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86. 匿名 2023/01/05(木) 18:59:02
>>71
一昨年のことだ。鎌倉は由比ヶ浜にて独逸料理の店に入ったんだ。店の者なのか客かもわからない男が僕を指差した後、席を差したんだ。どうやら其れが席の案内らしひ。着席して献立表やお冷やを待つが一向に来やしなひ。仕方無しに先に洗面所を借りやうとしたんだ。
そしたら中に『厠の魔女がみてゐるぞ!!綺麗に使ふこと!!』と乱暴に魔法筆で殴り書きしたのが貼ってあったんだ。
僕は本当に恐ろしくなり、用も足さず駆け出し、荷物を持って店を出たんだ。
背後から何か老婆が叫んでゐるのが聞こえた。おそらく注文も食事もせず厠のみの使用かと僕を責めていたことだろう。
然し厠は使わなかったし、注文の意思があっても店の者は姿を見せなかったんだ。
なんだかグリムの御伽話で命からがら逃げる登場キャラクタァになった心持ちであった。
なんで斯様な思い出話をしてゐるかと云ふと、この店・海城は『孤独の美食』第八章 其ノ七 ~神奈川県鎌倉市由比ガ浜の独逸風鯖の燻製 豚の骨付き肋骨肉~ に出てくる店であったと後にわかったのだ。かたせ梨乃女史の演ずる女将が此の店の老婆であったのだ。
しばらく心に寅午を抱えたが、悪友に「其の様な体験なかなか出来やしない、よかったじゃあないか」と笑われて、少し気が軽くなったよ。
今見たらもう閉業したやうだった。
此の様な話にお付き合いいただき恐縮だ、有難う。+3
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88. 匿名 2023/01/05(木) 19:30:32
>>86
ママ(かたせ梨乃嬢)
「海はねぇ30分ごとに景色が変わるから見ててあきないの。
50年ずっとよーく見ればわかる 同じ波はひとつもないの。人生といっしょ・・・」
ふ、深い!!ウンウン、良い御経験ヲなさつた
ヤゝ、時間ガ迫つておる焦
今夜我が家はシチユ也~急げ~+3
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89. 匿名 2023/01/05(木) 20:00:46
>>86
あーー!
小生、最初の一行目で
「もしやあのドイツ料理の店」やん⁉️と
正しく正しく!かたせ梨乃女史演ずる店のマダアムは
そんな感じのマダアムであつたヨ笑
五郎にやれ「そこに座れ」やれ「どんな物か聞くな樂しみが無くなるじゃない」「注文は其れぐらいにしておけ」と
何かと高圧的であつたよ怖
店主を演ずる俳優陣は何となく店主を真似たり踏襲したり
して居るんだね
かたせ女史は見事に演じていた流石の大女優ダ
しかも閉店していたとは…
其れにしても貴重な体験だ笑
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