刺さったことだけお伝えして墓に入ります🍃🪦

[20441. 匿名]

>>15719


紐付け

>>20345 全4話🍃 お題 雨宿り ⚠️解釈ちがい

>>18862 🍃柱🐚 ⚠️解釈ちがい

紐付けます。最後まで趣味モリモリで書き散らかしてすいません！
あと、おすすめに「実弥と育手」あげてくださった方、本当にありがとうございました。
私も某天元さまをおすすめに挙げた所、すぐ上に自分の話があってびっくりして5度見ぐらいしましたー！w

皆さんにとっても大きな感謝を！！
次会う時までお元気でー！