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1. 匿名 2023/04/05(水) 00:16:29
結婚後も光子さんは、自分で髪の毛を抜くことをやめられなかった。妊娠したことで、むしろ抜毛症の症状はひどくなっていた。菊紫郎さんが日本舞踊を教えるために毎月2週間ほど京都に出張し、1人でいる時間に不安を抱えて、抜毛が止まらなくなったのだ。
嘘をつき続けているような後ろめたさは、常につきまとっていた。夫婦として暮らしていくために、すべてを見せ合うべきではないのか。いつかは言わなきゃいけない、でも、やっぱり言いたくない……。葛藤を繰り返す中で、光子さんは2013年に長男を出産。分娩室でも、ウィッグはつけたままだった。翌年、2人は結婚式を挙げ、その時点で出会いから5年の月日が流れていたが、まだ光子さんは菊紫郎さんに秘密を打ち明けられないでいた。
光子さんが菊紫郎さんにすべて打ち明けたのは、家族旅行で訪れた伊豆の旅館。お風呂あがりに、菊紫郎さんの前でウィッグを外し、抜毛症のことや、これからは隠さずに暮らしていきたいという思いの丈を語った。
「もうウィッグを買いたくないし、中途半端に髪の毛が残っている状態も嫌だから、全部剃ってしまいたい。いいかな?」
勇気を出した光子さんの告白に対して、菊紫郎さんからの反応は意外なものだった。
「そうか、君は結婚しているけれど、頭を剃るっていうことは、尼さんになるんだね~!」
この言葉に、光子さんの悩みは一気に晴れた。
光子「否定でもなく、驚きでもなく、問い詰めでもなく、ユーモアで返してくれたのはとてもありがたかったですね。普通は驚くと思うし、いろいろ聞いてくると思うんですけど、一切その場では抜毛症や頭髪のことについて聞いてこなかった彼にとても安心しました。」
光子さんがウィッグを外した姿に、菊紫郎さんは愛する妻の長年の葛藤を感じ取っていた。
菊紫郎「そんなにショックでもないし、逆に神々しく見えたから……。感情的な揺らぎはありませんでした。見た目で好きになったわけではないから、かもしれませんね。告白の前と後で、関係性は何も変わりません。ずっと彼女はそれと闘ってきたんだろうと思いますが、そんなに大したことじゃないと伝えるのに、言葉ではなく態度で示していました。」+103
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8. 匿名 2023/04/05(水) 00:20:15
>>1
引用元は別にいいけどトピの文章にしては長い
髪の毛じゃなくて文章を抜け
+3
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31. 匿名 2023/04/05(水) 00:38:25
>>1
そったら抜きようが無いけど抜毛症の人はストレスが溜まるのでしょうか?+12
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49. 匿名 2023/04/05(水) 07:59:33
>>1
わたしは毎晩陰毛チクチク抜いてる。
理由は髪だとハゲて目立つから。
(最初は髪の毛抜いてた)
見事につるつる。
やはり治る気配なし。+3
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59. 匿名 2023/04/05(水) 09:34:53
>>1
抜毛は毛穴痛みそうだし、全部剃っちゃえ!はいい解決策だね。他に置き換えの自傷が出なければ。肯定感かあれば出なそうだし。
髪の毛ないのは他の病気やファッションでない人もいるし、今のウィッグはつけ心地もいいし、パートーナーの反応が気になるくらいの悩みでパートーナーが気にしてないなら対したなやみじゃないし、良かったね。
正直他人から見たら今時髪の毛ない女性に驚いたりしない。+0
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高校を卒業後、さまざまな職業を経験して、28歳で芸者の世界に足を踏み入れた土屋光子さん。そこで日本舞踊・尾上流の舞踊家である尾上菊紫郎さんと出会った光子さんは、33歳年上の彼と結婚。だが彼女には、長年周囲に隠し続けていた秘密があった。子どものころから自分の毛を抜くことをやめられない『抜毛症』(ばつもうしょう)に悩まされ、深い苦悩を抱えながら頭髪を隠すためウィッグを使い続けてきたのだ。結婚して5年、ついに隠していた秘密を打ち明けたとき、菊紫郎さんは優しくユーモアにあふれる言葉で、光子さんを受け止めた。