ガールズちゃんねる
  • 116. 匿名 2022/07/31(日) 11:33:42 

    >>4
    中世欧州の「都市化」は、農村で「食えなくなった」貧困層が都市部に流入することで起きました(※唯一、イングランドのロンドンだけ例外なのですが)。

    都市部に集まった貧困層の多くは、安定的な職には就けず、男は犯罪者に、女は娼婦となり、アンダーグラウンドな共同体で「今だけ、カネだけ、自分だけ」の生き方を強いられます。

    当然ながら、結婚し、家庭を持ち、子供を育てるなど不可能です。彼ら、彼女らを表現するフランス語は、「根無し草」を意味する「デラシネ」です。

    デラシネとは、故郷や祖国から離れたもしくは切り離された人を意味しています。

    デラシネの貧困がいかに悲惨か、最も分かりやすいコンテンツは、個人的にはヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」だと思います(特に、映画版)。

    さて、2020年の国勢調査を受け、日本の単身世帯数と全体に占める割合のグラフをアップデートしたのですが、驚愕しました。

    【日本の単身世帯数(左軸、数)と全体に占める割合(右軸、%)】

    2020年時点で、何と単身世帯数は全体の四割近くに及んでいるのです。
    さらには、雇用の四割が非正規雇用。

    日本では(特に都市部)、家族と暮らさず(あるいは家族を「持てず」)、職場という共同体にすら不安定な形でしか属せない「デラシネ」が激増している。

    しかも、97年の橋本政権による緊縮財政以降、日本経済はデフレ化し、実質賃金は下がり続けています。

    共同体に属さず、都市部で高い家賃を払い、来年の所得が増える見込みがない状況の「デラシネの貧困」が、現在の日本の貧困問題の本質なのです。

    今、困窮していても、何らかの共同体に属し、「来年は確実に給与が上がる」という見込みが立てば、人間は意外に陽気に生きていけるものです。

    大東亜戦争敗北から、高度成長期にかけた「貧困」は、まさにその種の貧困だったのでしょう。
    無論、貧困の度合いを見れば、当時の方が酷かったのは確実です。
    それでも、「先の見込みが立つ」形の貧困だった。

    何しろ、高度成長期の実質賃金上昇率は、平均で毎年7%に達していました。十年経つと、所得が実質で二倍になったのです。

    それに対し、現在は実質賃金が下がり続け、同時に共同体が破壊されていく「デラシネの貧困」なのです。

    「デラシネの貧困」に陥った人々が増えると、どうなるのか。

    確実に「ジョーカー」が増えていくことになります。(※ジョーカーとは、映画バットマンに登場する悪役のことです。映画「ジョーカー」では主役を務めました)

    そして、凶悪な無差別テロ事件が頻発することになる。さらには、デラシネの貧困者は、ジョーカーを賛美し、憧れる。ジョーカーが激増すると、富裕層ですら「安全」という需要が満たされない状況になります。

    「デラシネの貧困」の解消が必要です。
    具体的には、実質賃金が安定的に増加する環境を取り戻さなければなりません。

    雇用環境の改善と、東京一極集中の解消により、結婚を増やす。

    まずは、第一歩として「家族」という共同体を再構築するのです。そして、単身世帯数の割合を引き下げる。そのためには「デフレ脱却」がどうしても必要なのです。

    逆に言えば、このままデフレが継続し、デラシネの貧困が増大していくと、我々は確実に「映画「ジョーカー」の世界」で生きる羽目になるのですよ。

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