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1251. 匿名 2021/04/13(火) 18:20:38
>>1231
米国でも抗がん剤は使われている
2018年度の米国における薬の販売額トップ10です。なんと、トップ10のうちの約半分の5つが抗がん剤です。抗がん剤は米国で大変に良く使われる薬であることがわかると思います。
抗がん剤は進歩している
なぜ、WHOは抗がん剤を勧めているのでしょうか?また、米国でも大変によく使われているのでしょうか?それは、抗がん剤は患者さんの命を救うために、大変に重要な薬であるからに他なりません。
まず、この図を見てもらいたいと思います。これは進行性のメラノーマ(皮膚の癌)の治療進歩の概略を示した図です。European Journal of Cancerという雑誌に掲載された論文から引用しています。
この図では過去から現在、そして未来へと、がん治療が歩んでいる進化の具合が示されています。各種抗がん剤を使った後の、進行性メラノーマ患者さんの生存率が月単位で示されています。
一番古いタイプの細胞障害性薬や、次の世代の分子標的薬では、3年以上経過時に約10%ほどの患者さんしか生存していません。しかし、免疫チェックポイント阻害剤のCTLA-4阻害剤を使うと20%近く、免疫チェックポイント阻害剤のPD-1阻害剤を使うと30%と改善し、その両方を併用すると60%近い患者さんが生存しています。今後、さらにもう一剤を加えられればさらに高まることが期待されています。
近年、抗がん剤は大変に進歩しています。このメラノーマの例のように、かつては90%近い患者さんが亡くなっていたのに、半分以上が長期生存できるようになったということも起こっています。
このような事実があるため、抗がん剤は日本のみならず全世界で使われています。
ここまで解説したように、最初に紹介した「WHOは抗がん剤使用を禁止していて、米国でも使われていない」という話は完全なデマです。このデマは高額な未承認治療や民間療法を紹介するサイトで使われていたりします。
このデマなどを見て、抗がん剤治療を実際にやめてしまい、がんが著しく進行してしまい、手遅れになってしまうという患者さんも実際にいらっしゃいます。がんを専門にする医師の多くがそのような患者さんに出会っています。
本当に悔しくて、悲しい現実です。+3
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「WHOは抗がん剤を禁止していて、米国では使われてない。抗がん剤治療を受けてはいけない」という噂が広がってます。この話を信じて、治療をやめる患者さんまでいます。本当のところはどうかを詳しく解説します。