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  • 1. 匿名 2022/01/14(金) 10:22:23 

    「え?!豚ですか?」国際線の機内上映向け映画だった『紅の豚』がジブリの“名作”になるまで | 文春オンライン
    「え?!豚ですか?」国際線の機内上映向け映画だった『紅の豚』がジブリの“名作”になるまで | 文春オンラインbunshun.jp

    『紅の豚』(1992)はまさしく宮崎駿監督が冗談半分で企画した作品であった。最初は。


    ■主人公、タイトル…「え?! 豚ですか?」
    「え?! 豚ですか?」

    JALの担当者は鈴木敏夫氏との打ち合わせではじめて『紅の豚』のタイトルを聞いたとき、そう言って絶句した。その後もタイトルに「豚」があることがJALでは問題となり、役員会では「JALが初めて製作する映画が豚では困る」との意見が出たという。

    果たして鈴木氏はJAL側の宣伝部長を説得。なんとかタイトルは『紅の豚』で行くことがJAL側でも了承され、新聞紙上では旅客機の窓の向こうをポルコの飛行艇が飛んでいるビジュアルで全面広告が打たれた。(とはいっても『紅の豚』というタイトルは下部に小さく描かれた)

    ■中年の投影だけではない宮崎監督の『紅の豚』
    宮崎監督曰く、“崖っぷち”だったという。そんな中で監督自身は小品(の予定だった)『紅の豚』を作ることを“リハビリ”と呼び、企画書を作っている段階でも半分冗談であったともいわれている。

    その冗談半分は「紅の豚メモ 演出覚書」にうかがえる。

     “国際便の疲れきったビジネスマンたちの、酸欠で一段と鈍くなった頭でも楽しめる作品、それが「紅の豚」である。少年少女たちや、おばさまたちにもたのしめる作品でなければならないが、まずもって、この作品が「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のための、マンガ映画」であることを忘れてはならない。”

    ■「機内上映向け」から飛躍した『紅の豚』
    『紅の豚』は宮崎監督の慰労として企画がスタートしたものの、あれよあれよと長編劇場用アニメに膨れ上がっていった。宮崎監督が当初思い描いていたノーテンキな空戦活劇アニメから、当時の世界情勢や監督自身の思想までもが投影されたことにより、結果それまでの宮崎作品の中でもとても個人的で複雑な作品となったのである。

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