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                7465. 匿名 2022/10/19(水) 06:39:07 ⚠️何でも許せる方向け
 
 🔥と私の話①
 
 飲み会の最中、席を外してトイレで化粧をなおし、少し休憩をして元の部屋に戻ろうとすると、死角に煉獄課長が立っていたらしく腕を引っ張られ連れ込まれた。
 「何でしょうか?」
 「疲れないか?君。」
 「はい?」
 「君が無理しているのが痛々しくて見ていられない。」
 「課長こそ、みんなから愛される、優しくていい上司なのに何で私なんかに執着するのかわかりませんが」
 低い声で言い返すとすっと腕を握っていた手が離れた。
 
 私と課長はSNSでお互いだと知らずに待ち合わせてしまい、そこからなんだかんだ関係がある。
 
 付き合っているわけではない。
 お互い都合が良い関係だと思っていたが、途中からやたらと私が他にも誰かとこうやって会っていないのか確認されたり、週末の約束を必ず取りつけてくる様になった。
 
 私は過去に色々あった。
 高校生の時に父が好きになった女性と家を出ていき、母と姉と生活をしてきた。
 壊れていく母を見て思った。
 男性を信じて裏切られるのなんてごめんだ。
 ただその時だけが楽しくて気持ちがよければそれでいい。
 『あんた、まだいい人おらんの?姉ちゃんはもう次が産まれるとよ。早く紹介して頂戴。』
 母からの連絡はいつも最後にこう結ぶ。
 父に裏切られたのに私には男性との幸せを望む母。
 子供に幸せになってほしい親心すら私を苦しめている。
 
 「飲み会が終わったら2人で話がしたい」
 「……」
 私は返事をせずに踵を返した。
 +37 -4 
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                7466. 匿名 2022/10/19(水) 06:53:23 >>7465
 
 🔥と私の話①の続き
 
 席に戻ると、隣の席の営業マンがお酒も手伝ってか距離が近く話しかけてきた。
 
 「もー待ってたよ。長いこと居ないから寂しくて。」
 酒くさい息が顔にあたって一瞬、顔を顰めたくなったがいつもみたいに作り笑顔で、作った高い声で話した。
 
 「ねぇ、前からずっと思ってたけどガル子さんって可愛いよね。彼氏とかいないの?」
 
 この営業マンは、確か私の同期と付き合っているはずだ。
 そんな事を聞いてどうするつもりなのか。
 面倒だからいると答えた方がいいのだろうか。
 
 「ガル子くんには彼氏がいるぞ!」
 
 いつの間に戻ったのか、席の斜め前から煉獄課長が声をかけた。
 「えっ?まじ?ショックだわー。課長はガル子さんに彼女が居るの知ってたんです?」
 「ショックも何も君は彼女がいるだろう!」
 「いや…」
 
 罰が悪そうに営業マンが近づいていた距離を離した。
 
 煉獄課長を見ると素知らぬ顔でレモンサワーをグビグビと飲んでいる。
 なんだか癪だが、面倒だったから少し助かったと思った。
 
 続きます+37 -4 
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                27687. 匿名 2022/11/11(金) 07:45:24 >>24491
 
 🔥と私の話(長文)⚠️最後🐚
 >>7465
 
 すべて芋の精🧚🍠⚠️解釈違い大🐚⚠️悪寿郎要素有
 >>27158
 こちらに頂いたコメントありがとうございました。
 返信が間に合わず申し訳ありません
 良かったらこれを👉🍠
 
 
 まとめに追加失礼します。
 +23 -2 
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