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15478. 匿名 2023/10/31(火) 22:40:07
>>14879つづき ⚠️特大解釈🌊
「顔が良過ぎてすみません」第18話
【今宵、ついに俺のビジュアルが爆発する】
イケメンとはなんだと思う?ただ顔が良いだけ?否、顔だけではない。肉体、精神、細胞に至るまで神々から寵愛を一身に受けた者だけがその美貌を持つことを許され初めて"イケメン"と名乗れるのではないか───そう、今の俺のように。
「主任、ゾーンに入ってるところすみません。そろそろ出番です」
「…世界が俺を待っているんだな。承知した」
「…主任、緊張してますか?手が震えています」
ガル山は俺の手をそっと握り言った。
「…大丈夫です。主任は、いま世界でいちばんかっこいいです」
「え…」
「主任の身体をいちばん知っている私が言うんですから間違いないです(※語弊)。いま、間違いなく主任は最高に輝いています」
「ガル山…お願いがある。これが成功したら、俺と1日デートしてほしい」
「…わかりました。ここで見ています。行ってらっしゃい──」
「ああ。行ってくる──」
約束だそ、ガル山──手が震えていたのは、緊張ではなくさっきパンプアップ(※腕立て伏せなどで一時的に筋肉を大きく見せること)したからなんだがそれは黙っておこう。時は来た。さあ、SHOW TIMEのはじまりだ───
🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊🕊
イベントは無事成功した。最高のモデル、最高のブランド、最高の広告、役者はそろったのだから当然である。
「とみおかさーん♡超かっこよかったー♡やっぱりモブナとみおかさんが超好き♡」
「ははは…モブ原、ガル山は?」
「主任お疲れ様でした〜!めっちゃくちゃかっこよかったです!ガル山さんなら、ついさっき社に戻りましたよ。今回のMOBU-YA.さんのダブルブッキングの件を上に報告するために」
「そうか…」
「…主任、今ならガル山さんに追いつけると思いますよ。後は俺がやっておきます」
「モブ原…ありがとう」
俺は会場を飛び出し、ガル山を追いかけた。ガル山、俺は君のおかげで羽ばたけたんだ。今度は俺が、この羽で君を掴まえる番───
(後ろから)バサッ「ガル山ッ!!」
「!?何…!?カラス!?」
「カラスじゃない、俺だ」
「主任…!?、」
「振り向くな。そのまま…」
思わず、ガル山を後ろから抱きしめていた。
「…どうしたんですか」
「ガル山…今日はありがとう」
「いえ…、主任、申し訳ありませんでした。私の確認不足で、こんなことに…主任を代役に立ててしまって…」
「いや、君のおかげで俺は鳥になれた…じゃなくて、羽ばたけた」
「でもご迷惑をおかけしたことには変わりないです。主任に救っていただきました。ランウェイ、かっこよかったです」
「あの場で俺の代役案を出せるのはガル山しかいない…さすがだ」
「主任……」
「今日は…投げ飛ばさないんだな」
「私もそこまで鬼じゃないので…」
「約束通り俺と…デートしてくれるだろうか」
「……はい……て、え!?主任、下着のままで外に来たんですか!?」
「!?キャッ!!そうだった…!着替えるのを忘れてた…!!」
こうして無事(?)イベントを終え、さらに愛しのガル山とデートまで出来ることになって俺は有頂天だった。だが、運命のいたずらにさらに振り回されることになる──
つづく(はたして彼トピ稼働中に終わるのだろうか──)+50
-5
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15493. 匿名 2023/10/31(火) 22:47:29
>>15478
ゾーンから吹き出して読めなくなったwww🤣
イケメンのゾーン✨✨✨✨+28
-2
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15504. 匿名 2023/10/31(火) 22:54:21
>>15478
>!?何…!?カラス!?
↑
これでずっとニヤニヤしてます
本当に好き!ありがとう!+31
-3
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15507. 匿名 2023/10/31(火) 22:56:47
>>15478
もー全部の言葉が面白い🤣+24
-3
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15509. 匿名 2023/10/31(火) 22:57:27
>>15478
一行目から最後までずっと笑ってる😂www+25
-2
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15521. 匿名 2023/10/31(火) 23:04:20
>>15478
まさかとは思ってたけど下着のままやったん🤣+30
-0
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15525. 匿名 2023/10/31(火) 23:07:15
>>15478
待って、モブと話してた時も下着だけだったの?ww+27
-0
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15943. 匿名 2023/11/01(水) 22:27:55
>>15478つづき ⚠️特大解釈🌊
「顔が良過ぎてすみません」第19話
俺はいま花火を打ち上げたい、いや俺自身が打ち上がりたいくらいに舞い上がっている。なぜならば、これから愛しのガル山とデートだからである。やっとここまでこぎつけた。もう何度ガル山に投げ飛ばされただろう。でも今日は違う。これは合法(?)の正真正銘のデートなのだ───
「主任、お待たせしました」
「フ、俺もいま来たところだ……ん!?」
「?どうしましたか?…何か変でしょうか」
「い、いや、いつもと雰囲気が違って…」
「…主任の隣にいても恥ずかしくないようにしました」
♡ ﮩ٨ـﮩﮩ٨ـﮩ෴ﮩ_____かわいいーー♡え、何?可愛過ぎてもう†┏┛墓┗┓†まずさ、その服なに??どこで売ってるの??似合過ぎじゃない??それでさ、髪軽く巻いてる??そしてコンタクトで???なんかめっちゃいい匂いするし???く、唇がツヤッツヤじゃない!?
「主任、行きましょうか。早くしないとイルカのショーが始まっちゃいますよ」
「ハイッ」
顔が良過ぎる俺と可愛過ぎるガル山の夢のデート、いま開幕──
(ここからBGM・初心LOVEでお楽しみください)
「主任、イルカ可愛いですね♡」
「主任、見てください。イワシの大群!綺麗♡」
「主任、クラゲって何か神秘的だと思いませんか…?♡」
「ガル山、君のほうが何倍も可愛いし綺麗だし神秘的だ。ほら、おれの鼓動が騒めいている。ねぇ、今もだよ?」
「もう!それじゃ全部私が可愛いことになっちゃうじゃないですかぁ」
「ムフフ、すまない。ああ、そうやってほっぺを膨らませて怒っている顔もなんて愛らしいんだ」
「もう♡主任たら♡」
「主任じゃなくて、義勇と呼んでくれないか」
「…義勇さん♡」
「…ガル子♡」
ああ、出会ってしまった君は太陽──
〜ここまで義勇ビジョン〜
「…主任、冨岡主任」
「恋は暇じゃないんだな…OMG.OMG…」
「主任!!」
「ハッ…あれ?青春という魚は?」
「はい?」
「俺はいまどうしてた?」
「なんかいつもの妄想タイムに突入してました。それ、早く食べちゃってください。冷めちゃいますよ」
あれ?いつの間にかパスタを食べている。とっくに水族館をあとにしていたのか?いかんいかん、ガル山とのデートが楽し過ぎてまた自分の世界に入ってしまったようだ。
「驚くかもしれないが、俺は女性とデートをするのが初めてなんだ。青春時代からの"水族館でデートする夢という魚"をずっと追いかけていた」
「?はぁ」
「それを今日ガル山という魚が叶えてくれた。ありがとう」
「…相変わらず、頓珍漢ですね主任は」
「とんちんかん…!?俺が…!?」
そんな事言われたのは初めてである。本当にガル山は何度俺の初めてを奪うんだ!?まさに"ハジメテは全部キミだけ"状態じゃないか。そして、いつもクールなガル山がほんのり笑っている(ような気がする)…嘘でしょ、運命(キセキ)は待ってたんだ…
会計を済ませて店を出ると、絵に描いたような急な土砂降りに見舞われた。綺麗に巻かれたガル山の髪が次第に雨を含みその毛先から雫が垂れる。その様子を見て、あの雨の夜にずぶ濡れになりながら俺のために必死で時計を探すガル山を思い出していた。俺はあの夜と同じように、自分のジャケットを脱いでガル山にかけてやる。
「…ガル山、駅で雨宿りしよう。走れるか?」
「はい」
「行こう」
無意識にガル山の手を取っていた。しかし投げ飛ばされることはなく、ガル山はおとなしく俺に手を繋がれていた。
つづく🐟+47
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