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18091. 匿名 2023/11/05(日) 10:16:03
>>18083
申し訳ありません。途中切れました。
女は力尽きたようにその場に崩れ座った。それでも、手を伸ばし前へ、前へ進もうと這いずっていく。逃げようとするその姿は醜くそれでいて哀れとしか言いようがなかった。しかしそれも時間の問題、やがて力尽きたのかもう無理だとそこに蹲った。
「鬼になっても人を殺さない者がいる。最近見かけた。」
せんだっての柱合会議で見かけた一般隊士とその家族の事を思い出した。信じがたかったが、それが事実で認めるようにと御館様から叱責された。そして、その後も人を喰った話を聞かなかった。信じがたかったが、あれは本当なのだろう。それであるならばそれ以外にもそんな鬼がいる可能性もあるのかもしれない。
続+21
-6
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18223. 匿名 2023/11/05(日) 16:23:13
>>18091
己の趣味に全振り
⚠️特殊⚠️暗い⚠️女(ガル子)が鬼です。鬼なので最後柱に殺されます。女は醜いうえに浅ましく往生際が悪いです。⚠️それでもいい人だけお読みください。⚠️
いきぎたない
―月光の願い― 8/13
「そうですか……。」
女は絶え絶えになりながら答える。
「そのような状態でもお前は生き続けるのか。」
ひぃぃぃぃっっっ!!
「いずれ、動かなくなる私を喰いに動物が来る。でもそれを私は襲って喰う。動物は、生きるために殺して喰った。不味くて堪らないが死にたくはない、生きるため。そしてある程度体が再生されたら私は人の死肉を喰うために墓場を探して歩く。」
あああぁぁぁ!
女は自身の頭を掻きむしりながら叫ぶ。
「死にたくない。死にたくない。死にたくなかったのよぉぉぉぉ―――――!!!!」
しかし、叫ぶだけ叫ぶとそれも力尽きたようにぼんやりした。
「死肉を喰うのは人が熱いからか?火傷して触れられないからか。」
体術で拘束された体を崩しながら鏑丸もそれを助け、蛇柱は再び日輪刀を一振り、自身を拘束する髪の束を切った。先程のように術を使わずともいともたやすく髪が切れる。
「そう、熱くて耐えられないから、人には触れられない。殺せない。」
上ずったように言葉を発した女が蛇柱を見つめる。そして、その時初めて女の瞳から涙が零れた。
ぽろぽろぽろぽろ
涙が零れる。
ひっくひっくと
女の喉から声が漏れる。
泣けない、といった女が涙を流した。静かに涙を流し手で拭うことも無く泣き始めた。
続+20
-3
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