ガールズちゃんねる
  • 15983. 匿名 2023/11/01(水) 23:12:15 

    >>1081
    🐢妄想リクエスト
    NEWSのさくらガールで、天元様のお話をぜひ書いていただけたらと🙇よろしくお願い致します🙏

    +22

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  • 16204. 匿名 2023/11/02(木) 14:26:34 

    >>15983
    ⚓️
    さくらガール、いい曲ですね☺️
    🐢になるかもですが、part14トピ稼働中に書きます!

    +19

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  • 17128. 匿名 2023/11/03(金) 22:01:12 

    >>15983
    リクエストお題「さくらガール」💎
    ※リク主様へ⚠解釈違い⚠でしたら本当にすみません!やや長文になりそうです😓


    「え、お前留学すんの?」
    「うん。進路の事、色々考えた結果ね」
    ガル子から話があると言われ、放課後に呼び出された誰もいない教室。開けた窓からはひんやりした風が入り込んでくる。
    「何で」
    「何でって…自分の将来の事だし」
    「…どこに行くんだよ」
    「カナダ。私寒いの苦手なのにね。ウケるでしょ?」
    思いもよらなかった答えに、無言でガル子を見た。声は明るい。だけど目は笑っていなかった。
    「ウケる訳ねぇだろ」
    「え、ウケなかった?ごめんね」
    思わず溜息をついた。こういう時、どんな言葉をかけたらいいのか咄嗟に思い浮かばない。

    高3に進級した春にガル子と同じクラスになった。
    女子で、何でも話し合える居心地の良い関係だと思えたのは彼女が初めてだった。正直、親友を自負していただけに、留学の事を今まで何も言わなかった彼女に対して、つい責めるような口調になる。
    「いつから考えてたんだよ」
    「前から」
    「前って…俺は一度も聞いてねえよ」
    「それは自分の進路だし、人に"どうしたらいい?"って聞けるものじゃないでしょ」
    「…そうだけどさ」
    「例え私が留学しても友達でしょ?」
    俺は一瞬言葉に詰まったが「まぁな」と一言返すのがやっとだった。
    「カナダに行くのは卒業してからだし、今まで通り友達でいてよ。とりあえず天元には言っておきたかったんだ。驚かせてごめん」
    「あっそ。ご報告どうも」
    「そろそろ帰ろ。暗くなるし」
    「だな」
    2人で夕暮れの教室を後にする。
    (留学か。随分思いきった事を考えてたんだな)
    そっと、隣を歩くガル子の横顔を眺めた。何となく寂しいような、でもガル子のやりたい事を応援したいような、そんな複雑な心境でいつものように一緒に帰ったのだった。

    つづく

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  • 17248. 匿名 2023/11/03(金) 23:17:20 

    >>1691 💎⚠️
    出会いは、入学式。一目惚れだった。

    桜を見上げて微笑む彼女を見た瞬間、心が奪われたんだ。はらはらと落ちていく花びらが風に舞い、彼女のさらりと長い髪が靡いた。導かれるようにこちらを振り向いた、なんて。そう感じてしまった程に、自分の心臓が内から音を立てた。

    「...新入生の子?」
    儚げな、透き通る声だと思った。
    緩く細めた瞳は、薄く淡い茶色。
    「...はい。先輩...ですか?」
    「うん、今日から三年生。」
    「...俺、宇髄 天元って言います。」
    「格好良い名前だね。」
    「...どうも。あの、先輩は...。」
    「ガル山 ガル子です。よろしくね。」

    先輩が美術部だとわかり、すぐに入部した。絵を描くことが好きという地味な共通点でさえ、偶然にしては気が利いていると感じた。自然と距離は近付いていくかもしれない。期待に胸が鳴った。

    だが、そんなことはなく。
    彼女の目は、いつも穏やかに俺を映した。揺れも乱れもない、ただ温かく柔い表情で。

    そういう相手がいることを知ったのは、葉桜が空に透けて爽やかな朝。通学路の途中で、先輩と並ぶ学ラン姿を見た。隣の高校の制服だった。

    「先輩って彼氏いるんですか?」
    放課後、ふいにふたりきりの時。
    どうしても気になり、尋ねた。足早に美術室へ向かったせいか、彼女以外まだ誰もいなかった。

    何の脈絡もなく、急に聞くなんて。
    可笑しいだろ、何やってんだ俺は。
    そんなことを後から思い、顔が熱くなった。それでも、と言葉を待つ。すると、彼女がほんの少しだけ照れ臭そうに笑った。初めて見る表情だった。

    「...好きな人なら、いるよ?」
    「...それって、隣の高校の?」
    「なんだ、知ってるんだ。」
    「今朝、歩いてんの見たんで...。」
    「...幼馴染なの、ずっと好きなんだ。」
    自分で聞いておいて、ズキリと胸が痛んだ。あまりにも幸せそうに、呟くものだから。

    「へぇ...なるほどねぇ。」
    じゃあ、潔く邪魔者になりますか。

    諦めるなんて地味な選択肢は、最初からなかった。1ミリでも俺に傾く可能性があるなら、全力で揺らす。

    来年の三月。また桜が咲く時までに。
    卒業して、いなくなってしまう前に。

    「俺、先輩のこと好きかも。」

    おわり🌸

    妄想リクエストのNEWS『さくらガール』に⚓️をさせた方がいることに気づくのが遅れ、途中まで書いてしまっていたお話を少しテーマから変えて投稿しました💦おまけみたいな感じで>>15983さんに楽しんでもらえたらと思います🙏

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