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1. 匿名 2022/04/25(月) 13:13:43
1年にわたって、折あるごとに忠輔さんは妻とその話をした。妻はパートで得た収入をほとんど団体に寄付しているらしいとわかり、彼はなんとかやめさせようと決めた。ところがそんな忠輔さんの意図を見抜いたように、ある日、妻がいなくなった。
「教祖のところへ行ったんだと思ったから、すぐに行きましたよ。教祖というのは60歳前後の白髪の男性で、会うと『私は来る者拒まず去る者は追わずという主義です』と。妻とふたりきりで話をしました。妻は『私はここにいる。もうあなたのことは信頼できない』と頑なに言うんです。娘も心配しているからと言っても、あの子も異端だからと言い放つ。決裂しました。私は無力だった。玄関を出て振り返ると、妻が廊下で教祖にしなだれかかっているのが見えました。そういう関係だったのか……。気づかなかった私がバカでした」
(略)
「1年半ほど前ですか、突然、珠美が帰ってきたんです。母から連絡があって早退すると、珠美が寝込んでいました。母によればタクシーで帰ってきた、と。痩せこけて歩くのもやっとの状態だったからとにかく寝かせた。おかゆを作っても食べないと。私が話しかけると、やっと目を開けて『ごめんなさい』と泣き出しました。いいから、とにかく寝てなさいというしかなかった」
(略)
「妻はそのまま入院しました。膵臓がんで余命3ヶ月。緩和ケアを受けられる病院に転院させました。母は『今さら面倒をみなくても』と言ったけど、最後に放り出したら、例の教祖と同じじゃないですか。あれだけ弱った妻を憎む言葉も吐けませんでした」
+15
-104
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27. 匿名 2022/04/25(月) 13:23:22
>>1
教祖の愛人
なかなかのパワーワードだね+136
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28. 匿名 2022/04/25(月) 13:23:24
>>1
娘が受験失敗して、宗教にハマるならまだしも(良くないけど)、母親かぁ、娘が気の毒過ぎない?落ちたくて落ちたわけじゃないのにさ落ち込みたいの娘じゃん、娘より母親がおかしくなるって…+132
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33. 匿名 2022/04/25(月) 13:25:52
>>1
亀山早苗さん面白くて好き
この話の男性にはお疲れ様としか
お嬢さんが心理職を目指してるのが
闇の深さを語っている感じ+7
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44. 匿名 2022/04/25(月) 13:31:23
>>1
自業自得としか思えん
夫はいい人すぎる+32
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49. 匿名 2022/04/25(月) 13:35:31
>>1
教祖団体にお金全て費やして医療費も無くなり戻ってきたのかな
信仰で病気が治るなら医者はいらないから、まんまと騙されたね
わるい宗教団体は財務とか活動とか言って色んな形でお金を徴収するからね
親のせいで子供も巻き込まれる
+57
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58. 匿名 2022/04/25(月) 13:44:25
>>1
壮絶....
事実はフィクションよりも奇なり+12
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61. 匿名 2022/04/25(月) 13:55:37
>>1
私も受験に失敗し、その後鬱になりながら転職くり返したりしたけど、どんなときも家に居てご飯を作ってくれていた母には感謝だな。+33
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104. 匿名 2022/04/25(月) 15:38:58
>>1
「人間は生まれて死ぬまで順風満帆でいられるわけではない。たまたま悩みを抱えている時に勧誘を受けるなど、不幸にしてタイミングが合ってしまえば、誰でも巻き込まれる可能性があった。あえて言うと、まじめに自分の人生を考える人が、吸い寄せられやすかった」+13
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133. 匿名 2022/04/25(月) 23:19:22
>>1
この奥さん、よく戻ってこれたね
普通は申し訳ない、恥ずかしいと思って戻れないと思うけど
結局、面の皮の厚い人間が最後は幸せに死ねるのかな
ただただご家族が気の毒すぎる
+5
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144. 匿名 2022/05/11(水) 18:56:54
>>1
😔+0
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人生、一寸先は闇だ。頭ではわかっていても、実際、闇に落ちたとき冷静な判断ができるかどうかは定かではない。何でもない日常が当たり前だった男性に突然襲った夫婦の闇とは。