「18時間も会社にいる」 中小運送社長の届かぬ悲鳴、ドライバー業界を悩ます「点呼問題」の闇とは

[1. 匿名]

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「18時間も会社にいる」 中小運送社長の届かぬ悲鳴、ドライバー業界を悩ます「点呼問題」の闇とは | Merkmal（メルクマール）

バス運転手、トラックドライバーらによる悲惨な交通事故が後を絶たない。こういった事故を防ぐ砦となるのが、乗務の前後に行う点呼である。だが人手不足著しい業界において、点呼の実施は事業者の大きな負担となっている。

遠隔点呼は、点呼を代行できる仲間（同じ会社や、グループ会社の他営業所）がいるから成立する仕組みである。つまり営業所がひとつしかないような中小の運送会社、バス会社、タクシー会社などでは成立しない。

「だってさ、ウチみたいな吹けば飛ぶような中小運送会社で、点呼のためだけに深夜帯に人を置く余裕なんてないぞ」と語る、先述の運送会社のように、人手不足がより深刻で点呼要員を用意できない可能性がより高いのは中小企業である。

2022年3～5月に行政処分を受けた293社の事業者（※事業実態のある事業者のみ）のうち、実に134社が点呼に関する違反を指摘されている。つまり、法律に違反した事業者の半分近くは、点呼の不備を指摘されているという異常事態である。

点呼を行っていない、もしくは軽視している運送会社、バス会社、タクシー会社などの中には、明らかに法令遵守意識が低く、意図的に手を抜いている事業者もいる。だが、一方で「やらなければならないことは重々承知しているのだが、点呼を行う人員を確保できない」というケースもある。