【二次元】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart14【妄想】

[14912. 匿名]

📿天界の華🐚 ⚠️解釈違い

「ああ、ここにもまた！」
「……ん、どうした？」
腰に手を当て小さく毒づいた私に反応したのは岩柱さま。
「あ……申し訳ございません。あの、彼岸花があちこちに生えているもので」
岩柱さまの屋敷の手入れを任されている私は、小春日和の陽気の下で縁側に腰掛け、数匹の可愛い猫たちと共に日向ぼっこをしている彼に庭の隅っこから頭を下げた。
「彼岸花、か……」
「縁起が悪いし、猫ちゃんたちの毒になりましょう。ですから見かけたら直ぐに刈り取っているのです」
唇を突き出しながら私は鼻息も荒く彼に伝えた。
「……そうだな、確かに生き物にとっては毒だ」と彼は見えないはずの瞳をこちらに向けて穏やかに微笑んだ。
「君は、彼岸花の別名を知っているか？」
長閑な口調で彼は尋ねる。いいえと首を振る私の元へ、大きな身体を揺らしながら彼は歩み寄って来た。
そっと差し出された手を取り、庭の隅へと彼を案内する。
「曼珠沙華。この花の別の呼び名だ」
紅い華の傍で寄り添うようにしゃがみこむ私と岩柱さま。秋の爽やかな風に揺られてぼんぼりみたいな花弁が揺れる。

「仏教の経典ではこう記されている。──天界に咲く花、とな。空から紅い花が降ってくるのは吉兆の証。その紅い花とはこの曼珠沙華。彼岸花なのだよ」
だからそんなに嫌ってやらないでくれないか？と揶揄うような口調で微笑んだ彼は私の頭に手を置いた。
「だがこの花は、猫たちには毒になるのも確か。忍びないが、ここに咲くことは遠慮してもらわねばな」
君の意見は正しいと言外に私を認めてくれる岩柱さまの優しさに胸が熱くなり、おのずと体温が上昇する。

「それにな、私の曼珠沙華ならここに在る」
「え……？」
ふっと笑みを零した岩柱さまの大きな手のひらが私の頬へと伸びてくる。
「……熱いな。きっと、君のここは紅色に染まっているのだろう」
言い当てられた羞恥心がさらに私の頬を熱くする。

「君は俺の、紅の華。枯れることのない美しき華だ」
熱のこもった囁きが、さらに私を色付けていく。
「……君を部屋に連れていきたい、今すぐに」
否と言えるわけがない。返事の代わりに彼の着物の袖口をそっと引っ張る。
太い腕が私を抱き上げた。
刈り上げられた襟足に頬を埋め、そのざらついた感触にすら吐息を荒らげる私の視界の隅っこで、可憐な天女が舞うように、天界の華は揺れていた。

おわり

[15084. 匿名]

>>14912
花を手折る柱の色気が…✞*ʚ┏┛ ˊᵕˋ ┗┓ɞ* ✞o0()

[15719. 匿名]

>>15655
🍁🍂まとめ🍁🍂



まとめ

お題 共犯、趣味に全振り🍃⚠️解釈違い、シリアス、流血表現 >>1990

ポリス川🍃⚠️解釈違い >>2048

お題 百人一首 🍃⚠️解釈違い >>2702

お題 オフィスラブ 🍃⚠️解釈違い >>3854

お題 ご飯屋さん 🍃⚠️解釈違い >>4397

お題 誕生日 🍃⚠️解釈違い >>5442

手当て 🍃 ⚠️解釈違い >>6251

お題 秋の夜長 🍃 ⚠️解釈違い >>10387

趣味に全振り後藤さん全3話🐚 ⚠️解釈違い >>10720

夕暮れ🐚🍃⚠️解釈違い >>14430

星の欠片 ❄️ 全6話⚠️解釈違い、流血、グロ表現 、悲恋>>11585

お題 歌テーマ 『涙そうそう』🍃⚠️解釈違い >>11532

天界の華📿🐚 ⚠️解釈違い >>14912


(前回まとめ→ 21005)

まとめの場をありがとうございます。
いつもたくさんのプラスやコメントをくださる皆様にもたくさんの感謝を♡
なんか、同じことばっかり書いてるなぁ〜って、自分の表現の幅の狭さを反省しつつ、でもこれが萌えるんだもんっ！🥺って開き直ったりしてwそんなパートでありました🫡
で、色んな文章の書き方に出会いたいなぁって思い、ちょっと本でも読もうかと思って図書館に行き、手に取る本がいつも同じ作家さんのものばっかりで、なんにも意味がありませんでしたw
こんなポンコツですがこれからもぼちぼちマイペースに参加させて頂けたら嬉しいです♥️
後5日間、来れる時には遊びに来ますね！こんなに爽やかで美しい季節なのに、多忙でガッツリ妄想できなかったけど、疲れちゃった時にふらりと遊びにきてROMってるだけで癒されてました😂
皆さんのお話やまとめも本当に楽しみにしてます！！( *´꒳`* )

ありがとうございましたァ！ Love💚💜💣